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21話

「魔物相手に体術か? 人間相手なら使いやすいだろうが、いろんな種がいる魔物相手にそれは不利だと思うが」

「それはそうなんだけど、下手な武器を練習する暇があったら弓を鍛えた方が良いし。体術なら老子さんから合格出てるから」


 老子さんと相談はしたんだよね。本来なら召喚された勇者は、なんの特技もない人の予定だったらしい。

 歴代勇者も、私みたいな人もいたり、なんの特技もないけど潜在能力だけ異常に高いタイプがいたりと様々だったらしい。

 だからまずはあらゆる分野の武器を修めた老子さんが、勇者の希望する武器の使い方を鍛える予定だったらしい。

 でも、私の弓術が老子さんの合格ラインを普通に超えていたのと、近接も体術が合格ラインを超えていたから、ならば魔族の予想を超えるために即攻めに行くのはどうだろう、という話になった。


 という旨を店主さんに話す。


「その情報は機密だったりしないのか……? まあそれなら納得だ。良いナイフと手入れ道具を見繕おう。あとは防具か、ちょっと待ってろ」


 そう言って奥に向かう店主さん。良いもの出てきたら良いなー。


「ねえ、ダリアさん、さっきの言って良かったと思う?」

「この城下町でしたら言っても大丈夫ですわ、それに次の国へ行けば相手にもバレますし。国民の気持ちを考えて、今回の勇者は最初から強いと公表する予定もあるようですから」


 あー、魔王とか魔族とか現れると、希望が勇者になるもんねえ。今回の希望は強く輝いているとか言われたら確かに元気出そう。


「なるほど了解だよ、とりあえず旅に出たら言わないようにはしとく」

「まさか音和さんにそんな良識があるとは思いませんでしたわ」


「いや私は常識人ではないけど良識くらいあるからね?」

「マイペースなイメージしかないんですもの」


 マイペースではあるから仕方ないけども。良識なかったら約束守ろうとか思ったりしないんだけど……。

 あとで気合を入れて私の印象上げようかな、明日には忘れてそうだけど。


「持ってきたぞ。防具ではないが、まずは外套だな。水を弾く素材で出来てる。寒さに強いタイプだ。暑さに強いタイプもあるからセットで買っておくとどこにでも旅に出やすくなるな。値段を気にしないなら両方買うと良い」

「買いますわ」

「早いね!?」


 ダリアさんの判断が早い。まあ、予算とか考えられてないんだろうな、お金にいとめをつけないというやつだ、一般人からすると恐ろしいね。


「あとは採取用のナイフと言っていたが、それに加えて解体用のナイフも持っておくと良い。植物を切るのと、魔物を斬るのは素材が違う方が良いからな。採取用は丈夫かつ手入れのしやすい鋼のナイフを用意した。解体用は、魔力の通りが一番良いミスリルのナイフを用意したから、こっちは魔力を通しながら使うと良い。ミスリルのナイフは魔物に対する護身用としても使えるから、いざ体術が通用しない魔物が現れたときに魔力を通して突き刺すくらいでも使ってくれたら良いと思うぞ」


 めちゃくちゃしっかり用意してくれてる。っていうか防具はどうした。


「防具持ってきたんじゃないの?」

「要望がなかった部分で俺が必要だろうと思うところから紹介している。長くなる解説からの方が聞きやすいというか、後半だと集中力がなくなって聞いたことを忘れやすいからな」


 おおう、店主さんしっかり考えて行動してるのね。


「とりあえずそれも買いますわ」

「めっちゃ即決してくねダリアさん」


「必要なものを買わなくて後悔するのなら、買って使わなくて後悔する方が良いですからね」

「まあそれはそうだけど、お金のある人の考え方だなあ……」


「勇者が旅するのに、お金にいとめをつけてどうするんですの」


 やっぱりそうなんだろうけど、でもそれ税金なんだろうなあとか考えると複雑なのである。


「あとは胸当てと鉢金だな。最低限の防具で考えるとまずはここだろう。両方オリハルコンで出来てるから丈夫さは保証出来る。本当は腕や脚、肩も守った方が良いが、どう考えても弓を引くのに邪魔になるからな。そこは魔法をかけてある服で最低限の防御を果たすのが良いと思う。この辺りは好みもあるだろうから、これから試着をするなりして決めてくれて良い。ある程度のサイズの調整も出来るからな」


 鉢金ってなんだっけ。って思ったけど、額当てね、なんか忍者とかがよく付けてるやつ。

 およそ格好が勇者っぽくないなって思うけど、まあ外見とかどうでも良いや。

 胸当ては弓を引くのに必須だから、嬉しいな。引くのに胸が邪魔だからね。サラシとかもあるかな?これは品を見て決めようっと。


「ダリアさんとリリムさんのは?」

「防具に関しては既に買ってありますわ。服についてはせっかくですから一緒に見ていきましょうか」

「そう、ですね。私はローブがありますが、せっかくなので見ていきたいです」


 やっぱり女性は服を見るのが好きだよね、うんうん。

読んでいただきありがとうございます。

明日はお休みです。


主人公や、仲間のスリーサイズはまあ特に明記しませんが、普通みたいな感じでイメージしてもらえたらOKです。

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