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到着グロッツェル!

予告通り三話連続更新いたしましたので、【宝剣グラディウス】から見始めてください!

船が動き出して、1日が経った・・・レイヤールの体はすっかり元通り


だがレイヤールのトラウマになり、思い出して股に手を当てる仕草をする事が多い


エルローラの体も元通りの人に戻りスヤスヤと眠っているレイメストが客室のベットで背伸びして「ん~!パパも元に戻ったし!レイメストも看病しててほとんど眠ってないからお休み~・・・zzzz」


レイヤールは一息ついてベットに座り「全く・・・ウロボロスめ・・・余計な置き土産残して行きやがって・・・にしても・・・あのウロボロスは不死属性が付与されて無くて本当に良かったぜ・・・」


レイヤールは廊下を歩いて甲板へと出ると乗組員が気が付いて「おっ!完治したのですね!」


レイヤールは言葉を返そうと思ったが言葉が通じない事を思い出して、頭をペコペコ下げて『迷惑かけました』そう意識して謝る


乗組員は海を見て「グロッツェルは今、採石場として有名ですが最近、鉱石が枯渇してきて経済的に苦しく、貧しい国になり始めている・・・かなり荒れた国になっているのでレイヤールさんもお気をつけて」


レイヤールは頭を下げて礼を言い、船首の方で風に当っていると後ろからジャックが来る


「レイヤール・・・」


「ジャックか、今回は助かった・・・ありがとうな」


ジャックが頭を抱えて「ヤレヤレ・・・本当だぜ・・・俺的には後始末がかなり堪えたな・・・」


レイヤールが『ウッ』と言って股を抑える


ジャックが苦笑いして「ともかく、俺はこの辺で消えさせてもらうぜ・・・精霊体で数日実体化なんて結構キツイからな・・・それじゃあなレイヤール、エルローラによろしく言っておいてくれ」


「あぁ、ジャックもまた海に出たら会おう」


「あぁ、じゃあな!」


ジャックの足から光りが放たれスゥーと消えていく


1人その場に残り、少しだけ寂しくなる


そんな時レイメストがフラフラと甲板に出てきた


ボーっとしている様子だ、寝ぼけて出てきたのかと思い近寄ろうとすると


レイメストがフラフラしながら信じられない言葉をつぶやいた





「竜崎・・・君・・・私・・・を置いて・・・かないで」




「なっ!!」


レイメストが倒れた


レイヤールは混乱した『どうして!?どうして・・・俺の名前を・・・この世界では一言も発していない・・・何故・・・レイメストが・・・』


レイメストは倒れてスースー眠っている


とりあえずレイヤールはレイメストを抱えて客室まで戻り、ベットに戻してやると手をギュと握ってくる


そしてレイメストが少しいつもと違う口調で「行かないで・・・おいて・・・かないで・・・」


その握り方には心当たりがあった、前世で俺のクソッタレな人生を支えてくれた人・・・『立花(たちばな) 真由美(まゆみ)』小学校から一緒で俺の初めての友達であり・・・俺が前世で許せたたった1人の人間・・・


