↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/103

転移魔術師追撃

レイ:サイド


レイが腰に備えている剣を抜き


「オールラウンダー!フロストフレイム!!」

左手に冷気を纏った剣に右手には炎を放つ剣


黒いマントを被った集団へと突撃して切り刻む


「灼熱の剣に極地の剣!!二つが合わさりし時・・・炎と凍の鋼とならん!!」


マントを被った集団は体が燃え「うぁぁぁぁぁ!!熱い!!熱い!!」


そして最後は氷漬けになる


レイが剣を鞘へと戻して「ミランダ、早い所頼む」


紫色のドラゴンのミランダが出てきて「はいはい・・・」


水晶を掲げて徐々に氷を溶かして行く


マントを被った男は歯をガチガチさせて震えて

「お、お前ら・・・な、何なんだよ・・・!」


レイが屈んで目線を合わせて「俺は1人軍隊って言う異名持ちなんだが・・・この男について何か知ってる事はねぇかな?オジサン今急いでて、喋んないと死ぬよりも苦しい事見せちゃうかも」


取り出した絵は、少年の似顔絵が描かれた絵だ


「し、知らん!!そんな奴は!!」


レイがニッコリ笑って「そう、んじゃ」


凍っている足を踏みつぶして砕く


「あぁぁぁぁぁぁ!!俺の脚!!足ガァァァ!」


レイがニッコリ笑って「ミランダに神経だけはそのままって頼んでるからね・・・痛みは凄いでしょ?さぁ・・・まだ足は片方あるし、腕もあるよね?」


マント男は喋りはじめた「そいつの名前は『深淵』って名前で呼ばれている!俺は単に闇の組織の連中に武器や防具の売買をしているだけだ・・・!その時に毎回、空間が歪んでガキが出てくる!紺色のスーツの男と仲良く話している所を見た!!それだけだ!!」


レイが溜息を吐いて「それで?俺達の情報だと・・・アンタがその深淵とやらの空間へ渡る方法を知っていると思うんだが?」


マントの男は首を背け「そ、それだけは・・・言えねぇ・・・言ったら・・・」


レイがニッコリ笑って拳を固めてマントの男の足へと拳を構え「言ったら?」


マントの男はヤケクソになって「もういい!!深淵の空間の行き方は南にあるガーチェという村にある遺跡にある!!」


だがその瞬間マントの男は胸を抑えて「うっ!?がっ!!あ・・・あっ!!ガァァァ!」


ガクリと力が抜けてグッタリと倒れミランダが「どうやら呪いの類で死んだわ・・・」


レイが立ち上がり「ガーチェ・・・ミランダ、飛べるか?」


ミランダが水晶を掲げ「多分空中のスポーンになるけどいい?」


レイが苦笑いして「またか、自由落下は嫌いなんだがな」


ミランダが笑顔で皮肉を言う「そう!じゃあ地中に埋まって体がぐちゃぐちゃになるのどっちがいい?」


レイが仕方なさそうに「空中で・・・」


ミランダが水晶玉を掲げて「転移!!開門!!」


転移ゲートが開くと


レイが素早く回避してダガーを避ける、転移門にダガーが刺さり、転移門が強制的に閉じられる


「今まではちょこちょこ動いているだけで無視してきましたが・・・目障りです!!」


紺色のスーツにピエロの仮面


レイが剣を抜いて「そちらからお出ましとは・・・嬉しいねぇ・・・道化師(ピエロ)!!」



道化師はダガーを腰にしまうと、レイピアを抜き


レイの剣戟に応じる


レイが連撃しながら「驚いた!この連撃を最後まで耐えたのはお前が始めてだ」


道化師はレイピアを振り「侮らないでください・・・それに・・・貴方と私とでは同じ土俵に立てているかも疑問ですよ?」


道化師の後ろから無数の魔獣が集まってきていた

「ッチ・・・リュウビ!!ミランダ!!」


リュウビは炎の腕で魔獣をぶん殴り後退しながら「レイはん!!こっちは手一杯やで!!」


ミランダも水晶玉からレーザーを放ち「ック・・・レイ!こっちも手一杯!それに・・・この量の敵を相手するなら一分が限界!」


レイが道化師(ピエロ)を見て「仕方ねぇ・・・リミッターを外す・・・ミランダ、リュウビ!お前達2人は退路を切り開いて予め決めてやいた合流地点まで下がれ!」


レイの体がバキバキ音を立てて変化し、ドラゴン形態の鬼神化を使い

「リミッター・・・解除っ!!」


体のあちこちから模様が浮かび上がり「うぐっ・・ぐぉぁぁぁぁぁぁ!!」


道化師(ピエロ)がビクッと反応して避ける


レイがパンチした所には直径3mのクレーターが出来上がる


「冗談でしょ・・・あのパワー・・・流石の私もヤバそうですね・・・ですが我々の弱点を知られた以上・・・ベルスターズ・レイ・ロナメス・・・貴方はここで死ななければならないっ!!」


