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ドラッツェル攻略戦:前編

レイヤールや第二拠点で仲間達が奮闘したおかげでとうとうたどり着いた


アーベルンに搭載された戦車達が四台集結して、レイヤールとその仲間達は霧に包まれたドラッツェルを眺める



レイヤールが一歩いて「ここまでようやく来たな・・・ここを抑えればルーシュ大陸の中心を得る事になる・・・そうだよなレイ?」


レイが頷いて「あぁ・・・ドラッツェルはそれだけ重要な拠点だ、今まで温存してあった闇の幹部メンバーも居るだろう」


ミランダやリュウビ、ハゼルにドラゴンズ、集まった連合艦隊の歩兵1万人



レイが指揮をとり「全員!!攻撃開始!!」


戦車隊が動いて主砲を撃ち城壁を叩き壊す


そこから現れたのは黒い鱗のリザードマンのような闇に侵された住人達


そしてレイヤールは奥に一際異質なドラゴンを見かける


大きさしレイヤールと同格、黒い巻き角に漆黒の翼、不死竜の面影が見える


「あれが・・・兄さんね・・・」


レイが叫ぶ「レイヤール!!兄さんに挨拶して来い!!」


「分かってる!!」翼から白い光を放ち、侵された住民たちを混乱させる


そこにドラゴンズはレイ達が流れ込み突き進んでいく



--------



レイサイド


大勢の連合軍兵士がドラッツエルに住んでいた、リザードマン達と交戦して、剣同士がぶつかり合う


レイは前線から一つ離れた所で全体を見渡して、連合軍兵士が敵わないような敵が居ないか見渡す



そしてその中で一際強い敵が居た


こちらの連合軍兵士をハンマー1振りで50人単位を吹き飛ばしている


「オラオラオラオラ!どうしたぁどうしたぁ!!」


一見竜人のような姿で、太った大男だ

身長は200cmぐらいだろうか


その姿に見合うように巨大なハンマーは紫色のオーラを帯びていて、鱗に甲殻を取り付け、まるでドラゴンの素材を用いて作られたような見た目をしている。


1振りする度にハンマーの後ろに撃針のようなピンがガチン!と鳴り響いて爆風を発生させている


レイが腰から風属性のレイピアと、水属性の透き通った氷の剣を手に突撃して


大男に切りかかる


ガキィィン!


大男はハンマーを素早く盾代わりにして、構え直す


レイは攻撃を中断してバックステップし、間合いを開いて苦笑いして「最高の手打なタイミングだったんだがな」


大男は強い敵を見つけて楽しいのか笑って「っへへ!お前1人軍隊だな?この時を待ってたんだよぉ!お前がバルズをぶっ殺したんだろ?楽しみで仕方なかったんだぜぇ!俺は、闇の使者の1人!鉄槌のグリスだぜ!」


レイは姿勢を低くし笑って「それはそれは楽しみにしてくれたなんてうれしいねぇ……それじゃ……!」

レイはレイピアを構え、すると剣が魔力を纏い


レイピアが風を帯びて見えない速度での刺突する


パキィィン!


グリスがハンマーの面を使って防ぐと


レイはすかさず2本目の氷の剣で追撃し


グリスは腕を使って防ぐ



レイは苦笑いして「マジか、鉄すらバターのように切る剣だぞ」


グリスはニィと笑い「それはきっと、ここのドラゴン達のおかげだなぁ、ラグムの野郎がドラゴンを取り込んでパワーアップしてのを見て、俺も真似したのさ!俺の中には3体のドラゴンが頑張ってくれているぜぇ?」


レイは一旦間合いを開いて様子を伺うとグリスが見せつけるように


太った腹を見せつけると、ブヨブヨの皮から3体のドラゴンが首だけ姿を表して暴れている


だがグリスが力を込めるとドラゴン達はグチュグチュした肉のような物が取り付いて引き込んで行く


グリスが肩を回して「ふぅ!俺も姿も元はだいぶ悪い見た目だったんだがな、ドラゴン取り込んでからこんなにカッコよくなったんだぜ?ドラッツェルはいい!ドラゴン達が俺たちの養分になるからな」



