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船長レミウス・ユリコンティ

俺は船長室へと入ると気配がバレバレな感じで隠れている人がいる


あぁ~船長なのにダメダメだねぇ・・・まぁ無理ないか・・・俺も奇襲されて部下達が次々倒されている姿なんて見りゃ・・・隠れたくもなるか


俺はクローゼットのような箱型の収納ケースの裏に隠れている事に気が付いて

俺が顔を出すと緑の長い髪に整った顔の女性だった


「なんだ女の船長だったのか」『ガウガ、ギャウ』


女性は震えながら剣を構え叫ぶ「女の船長で悪いか!!貴様!!私にはレミウス・ユリコンティって名前がある!!」


俺は呆れながらも両手を振り「ハイハイ・・・」『ギャウギャウ・・・』って、ん!?


「お、お前、俺の言葉が分かるのか!?」『ギャウガガ!?』


レミウスは動揺しながらも頷いて「ギャウギャウ言ってる貴様の後ろにかすかに声が聞こえるが、それがどうした!」


なんてこったい・・・って事はこいつはドラゴニューラ族の末裔・・・


俺は「お前ドラゴニューラ族の末裔なのか!」


レミウスは頭を傾げ「ドラゴニューラ族・・・?確かそんな名前どっか聞いた事があるような・・・ってそれどころではないわ!!私の船に乗り込んでこんなにして・・・!」


あやや、普通の話し合いで聞く所じゃないな・・・力の差を教えてやる必要がありそうだ


仕方なく俺は拳を構えレミウスの真横に向かって

「煉獄鉄拳(インフェルノナックル)」


ズガガガ!!と机と床をぶっ壊しながら突き進み船長室に大きな風穴が開く


レミウスは髪が風圧でブワッとなり風圧がやむと状況見て情けない声を出す「ヒッ!!」


「わかっだろう、もう勝敗はついている、大人しくすれば殺しはしない」


レミウスは腰が抜けて倒れてコクコクと頷いて叫んだ「全員!!武装放棄し・・・投降しろ!!」

兵士達は全員武器を捨てた


よしいい子だ


ガッツァ大尉が歩いてきて「レイヤール殿、船長はコイツか」


俺がコクコク頷くとガッツァはめちゃくちゃ怖い顔で「ヴァネッサはどこだ・・・?」


レミウスはガクガク膝を震わせて「ヒィィィィ!?じ、船内の最低部に監禁してます!!鍵はそこの箱に!!」


ガッツァ大尉はレミウスが指さした箱を開け鍵を取り船内へと歩いて行く


さてとこれでヴァネッサの方は大丈夫だろう・・・さてと・・・

「ここから本題だがお前は俺の言葉が分かるという事はドラゴニューラ族というドラゴンと共に過ごしていた民族の末裔だ」


レミウスは震えながらも「ドラゴンと共に過ごしていた・・・?た、確かに家にはやたらとドラゴンの伝承本が多かった気がするけど・・・」


「なんだと!?どんな本だった!?」俺が詰め寄ると怯えて


「ひ、ヒィ!!知りません!!おじいちゃんとおばあちゃんの私物だから触れた事すらないです!!」


なるほど祖母と祖父がひょっとしたら・・・しかしどうするか・・・俺やエルローラの過去の手がかりになるかもしれない人物だ・・・できる事ならアーベンヘルツに行ってみたい感じはある・・・しかし寄り道していたらまたロイヤール港の定期便の乗り遅れてまた1か月の待ちが必要になる・・・あまり長期離れるとリュウビも心配するだろうし・・・


