↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/103

アイアンスパイディ

鉱山の入口付近は掘り尽くされていて、入り乱れている

エルローラが地図を持って歩いて進み「本当だ、これか太陽石ね、明るいわ」


ランタン1つで30m程先まで照らしている


それが連なっていくつも吊るされていて明かりは十分見える


歩いて進むと早速小型のアイアンスパイディを見つけた、情報通り、背中に鉱石を背負っている


レイヤールが全身から炎を出して「苗床だけは勘弁!!うらぁぁぁ!!」


相手が炎で焼け死んでいるのにも関わらず思いっきりぶん殴ってトドメを刺す


エルローラが苦笑いして「あの情報伝えない方が良かったね・・・」


奥から、クモの化け物が歩いてきた


エルローラが驚愕して「なっ!!あれって!!」


下半身がクモで上半身が男性の人間だ、肌の色が真っ白になっていて両手にピッケルを持って武装している


レイヤールは拳から炎を出して「問答無用!!煉獄鉄拳(インフェルノガントレット)!!」


相手が一撃で吹っ飛び跡形も無く消し飛ぶ


エルローラが古文書(アーカイブ)で調べて「あれは多分・・・『アイアンスパディヒューマン』ね・・・マザーアイアンスパイディが居る場合に限り、人間とアイアンスパイディを卵内で融合させ知性を持たせて生ませる亜種の部類よ」


レイヤールはウゲェという顔して「それじゃ、あの上半身の人は元々人間で、そのマザーってのにアイアンスパイディと融合させられて、あぁなっちまったって事なのか?」


エルローラは頷いて「恐らくね・・・」


レイヤールは溜息を吐いて「立ち悪すぎて・・・もうな・・・」


奥へと進むと数十体ものアイアンスパイディヒューマンが居て、弓や剣で武装している


エルローラが杖を構え「後方の敵は任せて!!マジックミサイル!!」


エルローラの杖から現れたのは魔力の球体、それらがミサイルのように追尾して、次々弓の敵を粉砕していく


レイヤールは拳から炎を放出させてぶん殴って次々燃やして始末していく


5分足らずで敵は全滅してレイヤールが腕の炎を振り払い「これで最後か?」


エルローラは頷いて「ここのエリアはね・・・」


そしてさらに奥へと進むと、クモの糸が太くなってきて、より手ごわい敵がゾロゾロと手で来た


レイヤールは敵を蹴散らして突き進み


エルローラも後方支援して問題無く突き進む


レイメストもビクビクしながらついて来ている


順調に進むと「た、助けてくれ~!!」


と助けを呼ぶ声が駆けつけるとクモの糸に絡まって捕えられている男性が


「お、俺もアイツの腹の中に入れられて化け物に変えられるなんて御免だぁ!」


エルローラが携帯ナイフで切って助けると


男性は来た方角へと走って行き、奥から「あらあら?カッコイイドラゴンさんに魔力濃度が高いよい素体が1人・・・いいわぁ~」


カサカサと現れたのは女性の上半身とアイアンスパディの数十倍はあるだろう体がくっついたアイアンスパイディだった


エルローラが杖を握りしめ「あいつがマザーね・・・」


相手は大笑いして「アッハハ!ご名答!人間の体って素晴らしいわよねー!頭が冴えて!こーんなトラップも用意できちゃうんですもの!!」


レイヤールの周囲にクモの糸で仕掛けられたスネアトラップで足をからめ捕られ、宙吊りになる


「こんな物!!」


レイヤールが燃やそうと引火させるが糸が切れない


「糸が燃えない!?」


相手は大笑いして「さっき、貴方達が散々殺した私の同胞達・・・ただやられただけだと思う?“わざと”殺させていたのよ~!私が弱点である炎の属性を克服する為のね・・・あの後死んだ、同胞達を喰らって情報を得て耐性を得させてもらったわぁ~!さぁ可愛いドラゴンちゃん!私の部下となって生まれ変わりなさい!!」


クモの太いおしりを向けられ「イッ!?」


そのままシリの穴の中へとレイヤールは突っ込まれる


エルローラが焦って「レイヤール!!」


相手は大笑いして「馬鹿な子・・・でも大丈夫・・・私のお腹の中でじっくり・・・じっくりと我が子と1つにさせて・・・私の幹部クラスの子に・・・」


エルローラが笑い「でも貴方は見くびっているわ・・・レイヤールは・・・こういった攻撃だ大嫌いで・・・必死になるととんでもない力を発揮するって事に!」


相手が「えっ・・・?」


クモの腹がグチュグチュと動いて加熱され、あちらこちらが赤く膨張している


「そ、そんな!!私の耐性を超える程の熱量なの!?」


相手は踏ん張り「うぐぐ・・・せっかくドラゴンなんて強そうな生き物を取り込めそうなのに・・・このチャンスを逃すわけには・・・」腹がボコボコ動いて


「嫌だぁアァァァぁあぁぁぁ!!!!」腹からレイヤールが飛び出してくる


「こんな化け物のクモなんかと1つにされるなんて絶対いやだぁぁぁ!!!」


煉獄獄炎形態(インフェルノヘルファイヤモード)が発動している


レイヤールは『嫌』という執念で出てきたのだ



アイアンスパイディマザーはビクビクして「で、でも・・・ドラゴンちゃんの・・・体はコピーしたわ・・・さ、さぁ生まれなさい・・・貴方が次なるマザーとなり・・・ドラゴンの力を得た子になるのよ!!」