レイピアで鬼神化したレイを突き刺すが、瞬時に回復してノーダメージ


道化師は後ろにバク転して間合いを取り「シャドウオリエンタル!!」


闇の剣が地面から無数に突き出てレイが串刺しになる、だがレイは「うぐ・・・うぉ・・・ウォォォォ!!」闇の剣をパワーで破壊し、瞬時に回復して突撃して道化師をぶん殴る


道化師はぶっ飛んで、木に叩きつけられる

「なんてパワーですか・・・退くか?いえ・・・こちらの転移術者は計画の要・・・応援を呼びましょう・・・」


レイが大暴れして魔獣を蹴散らしている間に道化師は木の裏に隠れ「エマージェンシー・・・至急行動できるユニットは現場に・・・退くにも退けない状況になりました」


道化師は木の影から様子を伺い『戦闘力が前よりも格段に上がっている・・・恐らくドラゴン化した事と・・・レイヤールの遺伝子を摂取した事によって再生能力が異常になっているんだ・・・これでは物理攻撃で倒す事は不可能・・・どうする?魔獣も残りあと少ない・・・持って1分・・・仲間達を人質に・・・いや、人質にしたところで暴走したレイが止まる訳がない・・・』


そこで後ろから「奴には借りがある・・・俺と戦わせろ」


バルズが現れた「久しいですね・・・バルズ・・・倒せそうですかあの化け物を」


バルズが大暴れするレイを見て「とりあえず物は試しだ・・・対レイ用に開発した毒薬が効くか試してみよう・・・俺はあの速度にはついて行けない・・・レイピアをよこせ」


道化師がレイピアを渡すとバルズは青い液体をレイピアに塗り「これで戦え、効果が無ければ今回は撤退した方が良い」


道化師がレイピアを受取り、バルズを見て「これで効いたら貸し借りは無しですね」


道化師がレイの背後からレイピアを一一突き入れると、貫いた皮膚が再生する


「駄目ですかね・・・」


だがレイの体がグチュグチュと音を立てて「うごっ!?ぐっ・・・ブハッ!!」口から血反吐を吐いた


バルズが前に出て「どうやら毒が効いたようだな・・・再生するのであればその再生を破壊に転換してやればいい、この薬は呪いと毒を併用させた特殊な毒だからな・・・」


レイの体が音を立ててバキバキ言い始めて、元のサイズに戻り理性を取り戻して「き、貴様ら・・・再生を使わせない為に・・・」


道化師がレイピアを振り笑い「形成逆転ですね・・・レイ・・・貴方の後に仲間達も葬ってあげますから・・・ご安心を・・・」


レイが腰から剣を抜いてレイピアを弾いて「へへ・・・残念だが俺だって意地があるんでな・・・うぐっ・・・」


バルズが笑って鎌を構え「痛いだろう?何せお前のその傷は癒える事は無く、永遠にそのままなのだからな・・・再生能力が自分の体を破壊していく・・・もって後数日の命だろう」


