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27話

日曜日は更新おやすみです。

「やはり、サポート無しでの最初の一歩が難しいですわね……」


「そうですね……なかなか、上手く行きません……」


 未だに浮遊の練習していますがなかなか上手く行かない様子。


「やっぱり浮遊は難しいよねえ、私も苦手な分野だからなあ。実は転移の方が楽なんだよね」


「いや、どう考えても転移の方が難しいですわよ!? 一旦自分の姿が消えるわけですし、どうやるのか皆目見当もつかないですわよ」


「あくまで私にとっては、だね。私のは魔法じゃないから、そもそも分野が違うし」


 どうもこの世界の魔法は詠唱すれば良いとかそういうものではないみたいだからなぁ。体系化されていないというか、個人の感覚によるものが大きいというか。

 まあ、体系化されていないからこそ、私が変なことしても魔法で通るんだけども。


「転移も体験しましたけど、非常に不思議な感じでしたわね」


「一瞬、世界から、消えるような感じで、少し怖かったです、ね」


「怖くないよー。私のやり方だと、終着点ありきでしか転移は発動出来ないから、世界から消えることはないよ。移動を短縮するだけだから」


 その場所に移動するだけ。というか、その場所に既に居るってだけなんだよね。言語化しにくいけど、こればかりは体験してみないとだよねえ。


「転移にも制限あるんですの?」


「たくさんあるね、あんまり使えるモノだと思わない方が良いかもね。あーでも、野宿とかイヤだったら毎日この場所に帰ってきて、朝になったら戻って再出発とかは出来るかな」


 ちょっとめんどくさいけど、やってやれないことはないはず。目印が破壊されたらどうしようもなくなるけど。


「それって距離は関係がないってことですの?」


「距離は関係ないね、その位置を正確に認知してれば別にどこにでも行けるし。ただ、目印作らないと厳しいし、目印が破壊されると戻れなくなって旅路をやり直しとかありえるから結局は使えないかなあ」


「長距離転移……伝説にしか残っていない、一部の勇者のみが使えたという、秘儀……。流石音和様です」


 何故かリリムさんに尊敬の目で見られている気がする。いやそこまで大したことじゃないんだけどな。


「私からしたら短距離も長距離も大して変わらないよ。まあ往復するとなるとちゃんと目印が必要になるけど、発動する速度とかも全然変わらず使えるし」


 転移は私にとって必要だったから覚えただけだしなあ。わざわざ言わないけど、多分私が一番得意なのって転移だし。移動の中で一番覚えやすいというか使いやすいのって転移なんだよね。移動し続けるのはその状態を維持しなきゃいけないけど、転移はそこで完結するから、やりやすい。

 空を飛ぶのも、高速移動するのも、慣れれば維持は余裕で出来るけど、コツを掴むまでが大変だったなー、懐かしい。


「目印というのは、どういうものが必要なんですの?」


「他に無い、そして勝手に動かないのが良いな。例えば、人を目印にするのは他にその人はいないから転移するには使えるんだけど、移動しちゃうから転移先が思ったところじゃない可能性があるよ。ただ、転移自体は成功する。あとは、簡単に木にバツ印とかつけて目印にすると他にも同じようなものがあるかもしれないから上手く転移出来ない可能性がある。それだったら他にないものを刻むとかが良いんだけど、毎晩それやってると同じ印が使えないからちょっとめんどくさいね」


「すなわち、割と制限は軽くて転移先は自由に決められるんですのね……」


 何故か頭を抱えているダリアさんがいる。


「いや、だから、自由度低いじゃん?」


「それくらいだったら低いとは言わないんですわよ。長距離転移がそれくらいの縛りで使えるんだったら、そんなのほぼ自由みたいなものですわ。だいたい、伝説級の技術が、代償無しで使える時点で異常ですわ」


「流石、音和様です……!」


 ダリアさんは頭抱えてるし、リリムさんはきらきらした目でこちらを見ているし。リリムさんって勇者系の本とかすごい読んでそう。


「そういえば、伝説級の技って他に何があるの?」


「そうですね、転移もそうなんですけど空間系の技はよく本に書かれてます。逆転移みたいな感じで、手元に自分の武器を引き寄せたり、防具を自動装着したりとか、別空間にモノを大量に仕舞うことが出来たり、凄い人になると、時間を止めたり進めたり戻したりも出来たと言われてますね、アンデットの群れを、夜から朝に変える魔法を使って壊滅させた物語は有名なんですよ!」


 リリムさんがノリノリで解説してくれてる、いつもより口調の圧が強くてちょっと怖いぞ。


「時間操作か……時間停止はともかく、進めるのや戻すのは私には無理かな。停止も条件揃える必要がありそうだなー。他は全部出来るかな、防具の自動装着は出来た方が楽だし、武器は失っても手元に戻ってくるように出来るし、別空間にモノは保管してあるし」


「流石音和様……!」


 感動しているけど、時間操作はあんまり出来ないよ……。


「というか思ったより地味なモノが多いんだね。もっと派手派手な技が多いのかと思ってた」


「異世界がどうなのか知りませんが、この世界での魔法は自然を使ったものが多いですから、派手なだけなら使い手は結構いるんです。だからこそ、そういうのと関係のない空間系の術が使えると凄いんですよ!」


 リリムさんがノリノリだなあ。あとでいろいろ見せてあげよう。


お読みいただきありがとうございます。

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