レイが殺気を漲らせてレイピアを腰に戻して「レミウスの新作使わせてもらうかね……」


腰から抜いた剣は、特殊な形状をしていて、白銀のリボルバーと白銀の剣を合体させた銃剣だ


グリスが笑って「そんなオモチャで俺が倒せるとで--」


グリスの腹部に風穴が空く


レイが申し訳なさそうに笑って「わりぃ、この銃って武器は特殊なんだわ」


グリスが腹部を抑えて「な、なんだ!?魔力が体から抜けていく!?うごぉぉぉぉ……」


そしてその穴からドラゴン達が逃げ出そうと出てきた


グリスが穴を手で抑えて「こ、この!お前達はオレのものだ!逃げるなんて!」


レイが撃針を起こし「往生際が悪いぞ?」


バァァン!

剣と一体化している小さな銃口から弾丸が放たれる



グリスの腹部にまた穴が空いて、ドラゴンが出てきた


ズリュリュと出てきたドラゴンの体は大きく、グリスの体格の3倍はあった


レイが銃口を上げ「そりゃそんなドデカイドラゴンを3体も欲張って取り込めば、体に穴が空いた程度で逃げられるわな」


グリスの肌が黒い肌に戻っていき、ドラゴンの顔からブサイクな顔へと戻っていく


レイが汚物を見る目で「おう、やだやだ、こりゃ本人も言うほどヒデェ顔だ」


グリスが怒りハンマーを持ち「レイ!貴様ァァァ--」


バァン!


レイから放たれた弾丸はグリスの頭を貫く


レイは哀れむ目で「悪いな、せっかくカッコイイ体を手に入れたのに俺が全部ぶち壊しちまった」



グリスの巨体は地面にズウゥンと倒れ、レイは腰に銃剣をしまう


「それにしても大した威力だ、アーベンヘルツ……本当とんでもねぇ技術力だ」


レイはレイヤールがドラッツェルの中心へと飛んでいく姿を見て「ザコは俺が片づけたぜ、ボスはお前に任せるぞレイヤール」


------


ガルス、ダーネヴィルサイド


ガルスが持っていた通信機で呟く「兄ちゃん!位置についたよ!」


ヘッドセット型の無線機で応答する「了解した、どうやらレイがボスクラスの敵を倒したようだ、敵の勢いが劣っているのがわかる」


ガルスがスコープで戦場を見渡し「いや、まだだよ兄ちゃん、兄ちゃんから3時の方角に、なんか大きいのが居る」


ダーネヴィルが腰から刀を抜いて「あぁあの薄気味悪い肉の塊だろ?」


兄弟が見た先にはグチュグチュと蠢く肉片のような物体


魔物や、ドラッツェルのドラゴン達を無数に取り込んでいるのか、所どころに、その部分らしいものが見える


ガルスが通信でダーネヴィルに「とりあえず1発撃ってみるね」


ガルスがホフクで隠れている岩場から、対物ライフルの弾丸で肉片が弾け飛ぶ


だがすぐに再生して元通り



ダーネヴィルは予想していたように溜息を吐いて

「ガルス、どうやら再生持ちの厄介な奴のようだ、どうする?焼いてみるか?」


ガルスが通信越しで笑い「いいね!どうやって燃すの兄ちゃん?」


ダーネヴィルがニッコリと笑い「ガルス、俺が奴の腹に特殊な魔石を仕込む、そこをスナイプしろ」


「ガッテン承知!」


ダーネヴィルは刀を持ったまま走り、赤い魔石を持って駆け抜ける


「行くぞ!出来損ない!」


ダーネヴィルが走りながら「この場にいる兵士達に言うぞ!死にたくなければあの肉片から離れろ!」



連合軍兵士は離れていき、100mほど離れると、ダーネヴィルは全力投球で魔石を投げる


「ふんっ!」



グチャ!と肉片に魔石が当たり


ガルスがスナイプする


弾丸が直撃した瞬間大爆発が起きて炎上する


ガルスがスコープを覗きながら「ま、マズイ!兄ちゃん!」


ダーネヴィルが反応して刀を構えると


ダーネヴィルの刀に斬撃が当たる

「っつ!」


ダーネヴィルが間合いを開くと、爆炎の中から「いやぁ〜間に合って良かったよ、体の再構築中にあんな破壊力のある攻撃受けたらヤバかったよ〜」


現れたのは細身の竜人で片手に剣を持っている


ダーネヴィルが睨んで「貴様……まさかあの肉片の本体とでも言うのか?」


歩いてきた、黒い竜人はニッコリと笑い「んぁ、そうだよ?僕の名前は暴食のパッグ、いやぁ、ドラッツェルで食事を済ませて体を進化させようと頑張ったんだけど、なかなか時間かかってね〜ドラゴン達をあんな数取り込んだのなんか初めてだったからさ!」