―――――――


ミランダとリュウビが合流地点に辿り着いて、レイを待つ


リュウビが不安そうに「妙に胸騒ぎがするんや・・・レイ・・・」


ミランダが頷いて「えぇ・・・何か良くない事が・・・リュウビ・・・私達も行きましょう」


リュウビが頷いて「で、でもレイはんは・・ここで待ってろって言うたよな」


ミランダが首を振り「今回だけは・・・レイの言葉に安心できなかった・・・私は行くわ!」


リュウビが角の後ろにある髪をボリボリかいて「あぁもう!どうなっても知らんで!!」



――――――-


レイが剣で2人の攻撃を受け止めるが体はボロボロ、受け止めるので精一杯だ、反撃の隙なんてつけない


「ハァハァ・・・」レイの息が上がり、道化師とバルズはレイピアと鎌を振り回して余裕の顔をして勝ったと確信している


レイも苦笑いして『俺もここまでかな・・・ミランダに転移して目的地に向かえって言っといた方が良かったかね・・・』


レイはとうとう膝をついてダウンする


そしてバルズが鎌を構え首へと狙いを定め「終わりだ1人軍隊!!」


そこへ「レイはんは死なせはせんぞ!!煉獄鉄拳(インフェルノガントレット)!!」


バルズはギリギリ回避して「っつ・・・雑魚が」


リュウビが前に出て「ミランダはん!レイはんの治療を!」


ミランダが驚いて「これって・・・呪いじゃない!」


レイはミランダの手を握り「いいか、お前らは早くガーチェに向かって転移魔術師をだっ倒せ・・・俺は・・・後数日で死ぬ・・・」


ミランダが首を振り「呪いなら私がなんとかするわ・・・だから!」


「その間にも奴らが殺しに来る・・・無理だ・・・目的だけを遂行しろ・・・これができなければ・・・レイヤールが力を得たとしても・・・闇は永遠に倒す事はできない・・・」


