20話
金土は夜の更新となっております。
自分のイメージの使いにくさをしみじみと感じてる間に必要なものは集め終わった、のかな?
「とりあえず食事や雑貨類はこの程度で良いでしょう。あとは旅の途中に寄る街で補充する形にしますわ」
「はーい。次はどこいくのー?」
そういえば、ここを出てそのまま目的地、とかになるわけではないのか。どこかに寄るというのは当たり前だったね。
「武具関係を見に行きますわ。音和さんは武器はあっても防具はないでしょう? 私やリリムさんはその辺りは所持しておりますが、手入れを見てもらいたいですしね」
「なるほとー? 確かに私は防具って使ったことほぼないんだよね。私の弱点を考慮するとある程度は整えとかないとダメかー」
「弱点……ですか? 音和様には弱点らしい弱点はないと老子様は判断したらしいですが」
「あー。それは戦闘に入ってたからだね。私はそもそも不意打ちに弱いんだよ。だから、動きを阻害する防具はいらないけど、最低限は整えたいな」
イメージをする暇がなければ基本的に戦えない。ただし、一撃で私を屠れないのであればそれは私の負けではない。私はそこまでは弱くない。一度戦闘モードに入ってしまえば、ゾーンに入って脳を加速させるので普通に戦えるし、私は意図的に五感を麻痺させられるので痛みで動きが鈍ることはない。不意は打てるけど殺しにくいという謎な人間が今の私かな。
「そもそも不意打ちに強い人間はあまりいないと思いますが。それこそ常に感知系の能力を発揮できるようなものでないと」
「まあそれはそうなんだけどね、私は常に一定の能力を発揮し続けるのが苦手なんだよ。弱点って言っても良いかな」
継戦能力が低いとまではいかないけれど、高くはない。一流の戦士からしたら低いと思う。誰だって集中力を維持し続けることは出来ないだろうし体力の上限もあるから、その点は一緒なんだけども、私は過剰に脳を使わないと戦えないっていうマイナスが存在するからね。あとは、体力の続く限り一定のパフォーマンスを発揮できるタイプの戦士に比べると、私はその場その場でイメージを固めるタイプなので波が激しい。誰だってそうだと思う、同じことを動かさずに考え続けるのは難しい。
「弱点を、教えてしまっていいんですか……? そういうのは普通隠すものじゃ……」
「いや、弱点教えといた方がお互いにサポートとかしやすくない? まあそれがなくても、別に弱点教えたところで私はどうもならないよ」
元は一人でも向かう予定ではあったし、仲間がいるならサポートしてもらった方が私は楽出来るし。助けがいらない部分は私がやっちゃうことも多々あるだろうけど。
「その辺りの話はまた今度しましょう。そろそろ店に着きますわ」
「そだね、旅の途中にすり合わせようか」
「そうですね、連携とかも、出来るように、なりたいですし」
武具かー。弓はどうしようかな、見てもらおうかな。自分で手入れはあんまり上手く出来てはいないけど、イメージ上のものだからなあ……。弓としての実物はあるんだけど、あくまで私のイメージで出来てるものって、手入れいるのかな。
「とりあえず武具を預けて手入れしていただいて、その間に音和さんの防具を見ましょうか」
「防具の良し悪しわからないんだよねぇ。あ、その前に店主さん、これってメンテナンス要ります?」
直せる部分があるのなら直して貰いたい。
「おう、ちょっと見せてもらうぞ。……ってなんだこの弓、弦が強すぎるぞ。こんなの引ける人間いるのか?」
「えー? 引けるよー。ほらー」
矢を番えずに引くだけ引いてみる。そういえば弓を作ったときのイメージどんなだったっけな……昔見た夢から引っ張ってきたやつだから忘れちゃったな。無茶苦茶なイメージで作って私以外には使えない可能性あるなこれ。
「何を殺すのを目的にした弓なんだこれは。いや、でも勇者様という話だから、魔王相手にするくらいならこれくらいは必要なのか……? いやでもこれは本当に弓か?」
「どっからどう見ても弓でしょ! ちょっと大きいだけで!」
この私をツッコミに回すとは、この店主、出来るね。
「とりあえず握りも柄も問題ない。他もしっかりした光沢してるし、良い手入れされてるな。弦が硬すぎて切れないのか心配だが、この部分は引けない俺にはちょっとわからんな」
「まあ問題ないならいっか。じゃあ防具見せてもらおうかなー」
「どんな防具を望みだ? 弓ってことは軽装か? あと、弓以外の近接武器は必要ないのか?」
「急所だけ守る軽装でいいよ。私は遊撃担当だからね、動けなくなる方が問題だから。他の武器はねー……私、近接なら素手の方が強いんだよね。採取用のナイフとかなら欲しいかも」
剣術とかの心得ないからなあ。棒術がちょっとだけあるくらいだから武器は無い方が気楽。いざとなったら矢で突き刺すし、あとは体術の方が戦いやすい。
読んでいただきありがとうございます。
あと、PVが500行きました、ありがとうございます。