空気の切り裂く音が聞こえ、竜人に直撃する


上半身が吹き飛びガルスが通信越しに叫ぶ「兄ちゃん!離れて!」


ダーネヴィルはその隙に走って離れると


「痛いなぁ、っま、痛覚遮断してるから全く問題ないんだけどね」


モリモリと再生していき元通り


パッグはニッコリと笑って「はい、元通り!」


ダーネヴィルは舌打ちして「お前……進化と言っていたな?」


パッグは頷いて「そう!僕の体はどんな相手でも食べられるんだ、そして食べた相手の情報を取り込んで、食べた相手の体を自分の体に組み込んで進化を促す、その時、あんな気味悪い肉片になっちゃうんだけどね」


ダーネヴィルは刀を構え「死ぬまで切り刻むまで!」


滅多斬りにして、バラバラになるがすぐに再生して「無駄だって、レイヤールみたいな光属性じゃないと僕にダメージ入らないよ?」


ダーネヴィルは歯ぎしりして間合いを開くと


ガルスから通信が入る「兄ちゃん!アーベルンの支援砲撃を要請しよう!確か、作戦ではレイヤールの魔力を使った砲撃があったはず!」


ダーネヴィルは頷いて「しかし……奴は以外と早いぞ?標準が定まるまで時間が……」


「兄ちゃん……頼める?」


ダーネヴィルは笑って「上等だ」


パッグが笑って「作戦会議終わった?それじゃ、こっちのターンだね!」


パッグの剣戟をダーネヴィルは受け止め「お、重い……なんてパワーだ……」


パッグが笑って「そりゃ、ドラゴン24体とドラッツェルに向かう道中に238体も魔獣取り込んでるからね!」


ダーネヴィルは驚愕して刀で弾いて、クナイを飛ばして、足と地面に縫い付ける


そしてダーネヴィルは2本目の刀を抜いて、二刀流になり、滅多斬りする

「おおおぉぉぉぉぉぉ!!!」


みじん切りとも言えるほど切り刻むと、辛うじて残った両足に刀2本を差し込み


そこにガルスが指示した戦車が突っ込んで下敷きにする


ガルスがポイントを確認してアーベルンに通信を送る


「こちらガルス!ポイント7-2-6-8!そこにホーリーブラスターをお願いします!」



だがパッグの再生が始まり、戦車をオモチャのようにぶっ飛ばして再生しながら「あんなオモチャまで無駄にして何がしたかったの?」


ダーネヴィルは笑顔で「これさ」


パッグが頭を傾げると


頭上からパッグに白い光のレーザーが降り注ぐ



ガルスが立ち上がりガッツポーズで「ざまぁみろ!!」


ダーネヴィルはその火力に唖然としている


パッグが徐々に消滅していき「な、光属性の攻撃だと!?レイヤールの魔力だと!?貴様ら……!こんな物を……!覚悟しろよ……レギルス様が動いたら全てが終わる!お前らも!」


パッグが消滅して行くと、ダーネヴィルは何かに吹っ飛ばされる


「うぐっ!」



パッグの体がまるでパンパンに詰め込んだソーセージが爆発するように肉片になり爆散する


そしてパッグが食してきたであろうドラゴンと魔獣が肉片の中から現れる


魔獣達は早々に逃げていきドラゴン達は各々逃げていく


ガルスが通信で「兄ちゃん、ドラゴン達無事で良かったね」


ダーネヴィルが笑い「そうだな」



ダーネヴィルとガルスはレイヤールの翼から放たれる白い光を見て『頼んだぞレイヤール』


そうダーネヴィルは空を見た


次はレイヤールと兄の対決!


月曜日の22時ごろ更新です!

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