ミランダが首を振り「もう・・・見捨てるのも・・・失うのも・・・疲れたの・・・だから!」


リュウビが回避し続けて「こいつら毒薬塗って!っつ!!」


バルズが鎌を振り回して道化師がレイピアを突いて「どうしました!?一撃でも当たれば死ですよ!!」


だがそんな時だった


「見ていられんな・・・」


バルズの鎌と道化師のレイピアが宙を舞って地面に刺さった


道化師とバルズが後ろに下がり「誰だ!?」


「メルの話を聞いて追い掛けて見れば・・・各地を転々しやがってようやく追いついたぜ・・・」


黒い毛に所々に青いラインが入ったドラゴン


忍者のような衣服を纏い、日本刀を持っている


リュウビが驚愕して「そ、その衣服まさか夜月(やづき)の一見か!?」


ミランダがリュウビを見て「夜月?な、何なの?」


リュウビは生唾を飲んで「裏の仕事で金さえ払えばどんな事だってやる連中やで・・・暗殺、強奪、何でもや」


黒いドラゴンは苦笑いして「メルと、たまたま会った時に依頼されたんでね・・・俺はダーネヴィルだ」


道化師がダガーを腰から抜いて「たかが1人増えただけで!!」


ダーネヴィルは素早く刀を振りおろしダガーを弾いて道化師を串刺しにした


だがレイ達は驚愕した、正面からダガーを弾いたはずなのに刀が道化師の背中から突き出ている


ミランダが驚愕して「どうゆう事!?正面から刺したんじゃないの!?」


ダーネヴィルは小声で「夜月流儀・・・『影歩き』・・・」


道化師の上半身がぶった切られ、上半身と下半身が分かれ、黒い煙を出して消えていく


ダーネヴィルは舌打ちして「ッチ・・・こいつは分身の類だな、刺した時の感触が妙に軽い・・・用心深いクソ野郎って事か・・・」


いつの間にかバルズも姿を消していて、ダーネヴィル刀を納刀してレイに歩いて「こいつを使え、お前達を追い掛けている最中に拾った聖水だ」


ミランダが受取り「リュウビ!レイの体を抑えて!!かなり苦しむはずだから!」


リュウビが頷いてレイの体を抑えて、ミランダが聖水のビンの蓋を開けてレイに掛けると


レイから黒い煙がジュワジュワと出てきてレイが暴れる「がぁぁっ!っっ!!がぁ!!」


ミランダがそこで治癒魔術を使いレイが眠る


ダーネヴィルは振り向いて「それで?またどこかにジャンプしようとしてたみたいだが・・・場所は?」


ミランダがダーネヴィルを睨み「私達はまだ貴方を信用した訳じゃない・・・いくらなんでもタイミングが良すぎるわ・・・」


リュウビもレイが落ち着くと立ち上がって「和の国でも夜月は名の通った悪名高い集団や・・・お前達が手助けすると言われても信用できへんで」


ダーネヴィルはクスクスと笑い「信用するもしないもお前達の勝手さ・・・俺は古い付き合いのメルに頼まれただけだ・・・」


ダーネヴィルは俺には関係ないという顔で木に寄りかかり「それで?こんな敵に狙われやすい状況で2人と怪我人1人で移動する訳だが・・・俺は必要ないのかね?」


ミランダは歯ぎしりして「ガーチェでレイが回復するまで待って、深淵を倒す事ができるまでよ・・・」


ダーネヴィルは頷いて「了解した・・・」


ミランダが転移門を開いて「転移門よ・・・開け!!」


そしてリュウビがレイを背負い、転移する、ダーネヴィルもそこへ入って行く


――――――――


転移した先のガーチェと言われる場所はなんの変哲もないただの村だった


ミランダが宿屋に入ると店主が驚愕して「ド、ドラゴン!?」


ミランダが金の入った袋を渡すと「お、おぉ・・・お客・・・なのだね?」


ミランダがコクコク頷いて、部屋を借りてレイを寝かせる


ダーネヴィルは1人で部屋を出て「外の見回りをしてくる・・・」


そう言って外に出た


――――――


ダーネヴィルは夜の月を見上げて溜息を吐いて


「隠れていても無駄だ、出てこい」


リュウビが木の影から出てきて「お前の目的が分からんのや、夜月がどうしてこのタイミングで出てくるのかワイには全く分からへん・・・お前何が目的や」


ダーネヴィルは木から離れて「夜月に何か因縁があるのかリュウビ?」


リュウビはジッとダーネヴィルを見つめて呟く「ワイが和国を出た理由がお前ら夜月のせいやからや、夜月が現れたあの年・・・和国が平等を求めた運動が起きた時に、平等推進派のリーダーを殺した・・・それがワイの家族やった・・・夜月・・・今更復讐なんてワイはやらんししようともおもわへん・・・せやけど・・・今の仲間達に危害を加える気ならワイは容赦せぇへんで・・・」


ダーネヴィルはリュウビを見て「別にお前達になんか一ミリも興味はない、俺が興味あるのはレイヤール・・・あいつが神聖人と言われる転生者である事・・・そいつが何者なのか確かめる必要がある」


リュウビが頭をかしげて「メルの知り合いならメルからレイヤールの事も聞いただろう」


「メルの息子という事もしっている、だが俺はレイヤールという奴が俺の兄弟の事を知っているかもしれない、神聖人の可能性が奴にはあるからな」


リュウビが頭をかしげて「兄弟?」


「そこまではお前に伝えるべき事ではない・・・さっさと宿屋に戻れ・・・俺は静かな夜に居たい・・・」


リュウビが背を向けて去り際に「俺はお前を一瞬たりとも信用しないで・・・」


「ご自由に・・・」



――――――――


ダーネヴィルは目を瞑り、鬣を風に揺らしながら静かに木に寄りかかっている


ダーネヴィルは目を開け「出てこい居場所も気づいている」


道化師(ピエロ)の姿が見えた「あんた何者ですか?」


「答える義理はない・・・ここで刃を交わすというならそれにも答えよう」


道化師はしばらく沈黙した後、高速に間合いを詰めて不意打ちでレイピアを突き刺そうとするか、ダーネヴィルは余裕の顔で鞘から刀を抜いてレイピアを弾く


ダーネヴィルは笑い「その動きのキレ・・・お前が本体か・・・」


道化師はバックステップして空間を歪めて逃げようとするが、ダーネヴィルは、道化師の背後に居た「遅いな・・・剣戟は見事だが・・・周囲警戒は俺達からしてみれば人並程度・・・散れ」


ダーネヴィルは目にもとまらぬ速さで剣戟を入れ、道化師のあちこちが傷だらけになる


「貴方のせいで・・・私の計画が・・・私の計画を!!」


ダーネヴィルは刀を両手で握り「終わりだ」首を狙い一太刀入れる


ガキィィン!



「!?」ダーネヴィルはバックステップして間合いを開くと歪んだ空間からとてつもない力を感じるドラゴンの手が出ている、その爪が刀を弾いて道化師を守った


そしてとてつもない覇気を感じる声で「道化師(ピエロ)よ・・・このままお前を失う訳にはいかん・・・自分の立場・・・それを弁(わきま)えろ」


道化師は一息ついて「申し訳ありませんでした・・・」


そしてそのまま空間へと消えていく


ダーネヴィルの額からは汗がにじみ出ていて、焦っている顔で呟く「なんなんだ・・・あの手は・・・」


ダーネヴィルが感じ取った物は『敗北、死』この二つを感じるあの手・・・


これだけ経験やスキルがあるダーネヴィルも覇気に負けて冷汗をかいたまま動けずにいた


道化師が去って行くと、ようやく生きた心地が戻ってくる

「・・・・・・どうやらメルの言っていた事は本当だったんだな・・・」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。