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紅焔憑依形態

エルローラサイド


私はミランダさんの自宅前に転移してリビングへと座り、一息つくとミランダがココアを持ってきてくれた


「ほらどうぞ」


「あ、ありがとうございます・・・」


私はココアをすすりホッとする「甘くておいしい・・・」


ソファに寝かせたレイメストを見て「この子・・・不死の力意外に何か力を持ってますよね?」


ミランダは壁によりかかりながらココアを飲みレイメストを見て「えぇ、確かにね、あのドラゴンを浄化・・・いや成仏させた力は不可解だわ・・・」


私はココアをテーブルに置いてレイメストの頭を撫でる、そうするとソファから尻尾が垂れている


その尻尾を見ると毛布がかかってひと肌部分が隠れている為、尻尾だけ見るとレイヤールが布団に入っていた時を思い出す


「フフッ」私は笑うとミランダが不思議そうに「どうしたんだい?」


「いや・・・この尻尾だけ見るとレイヤールが布団に入ってまったりしていた時を思い出すなって・・・」


ミランダが笑い「なるほどね、今頃どうしてるかねぇ、レイヤール」


私は窓を見て白銀の広がる世界を見て『レイヤール今頃どうしてるかな・・・』



―――――――


レイヤールサイド



アーベンヘルツを出航してすぐにロイヤール港へと向かった


ヘベルツへは寄らず真っ直ぐにロイヤール港へと向かい、3日間かけてロイヤール港へと戻ってきた


俺にとってはまだ1週間ぐらいで戻ってきたが、何故か久しぶりに戻ってきた感覚がした


船が港へと入るとリュウビが立って待っていた


船に橋が架けられ降りてリュウビと顔を合わせるとリュウビは満足そうに笑い


「向こうでも修行して強ようなったみたいだな!」


やっぱりお見通しか・・・


そこにレミウスが下りてきて「ここがロイヤール港かぁ・・・幼い頃に話を聞いた程度だけど本当リゾート地みたいな所だねぇ」


リュウビが驚愕してレミウスに指を指して「レ、レイヤールはん!?彼女はなんや!?」


レミウスが頭を下げて「私はアーベンヘルツの姫、レミウス・ユリコンティでございます」


リュウビが頭を抱えて「全くレイヤールはんの奴もとんだ大物とくっついてきたかいなぁ・・・」


仕方無く泊まる所も無いので、リュウビの家で過ごす事になった


-------


俺が帰るとサトミが飛びついてくる「お帰りレイヤールはん!!寂しかったわ~」


レミウスが入ってくるとサトミがムスッとしてレミウスを見る


『あぁ・・・これが面倒だから連れてきたくなかった・・・』


結局事情を説明するとサトミも納得してくれたが、どうにもギスギスした感じだ


レミウスもそうゆう関係については鈍い所があるからサトミの内情という物も把握してない、最悪だ・・・



――――――


結局俺の生活は前の生活に逆戻りした、毎朝のトレーニングと、リュウビと俺の技術と技術のぶつけ合い、そしてそこには何故かレミウスも参加していた



「ハァ・・・ハァ・・・もう駄目・・・」


レミウスが朝のビーチダッシュトレーニングでぶっ倒れる


リュウビが頷いて「普通のちょっと鍛えた女の人では十分な体力やな」


家へと戻って朝食を食べる時にレミウスがパンを食べながら呟く

「レイヤールって毎朝こんなトレーニングしてたのね・・・それでリュウビさん、私もできるようになったら魔気とか使えるんですか?」


リュウビは苦笑いして「まずトレーニングを続けて素質があるかどうか調べんと何もはじまらんやろうなぁ・・・まずあのビーチダッシュを当り前にできるぐらいにはならんと」


「う、うへぇ・・・」とレミウスがだれる


俺がパンを食いながら言う

「レミウス・・・俺のトレーニングだから常人用には予定が組み込まれていない、リュウビも俺も正直人間じゃないからできる事だ、無理してついてこなくても・・・」


レミウスはヤケになってきて「私だってこっちに修行しに来たんでしょ!?こ、これぐらいやってのけるわ!!」


たぶん修行の意味が違うと思うぞ・・・


俺とリュウビは同時に溜息を吐く


――――――



そして昼の後は俺とリュウビの対決



俺はジャンプしてブーストを使い空を機敏に動きリュウビをかく乱する


「っ!!前よりも格段にブースターの使い方が上手くなっとる!!」


俺も3度目の死から強くなっているのか、ブースターの出力の調整や技の威力が上がった気がする


リュウビも前までは補足されていたのが補足できなくなっている


後ろを取った!!「焔ノ拳(バーニングナックル)!!」



リュウビが咄嗟に反応して拳を受け止める「っぐ!!後0.5秒反応に遅れたら、間に合わなかったわ・・・流石レイヤールはん!!強うなったで!!」


リュウビは握る力を強めて俺が逃げられないようにする


リュウビは掴んだまま回転して「烈風脚(レップウキャク)!!」


リュウビの魔気で起こされた風が俺の体にまとわりついてリュウビの足へとひきつけられ、思いっきり蹴りを受ける


「うぐっ!!」ガントレットでガードして地面を踏ん張って防ぐ


リュウビが笑って「普通やったらぶっ飛んで、まーた海に落ちる所だったのに吹っ飛ばんかったな!流石やレイヤールはん!成長が見えるで!!」



「お褒めの言葉どうも・・・」


よし・・・まだ完成してないけど・・・“アレ”やるか

俺は全身に魔気を滾らせ、姿を変える


リュウビが驚いて後退する「お、おぉ!?」