最後の最後に卵を1つだけ産み落として死んだ


レイヤールが卵を潰そうと拳を構えると、すぐに羽化した


「っい!?」


卵から孵ったのはドラゴンのベースの体に背中からクモのように自由自在に動く足、アイアンスパイディとはだいぶ違う形だった


レイヤールはギラギラ目を光らせて「ぶっ潰す!!」


ガントレットを持ってトラゴンクモを追い掛け回すか、すばしっこく、なかなか攻撃が当らない


エルローラが杖を掲げて「アイスレインアロー!!」


空から氷の矢が降り注ぐ


だが全て回避して出口へと逃げられる


レイヤールが追い掛けて行き「逃がすかぁ!!!」


エルローラも走って後を追う


そうするとドラゴンクモが狙いを定めたのはさっきの男


「な、なんだこいつ!?うわぁぁぁ!?」襲われて頭をガブリとかじられて男は絶命した


そしてバリバリと男を食べて死体も残さず喰らうとムクムクと大型かして行き、前のマザーが生み出したアイアンスパイディヒューマン達をバリバリと共食いして大きくなっていく


レイヤールが追いつくと「う、嘘だろ・・・こんな短期間でこれほどの成長が!?」


驚いていると「フフ・・・俺が新たなマザー・・・父さんを取り込み、完全体となる事が俺の夢!!」


レイヤールは涙目で「父さんとか言うな化け物!!」


レイヤールは背中からブースターで空へと飛びあがり「煉獄獄炎鉄拳(インフェルノヘルファイヤガントレット)!!」


火柱が上がり、相手が火柱に飲み込まれる


だが火柱から現れて無傷


「っく!!」


ドラゴンクモは大笑いして「残念だったな、父さん、僕はお前の息子だ・・・それ故・・・お前の攻撃など効かぬ」


レイヤールは物理攻撃に切り替えて殴ろるがドラゴンクモは笑い

背中のクモの足でがっちりと捕まえられる


「うぐっ!!」


「さぁ・・・父さん・・・1つになろう・・・」



エルローラが走ってきて「レイヤール!グラディウスを使って!!」


レイヤールは背中を見て「そういえばコイツの事すっかり忘れてた・・・」


レイヤールが背中の鞘に手を伸ばしてグリップに触れると


剣から黄金の光りが放たれて


ドラゴンクモは怯んでレイヤールを離す


「知ってるか?この剣・・・退魔の剣って言われてるらしいぜ」


ドラゴンクモは後ずさりして「そ、そんな・・・!お前は我が子を殺そうと言うのか!?」


レイヤールは剣を掲げ「Exactly(その通り)」


レイヤールは剣を構え「滅べ!!俺はもう化け物の息子なんて欲しくはねぇぇんだよ!!チクショウ!!」


俺の意志に応じてグラディウスが炎の剣を形成して、大きさはビル3階ほどまで大きくなり


「消えろぉぉぉぉぉ!!」

グラディウスに叩き切られ、ドラゴンクモは黒い煙になって消えていく


レイヤールはゼェゼェと息が上がり「もう・・・こうゆう敵、嫌だ・・・」


地面に大の字になって寝っころがる


エルローラが歩いてきて「全く・・・マザーに取り込まれた時ヒヤヒヤしたわよ」


レイヤールはガバッと起き上がり「全然大丈夫なんかじゃねぇよ!腹の中であのちっちゃい卵に引きずりこまれたら完全アウトだったんだよ!」


エルローラは笑って「でも無事だったんだからいいじゃない!」


レイヤールは息を整えて「全くもう・・・」



――――――


鉱山から出て街へと戻ると大勢の街の住人達が門の前で待っていて


レイヤール達の姿が見えた瞬間、歓声が上がる


「うぉぉぉぉぉ!!」「やった!!これで俺達はまた仕事に就けるぞ!!」


エルローラへとエミルが真っ直ぐと走ってきて抱き着き「ありがとう・・・お姉ちゃん・・・ありがとう・・・!」


嬉し涙を流すエミルに嬉しそうに笑顔で答えるエルローラ


レイヤールは不機嫌そうに船へと早々に戻って行く


街の人達が心配して「エ、エルローラさん・・・レイヤールさん何であんなに不機嫌なんですか?」


エルローラが苦笑いして「あぁ~・・・ちょっと訳ありで・・・」


――――――――


エルローラが全て話して街の人達が頷いて「なるほど・・・では翌日、クモの巣の処理に向かいましょう!エルローラさんにも護衛していただけると嬉しいのですが・・・」


エルローラが笑顔で「出航は明日の夕方ぐらいだって、さっき船長さんから聞いたのでそれまででしたら!」


街の人達は安堵の息をついてホッとしていた


きっとまだ生き残りが居るかも、という不安なのだろう


―――――――


そしてエルローラは翌日に街の人達を手伝い、クモの巣処理を手伝い、生き残りのアイアンスパイディも残らず処理をして、村人達はようやく安心して鉱山の仕事に戻れるようになり


エルローラが街の人達に見送られて船に乗り込む


「皆さん!お仕事頑張ってくださいねー!!」


街の人達も元気よく手を振り「ここから俺達の国を作り上げてみせる!そしたらあんたらも帰ってきてお礼をさせてくれよ!!」


エルローラが手を振りグロッツェルを後にする



―――――――


エルローラが客室へと戻り「レイヤールも少しは元気になった?」


レイメストが苦笑いして布団を指差す、そこにレイヤールがくるまって「もう嫌だ~・・・もう魔物に好き勝手されるのはもう嫌だ~・・・」


とひたすらゴネている


エルローラが溜息を吐いて「もう・・・次はいよいよ目的地のバージストでしょ?元気出して!」




こうしてレイヤール一行は最後の目的地・・・バージストへと向かった・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。