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28話

メリークリスマスでした(終わった)

「さて、そろそろわたくしたちも部屋に戻りますわね。明日の準備をしませんと」


 おー、結構長い時間練習してたなあ。雑談しながら練習してるとあっという間だね。


「私も……、ありがとうございました、音和様。明日からもまた、よろしくお願いします」


「うん。また明日から頑張ろうねー」


「音和さんの準備はメイドに任せれば大丈夫ですから、今日はゆっくり休んでくださいまし」


 あ、そうなんだ。まあほぼダリアさんに任せるつもりだったから良かった。旅の準備とかわからないしなあ。現実でもろくに旅行とかしたことないのに、いやまあ旅行とは全然違うんだろうけど。


「ありがとう、全然勝手がわからないから助かるよ。また明日ねー」


「はい、おやすみなさいませ」


「おやすみなさいです、音和様、ダリア様」


 まあ私はまだ眠る気はないけど。いや、みんなも準備あるからまだ寝ないか。

 今日は課題が見えた一日だったなあ。連携か……。今まで一人で生きてきたから、夢の中でもこういう仲間らしい仲間なんていなかったから。難しいけど、楽しいなって思える。


 ……ちょっとだけ気分転換しようかな。転移。




 訓練所に転移する。みんな片付けしたあとなのか、誰もいない。暗い中に一人でいるのは少し落ち着く。

 弓を取り出す。これも空間から取り出す技だけど、あとでリリムさんに見せてあげようかな。他のモノも仕舞えたらいいんだけど、荷物を私に依存するのは危険だからなあ。私がほとんどの荷物を持てば移動も早くなるし便利にもなるだろうけど、逆に私が何かの事情でパーティから離れた場合が危険すぎるし。

まあ、そもそもそこまで得意ではないから全てを保管するのは出来るかって言われると微妙だけど。仕舞うのは出来るんだよ、取りだすのが苦手。


 それはいっか。ちょっと、射っていこう。旅に馬を使うなら騎乗弓も練習したいけど、まあその辺りは良いや。

 歩きながらでも走りながらでも空を飛びながらでも射ることは出来るけど、とりあえず立ったままで。

 弓道とかいう形で学んだんじゃなくて、弓が好きだから夢の中で練習しただけで物凄い我流なんだけどね。


「ふっ」


 その辺りの的を破壊していく。あとで修復すれば良いし、今は壊しても良いかなって。

 まずは丁寧に。一つずつ正確に当てる。能力は使わない、能力を使わなくても楽しいのが弓だから。矢だけは能力で取り出しているけれど。


 落ち着いて射てば外すことはない。ここまでは精神の統一がメインでやっていることだから。

 

 そのまま威力重視の矢を放つ。そういえば、武具店の人はこの弓引けなかったな。私が夢の中で無意識に作りだした弓だから、私にしか引けないっていう可能性は、まああるのかな。

 的が破壊される。爆音と共に。あ、ちょっと威力重視し過ぎた。夜にこの煩さはダメですね、威力重視の方はやめましょう。


 速射をしてみる。とりあえず三連射……的には当たるけど、やっぱり精度は落ちるんだよね。

 この辺りは能力に依存している部分が大きいのがわかるなあ。そもそも弓が速射に向いていないのだけど、私はこの弓に愛着あるから使い続ける。


「ん……。誰かきたね。こんばんは」


「……即気付かれるとは。流石、勇者と言ったところか、音和」


「やあ王様、こんな時間にどうしたの? 護衛はついてるみたいだから他に襲われる心配はしてないけど、一回私に殺されてるのに対面しようって勇気ありすぎじゃない?」


 悲しいことに、殺されそうになったから一回殺しちゃってるんだよねえ王様のことを。


「こちらから何かをしない限りは危害を加えてこないのはもうわかっているからな。あれは俺の過失ということにしている」


「まあ私は私に過失あると思ってないけど。ところで何か用があるんじゃないの? わざわざ王様が来たってことは」


 普通こんな夜に王様が単体で来るわけないものね?


「なに、ただ世間話でもどうか、と思っただけだ」


「世間話って何を話すのさ」


「大したことではないけどな、歴代の王に伝わる、魔王の話でも伝えておこうかと思ってな」


 魔王の話? 昨日聞いた以外にも何かあるのかな。


「それ、私に言って良い内容なの? 余計な荷物は抱えたくないのだけど」


「気にしなくて良い。別に勇者には話したところで問題はないからな。魔王と対話したいんだろう? 知っておいて損はないはずだ」


 対話したいというより、無条件で殺しにかかりたくないだけなんだけどね。暴力は嫌いなんだよ何度でも言うけど。


「まあ、それなら聞こうかな。他の人には漏らさない方が良いってことで間違いない?」


「別にダリアやリリムには言っても言わなくても構わんよ、それが勇者の判断なら王としては何も言うことはない」


 私は別に勇者としての意識があるわけではないのだけどね……。まあいいや、重く考えないで。


「わかった。まあ聞いてから考える。それで何?」


「うむ。魔王はな、勇者と同じくこの世界の住人ではない。異世界から呼ばれた存在だと伝えられている。世界の呪いにより、200年周期で魔王がこの世界に召喚され、祈りから勇者が召喚される」

お読みいただきありがとうございます。

皆さんは夢の中で瞬間移動とかしますか?

私はします。

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