俺の手足にオレンジ色の魔気が模様のように浮かび上がり、手足にオレンジ色の模様から若干火の粉がチラチラと噴き出ている


「紅焔憑依(ブレイブバーストモード)!!」


リュウビに拳で立ち向かう


リュウビも真向勝負となれば立ち向かってくる

「面白うないか!やってやろ!!」


俺の拳がリュウビの拳に当った瞬間火の粉一つ一つだ爆発する


「うぐっ!?なんのこれしき!!」


リュウビは気力で爆発を耐えているが、俺の火の粉の爆炎は止まらない


俺の拳がガコン!!と開き、炎が大放出される


「煉獄紅焔拳(インフェルノブレイブナックル)!!」


次の瞬間、大爆発して俺がリュウビの背後に立つとリュウビはパタリと倒れる


俺が拳を空へと掲げると全身の力が抜け硬直する


やはり・・・この技による体への負担は大きい・・・あれだけ膨大にある体力が一気に消える・・・


リュウビが後ろで「ヨッ」って言い立ち上がり「ホンマ流石やわ~」


「!?」

いやいや直撃だっただろ!?なんか普通に立ち上がってるしダメージも受けてない・・・!?


俺が驚愕しているとリュウビは笑って「あんなんじゃ戦闘不能まで陥らんって!って言っても、最後の瞬間ワイの切り札の一つでも使わないとマズイ状況ではあったんやけど・・・」


リュウビは俺の目の前でリュウビの髪の毛が逆立ち、全身に魔気を漲らせるとバリアのような物を形成し始めた


おいおいおい・・・どんだけ底なしの相手なんだよ・・・


リュウビは笑って「これがワイのガード系の切り札、空間掌握や!」


俺は力を振り絞ってしまった為倒れる


リュウビが俺を抱っこして「ホンマ強うなったわ!」


確かに俺も強くなったが・・・リュウビを倒せる程に成長しなければ・・・アイツには勝てない・・・


レミウスが唖然としていてリュウビが笑って「レミウスはんもワイらの戦い見た感想はどんな感じや?」


レミウスは言葉を失っていて「ひ、人が精々持てるポテンシャルという物を甘く見てました・・・これだけならば1人、2人で私の艦隊と戦えるだけの力が・・・」


リュウビが頷いて「そうや、ワイらの力は危ないもんや、レイの奴も本気を出した事は先の大戦以降やな・・・嫁さん失った時ぐらいや・・・レイもそれ以降はずっと本気を見せず帝国の仕事こなしてるで?戦争になろうが本気出した所は見たことあらへん、自分をセーブしてるんや、帝国が持てる力をコントロールしていると言っても過言ではないわな」


レミウスが唖然として「だから1人軍隊・・・」


リュウビが頷いて「せや、1人軍隊って異名は伊達じゃないで」


間違いなく俺の戦いは本気で来る・・・もっと精進しないとな!


俺は硬直した拳を空へと突きだして意気込む



――――――


そして夜に俺がサトミの料理を食べてるとリュウビが手紙を書いていた


そしてミランダと連絡を取る為の魔法で召喚された、少し薄く透けた伝書鳩に手紙を持たせて飛ばす


リュウビが手紙を読むと頷いて、俺を見て呟く「エルローラはんは元気やって知らせや。それと・・・エルローラはんの術でレイヤールはんに試したい事があるらしいんやて、とりあえず来週中に転移シール持たせた伝書鳩送るという事らしいんや」


俺にとって嬉しいニュースと焦りが同時に出た、エルローラが修行を完了した事が焦る事だ。それと嬉しい事はエルローラに会えるという事だ


しかしエルローラの見たときの強さは俺も知ってる、今はもう別人に近い程強くなっているだろうな・・・


そんな事を考えて飯を食っているとサトミが溜息を吐いて「レイヤールはんはエルローラはんの為に頑張ってるんやろ?」


俺がコクコクと頷くとサトミは下を向いて「いいなぁエルローラはん、どんな子なんやろ」


レミウスが興味津々でうんうん同情して頷き「分かりますそれ!」


サトミはさらに深刻そうな溜息を吐く


サトミさん本当、なんかごめんなさい・・・

俺は心の中でそう謝る


――――――


そしてその日を知らせる伝書鳩がやってきた


その時間は丁度リュウビといつもの本気の手合せのタイミングだった


リュウビが手紙を受取り「ホンマええタイミングやわ、始めたら2人共バテバテやからな」


リュウビが受け取るといつもの転移門を開くシールが手紙に封入されていた



一旦家へと戻り装備を整える、この間みたいにいきなり転移したら危険地帯でしたなんて御免だからな


俺も自分に会ったショルダーバックに傷薬や応急薬セットを詰め込み、食糧もいくつか詰め込む


レミウスもどこから持ってきたのか超重量の鎧を装備していかにも『私も行く!!』みたいな雰囲気だった


だが実際レミウスもそれなりに腕が立つ騎士である、魔物程度ではやられないはずだ


リュウビからもokもらって準備を終える


サトミが不満そうに「さっさと帰ってきなさいよー・・・」


リュウビが苦笑いして「ハハ・・・ミランダの事やからどうなるか・・・っま!早く帰るよう努力するかいな!」


サトミが溜息を後に笑って手を振り、見送ってくれる


「ほな、皆気をつけてぇな!」


リュウビがシールを床に貼ると、転移門が開いて転移が始まる


レミウスが驚いて「アワワ!?体が浮く!?こんなの初めて!?」


俺もリュウビも何度も体験しているので慣れたと言わんばかりに無表情だ


転移が終わると、そこには見たこと無い程に栄えた街並みのど真ん中だった・・・


次回は明日の22時頃に投降できるように頑張ります!

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