レイメストはハーメストの俺の親父の娘・・・もしかして・・・レイメストは転生者なのか・・・しかも・・・まさかな



レイヤールはスヤスヤ眠るレイメストを見て「俺は何考えているんだ・・・過去とは決別したんだ・・・!」



レイヤールは考えたくなかった為、すぐに眠った




―――――――


翌朝、ようやくグロッツェルに到着した


レイヤールが目を覚ますと声が聞こえる


「「「無能な政治家達を追い出せ!!」」」


レイヤールが目をゴシゴシして「なんだ騒がしいな・・・」


エルローラが船の窓から外の様子を見ていて「政府にデモしているみたいなの・・・」


レイメストが不安そうに「皆すっごく怒ってる・・・」


昨日聞いた鉱石が枯渇による問題がどうのこうって事を思い出して

「これが例のグロッツェルが貧乏になっているって奴か?」


エルローラが溜息を吐いて「グロッツェルで日用品お買いものしようと思っていたのに・・・ちょっと厳しそうね・・・」


乗組員の人が出てきて「ここじゃ異国の人は皆嫌がられるからね・・・外に出ない方がいいよ、このまま船の補給が済んだらすぐにバージストへ向かうから」



エルローラが頷いて「はい・・・出航まで何日ですか?」


「明後日までには出航手続きができると思う、物資の運び込みは今日中に終わるから」


レイヤールが溜息を吐いて「明後日か・・・レイメスト我慢できそうか」


レイメストは下を向いて「ここ・・・あんまし好きじゃない・・・」


レイヤールはレイメストを見て昨日の出来事を思い出して下を向いて「レイメスト・・・昨日の事覚えてるか?」


レイメストがレイヤールに振り向いて「ん?・・・ん~・・・卵産んでた事?」


レイヤールがビクッと股を抑えて「や、止めて!そっちじゃなくて、甲板を1人で歩いて事!」


レイメストは首をかしげて「昨日は後片付けの後、ここから動いてないよ?」


「そうか・・・何でもない気にしないでくれ」


エルローラが窓を見ながら慌てて「た、大変!デモ隊が建物に火を放ち始めたわ!」


「な、なんだって!?」


窓から見ると火炎瓶のような物で大きい建物に投げつけて火をつけている


「こりゃ酷いな・・・」


様子を見ていると船の外も騒がしくなってきた


レイヤールが船の甲板に出ると、デモ隊のメンバーらしい男が「こんなに貧しい国から物資を奪っていくのか!!もっと対価をよこせ!」


乗組員が抑えて「契約通りに事が進んでいるでしょう!?私達は約束された物を運び、物を受け取る!ちゃんとそちらの合意も得ているんです!」


デモ隊メンバーが怒り「これだけ悲惨な街が目に入らないのか!?お前達は外道だ!」


レイヤールが我慢できずに前に出て男を突き飛ばす


男は驚愕して「ひ、1人軍隊を倒したドラゴン!!ひ、卑怯だぞ!!」


乗組員は当り前だという態度で「貴方達が貧乏なのは私達は関係ありません!私達は言われた通りに運び、取引するだけです!縋(すが)る相手を間違えていますよ!!」


男は歯ぎしりして去って行く


乗組員の人がホッとして「助かりましたレイヤールさん・・・」


俺は手を振り『気にするな』とジェスチャーして、デモ隊の様子を見る


火炎瓶を投げつけられ過ぎて、集中的に投げられていた建物はとうとう倒壊した



そして市民達が燃え盛る炎を前「いぇーい!!」「国を打倒したぞ!!」「政治家共は皆死んだ!!」「俺達の時代だぁぁぁ!!」


と叫んでいる


乗組員が嫌そうな顔をして「政府機能が無くなったのならマズイですね・・・」


恐らく次の矛先は・・・こちらだろうな


予想は大的中、先ほど追い返した奴が広めたのかゾロゾロと集まってきた


レイヤールは急いで客室へと戻り「エルローラ、人間同士の戦いになるかもしれない、相手を殺す覚悟はあるか?」


エルローラは下を向いて「私は・・・無力な人達を攻撃する事なんてできない・・・」


レイヤールは頷いて「分かった・・・君はここに居ろ、俺は攻撃してきた人だけを狙って攻撃する、レイメストも隠れているんだ」


レイメストが心配そうに見て「パパ・・・できれば殺さないで!」


レイヤールは頷いて「善処する」



――――――


レイヤールが前に出て火炎瓶を持ったデモ隊が脅迫してくる「早く物資を下ろしてここから出ないと火をつけてお前達の船を沈めるぞ!!」


乗組員が困り果てている中レイヤールが飛び出して、デモ隊のど真ん中に降り立つ


レイヤールは殺気を漲らせて周囲を睨むとデモ隊の臆病な奴らはすぐに離れて行った


だが一部の人間は「ドラゴンが何だ!!この人数でも倒せない事はないぞ!!」と剣を掲げてきた


レイヤールはガントレットで魔気を使わずぶん殴る


ドラゴンのパンチともなれば一撃でKOだ、下手すれば死ぬ事だってあり得る


デモ隊の数が1人、また1人と消えていく

「ここは俺達の生活が懸かっているんだ!!やっちまぇ!!」


「「「おぉぉぉぉ!!」」」30人ぐらいが容赦なく襲ってきた


レイヤールは舌打ちして「馬鹿どもが・・・!」


レイヤールはガントレットに炎を宿して30人を焼き払おうとすると


「皆止めて!!!!」


女の子の声だ


後ろで少し日に焼けていて肌が若干黒く、茶色の髪に茶色の瞳の12歳ぐらいの女の子が叫ぶ


「私達が倒すべきだったのは政治家であってこの人達ではないでしょ!?それじゃあいつらと同じでしょ!?皆の誇り高い革命精神はどうしたよ!!」


デモ隊の人達は武器を下げて次々と去って行く


俺が少女に頭を下げて礼を言うと少女が呟いてくる

「貴方レイヤールさんよね?」


レイヤールは振り向いて頷くと少女が言う

「私達の鉱山に救う魔物を倒して!そいつらのせいで皆廃業してこんな街になっちゃったの!!」


魔物?