「おいレミウスとやら、紙とペンはどこにある?」


「そ、そこに・・・」


俺は紙とペンで日本語でリュウビに手紙を書く、それとヤブタカにもガッツァ大尉に知らせてほしい事を書き記し封筒に入れる


「レミウス、今からお前に美味い話をしてやる」


レミウスは体育座りして懐に顔を突っ込んで怯えている状態から顔をピョコリ出して聞いている


「お前が俺を持ち帰えるという依頼だ、お前の祖父と祖母に合わして欲しい、そうすれば乗組員たちの安全も保障するし俺も大人しくしてよう」


レミウスは驚いて「ちょ!攻撃しといて依頼とか何なのよ!?」


俺は拳を構え「それじゃ地図だけ頂けば自力で行けるか沈めてもいいんだが・・・?ん?むしろそっちの方が良いかもな」


レミウスは青ざめて「ヒェェェ!?分かりました!!分かったから脅すのは止めて!!」


「交渉成立だな」



------


俺はヤブタカに書いた手紙を読ませるとため息を吐いて「なぁ・・・レイヤール・・・・・・ハァ・・・やっぱいいわ・・・」手紙を受け取ってくれた


ほんとにすんません・・・


俺はヤブタカとガッツァ大尉の所へと行くとヴァネッサと再開していた


ヴァネッサが下を向いて「よりによってアンタが来るとはね・・・てっきり家の部下かと思ったよ・・・わざわざご丁寧に殺しに来てくれたんだろ?」


ガッツァ大尉はヴァネッサに抱き着いた


ヴァネッサは唖然としていて「な、なんなんだよ・・・いきなり・・・」


ガッツァ大尉は嬉しそうに泣いて「良かった・・・良かった・・・本当は私はお前に更生してほしくて面倒を見ていた・・・いや見ていたつもりになっていた・・・私は直接的に触れず・・・お前を影でずっと見ていた」


ヴァネッサは驚いて「じゃ・・・じゃあ私の船が偶然見つけたあの船も幽霊船じゃなくて・・・!」


「あぁ・・・お前の為に容易させた船だ・・・中古で買いたたいた物だったが・・・」


「それじゃ・・・幼いころ私に食事を与えてくれた兵士も!」


「あぁ・・・私が気にかけていたからだ・・・」


ヴァネッサはどうしていいか分からない顔をしていた「そ、そんな・・・じゃあアタシは運がついていたんじゃなくて・・・アンタに守られていたって事?」


「ヴァネッサ・・・お前は死んだ娘にそっくりな子だった・・・だからと言って私はヘベルツで海賊たちにルールを教える為に仕方なくやっていたのだ・・・」


ヴァネッサは驚いて「ま、まさかアンタ・・・ずっとあたしたちを守護する側だったって事かい・・・?」


ガッツァは頷いて「すまない・・・黙っていて・・・」


ヴァネッサは大笑いして「ハハハハ!!すべて合点がいったよ・・・すべてアタシが生きられていたのはガッツァ大尉のおかげだったんだね・・・」


「ガッツァは顔を上げ「この事はヘベルツには・・・」


ヴァネッサは笑って「しないよ、って私も驚いたよ・・・ガッツァ大尉は、ただの怖い人だと思っていたのに・・・私って見る目ないねぇ・・・今までアタシを育ててきたいたんだね・・・ありがとう」


うん良かった・・・和解してハッピーエンドを迎えられたようだな・・・


------


状況が落ち着いてガッツァ大尉にヤブタカが話した。


ガッツァ大尉も頷いて「レイヤール殿確かに内容は了解した、定期便を待たずとも私が直接ローリンスへ行き、師匠に伝えてこよう」


そう言った後俺の小耳にささやいてきた「アーベンヘルツでは何やら不穏な空気の噂が絶えない場所だ・・・くれぐれも気を付けてな」


俺はコクコク頷いて了解するとヘベルツの皆は軍艦に乗って帰っていった


レミウスが去ったのを見ると早速後ろから襲い掛かってきた


俺は軽く背負い投げしてやる

「ちょ!?っえ!?」


レミウスが床にたたきつけられる「ブハッ!」


「殺気がバレバレだし動きも単調・・・見てなくても行動で分かる・・・全く・・・」


レミウスが悔しそうに歯ぎしりしている「私は!!私は!ずっと船乗りにあこがれた!でも私は女だからと馬鹿にされて・・・それでも!!父が船乗りとして資格を試そうとようやく初任務についたのにこのザマだ!!私は帰ったら海賊一人捕まえられない大馬鹿者にされ、船は取り上げられ!私の除け者にされる!!お前は私の人生メチャクチャにした責任を取ってくれるのか!?」


こいつ馬鹿だなぁ・・・俺はドラゴン捕まえれば勲章物だってのに・・・ハァ・・・話すか、どうせ通じるし


「お前も少しは頭を使え・・・俺を連れ帰る事は勲章物だと分からないのか?俺はドラゴン・・・そしてお前はこの俺と喋る能力がある人だ、俺と関わりがあるから、国はお前を優遇するぞ」


レミウスはバッと後ろに振り返りブツブツと呟いている、そしてバッと兵士を捕まえて引き寄せて小声で話しかけ兵士が喋り返すとレミウスはウシシシと笑いはじめ「そ、そうだなっ!!私は勲章を!父は私を見くびっていた大恥をかくと!!ウワハハハハ!!」


こいつ・・・筋金入りの脳筋バカ女だな・・・父親が海に出したくないっていうのも納得がいく・・・


きっと哨戒任務程度ならばこいつでもできると判断したんだろうなその親父さんも、でも結果的に逃げ出したヴァネッサの船を見つけてはしゃいで攻撃・・・んな所だろう


うーむこの脳筋バカ男娘をどう制御するかも考えて動いていかないと・・・



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