レイヤールはエルローラに『来てくれ』と手を招いて船へと招待して、事情を伺う



――――――――


レイヤールが少女を部屋に招いてエルローラと握手して「私エルローラ、この子はレイメスト、デモ隊とレイヤールの衝突を避けてくれてありがとう・・・」


少女はプイッと顔を背け「私はただ単にあのクソ政治家共と同じ事をやろうとしたから止めたまでだ・・・あんた達の事を思って言ったわけじゃない」


エルローラは頷いて「それよりまずは貴方の名前を聞かせて」


「私はエミル・・・下の名前は知らない・・・父親も母親も知らないから・・・」


エルローラは悲しい顔で「そう・・・ありがとう・・・それじゃ街について聞かせて」


エミルは話始めた

「街は元々裕福な暮らしができる程に金が稼げる程じゃなかったわ・・・てもまだやりくりして皆で生きていけてた・・・だけと・・・鉱山に鉄を喰らう化け物の虫が現れてから何もかも変わっちまった・・・」


エミルが悔しそうに拳を握り「街の勇敢な者達は討伐隊を組んでは次々殺されて・・・政治家共は皆逃げる為にここの街から持ち出せる物は全部持ち出して逃げ始めた!アタシ達の財産全て奪って!だけど私達はここの街が大好き・・・鉱石を掘り続ける事にしか楽しみを見いだせないアタシ達はここを離れる事はできない・・・ここで新しい政治を私達で建てて、武器を揃えて鉱山を取り戻す!!」


エルローラが頷いて「分かったわ・・・調べて見ましょう・・・『古文書(アーカイブ)!!』」


エルローラの前にホログラムのように出てくる画面を見て


「検索条件を・・・クモと、鉱山と・・・出てきたわ」リストが一覧で出てきている


エルローラが調べて「恐らくこいつね・・・名前は『アイアンスパイディ』特徴は食べた鉱石を背中から生やして防具として使う魔物の一種で鉱山など、人の手が入った場所を好み定着する・・・繁殖方法は鉱山などで働く人を捕え、それを苗床として繁殖する」


レイヤールがトラウマを思い出して股を抑えて「苗床・・・ウッ・・・」


エルローラが嬉しそうに「嬉しい事に弱点は高熱みたいね、レイヤールの得意相手じゃない」


レイヤールは少し浮かない顔で「苗床とか嫌だわ~・・・絶対嫌だわ~・・・ウロボロスの二の前とか・・・」


エルローラが苦笑いして「とりあえず倒せない程の相手ではないわ、油断しなければね!」


エミルは信じられない顔をして「倒せるの!?あの化け物を!!頼む!!私達は文字通り何もないんだ・・・大したお礼ができるか分からないけど・・・」


エルローラが笑って「大丈夫!私達が何とかしてみるわ!」


エミルは笑顔で「ありがとう!」



――――――――


船長に事情を説明すると「なるほどな・・・分かった、お前達が解決するまで船の出航はしない・・・流石に一週間遅れとなると・・・俺も怒られそうだが・・・人助けは良い事だ!行って来い!」


エルローラが頭を下げて「ありがとうございます!」



こうしてレイヤールは防具を纏い、行くことになってしまった


レイヤールは嫌な予感ばっかり感じて「苗床だけは嫌だ・・・苗床だけは嫌だ・・・」


エルローラが苦笑いして「そう言ってると本当に苗床にされちゃうわよ?」


「冗談でもそう言う事言わないで!?」


エルローラが笑い「フフッ!それじゃ、行きましょうか!」


――――――


エミルに案内されて辿り着いた鉱山


エミルが地図を渡して「ここは特別なランタンで照らしてあるから明かりには困らないはずだよ」


エルローラが頭をかしげて「どうして?」


「太陽石って言われる、ここでしか採れない石で明るくしてあるから」


鉱山の入口はクモの巣が多く、嫌な雰囲気だ


エルローラが杖を構えて「ここまでで大丈夫だわ、エミルちゃん・・・後は私達が戻るまで街で待っていて!」


エルローラが杖を構え「行くよレイヤール!」


「苗床だけはヤダ・・・苗床だけは・・・」


エルローラが杖で打っ叩いて「早く行くよ!」


「あ、あぁ・・・」

本日の更新はここまでです!明日からは普通に一話ずつの更新になります!


今後ともよろしくお願いします!


次回もレイヤールを虐めちゃうぞ!(外道)

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