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俺も一つある事を胸に抱いていた、俺は真剣な顔でエルローラを見て

「エルローラ大事な話がある」


エルローラはビクビクしながら「な、何?」


「俺は1人で修行する」


エルローラは驚いて「そ、そんな!どうして1人で!?」


「俺は心も体も両方鍛える為に1人で修行するんだ」

俺は笑ってエルローラの頬に手を当てて

「何、心配するな。今度は消えようとする訳じゃない、君を守りたいから強くなる為だ、それに村にも時々顔を出すようとにするよ」


エルローラは溜息を吐いて「分かった・・・月一で顔見せなよ?」


俺は苦笑いして「月一か・・・ハハハ手厳しいな・・・分かった、エルローラ1人で村に帰れるか?」


エルローラは杖を回して「レイヤールが1人で修行するなら私だって家に帰る事を修行にするわ」


「ふふっそうだな、くれぐれも無理するなよ?」


「そっちもね」


俺とエルローラはお互いに拳をぶつけてお互い背を向けて歩く


――――――


俺は歩いてセルフィア村をまず目指す事にした、とりあえず寝床と居場所は必要だからな、海に行く事は中止になってしまったが・・・何、強くなってまたエルローラと来ればいい


そんな事を考えていると目の前にいつもの狼の魔獣がやってきた


「グルルルル・・・」


飛びついてくるが俺は素早くサイドステップで回避してガントレットの拳をぶち込む


だが狼にそこまで致命傷にはなってない


「やはりパワーダウンしたから・・・でも諦めねぇぞ・・・エルローラと二人でハッピーエンドを迎えるんだぁぁぁ!!」


もう片方の腕で連続でぶん殴り、脳震盪を起こしてフラフラする狼の首を締め上げ

「グギギギ・・・うぉぉぉぉ!」


全力で握力を込める


狼はガクリと倒れ魂が現れるが俺はそれを手で弾いて跳ね除ける


「ふぅ・・・まずは一歩・・・」


――――――


私はレイヤールと別れて山を登っていた

「レイヤールが居ないと・・・こんなにも大変だったなんて・・・私が甘えてた証拠だわ・・・私も強くならなくちゃ!」


私はレイヤールの事を思い返す


レイヤール・・・なんか前よりかっこよくなってたな・・・私も頑張らないと・・・


そんな時にイノシシの魔獣が現れ、私は杖を構える


「レイヤールが居なくとも!!」

イノシシは真っ直ぐにタックルしてくる、私は恐怖心を噛みつぶして

素早く回避して杖を構え

「炎の精霊よ!答えて!!フレイムショット!!」


イノシシへと炎の弾丸がヒットするが余計に怒らせたみいでタックルの勢いが増す


「っく!でも!!」


私は辺りを見回してガケがあったためそこへ誘導する


イノシシは狂ったように進み私はガケギリギリで回避する


「ブヒュュュュ!」綺麗な真っ逆さまに落ちて行き「ゴキャ!!」と惨い音がした


「ふぅ・・・この手、意外と使えそうね!」


――――――


レイヤール:サイド



俺はセルフィア村へとたどり着いた


建物とかはエルローラの村と同じだな・・・俺は辺りを見回していると


「っお!お前さんか、レイが言ってた手塩を掛けろって言ってたドラゴンちゃんは」


赤い髪のハキハキした印象の赤い和服を着た人が話しかけてくる


レイ・・・ベルスータズ・レイ・ロナメスの仲間か・・・


俺は警戒すると慌てて「っと!そんな警戒せんでもええって、レイから聞いてるぜ~。お前さんめっちゃやる気に満ちた奴や、ってホンマすげぇやる気に満ちとるわ~」


お、大阪弁なのが気になる所だが・・・それよりもレイは一体何を企んでいる?


相手は笑って「その顔やとレイが何企んどるのか、って顔やな、せやなー・・・あいつの事だから対等な立場で勝ってエルローラはんを奪いたいと思ってるやないか?」


対等・・・?あいつは俺に決闘でも申し込むつもりか・・・だから最後にあんな事を・・・


赤い髪の騎士は俺に握手を求めて「俺はカイ・リュウビって言うねん、リュウビって呼んで欲しいんや、よろしくな~!」


俺は無視して歩くとリュウビは「お前さん、本当に今のままで強くなれると思うんかい?」


俺がキッと睨むと「お前さんの戦いさっき見とったけど・・・腰の入れ方もパンチも全然なっとらんかったぞ、お前さんの最大の武器をコンマ1%も引きだせておらんかったで?お前さんが人間臭い戦い方してるからや。強うなるには全て一から鍛えたるわ」


こいつ・・・俺の何を知っているんだ・・・?


「おうおう面白いぐらい混乱しとるな。レイから俺に頼まれた事は・・・お前の体の力を100%引き出せるよう訓練する事、お前を1個大隊並の戦力に仕上げる事、お前をレイと互角の勝負ができる程に強くする事、この3つや」


頼まれた・・・?一体何の為に・・・


だがコイツに従えば強くなれるのは間違いない・・・だが・・・どうする?レイの策略か何かに乗せられてるんじゃ・・・


リュウビは笑って「そんな心配せんでもええ、レイの奴はそんな策略家みたい知性なんてもっとらんよ!」


こ、こいつ俺の心を読んでいるのか・・・?


「ただ、純粋にお前の全力に勝ちたいだけなんやろ、それとあの嬢ちゃん、エルローラちゃんやったか?あの子を守るだけの力があるかどうか試したいんやろ」


・・・俺を試している・・・?分かったぜ、そこまでするならやってやろうじゃねぇか!

俺はリュウビを見ると


「おうおうやる気になったわな!よっしゃあ!それじゃやってやろうやないの!ついて来てくださいな」


歩ている最中に

「これからレイヤールはんは、海辺で修行するんや、ロイヤール港っちゅう大きい港さかい」


け、結局海行くことになるのか・・・エルローラに申し訳ないな・・・エルローラは無事についただろうか・・・?


俺が馬車に乗り込み窓から空を見上げるとリュウビは「エルローラはんの事かいな?大丈夫やで、彼女もよう強くする為にレイの知り合いが稽古つけたるで」


俺はリュウビを見て、俺の心を読む力があるから試してみた


『エルローラをどうして修行させる?』


リュウビはちゃんと読み取れたらしく答えてくれる


「それはな、エルローラはんも強くならんといけんらしい、レイの事だからなんか見込みがあると思って修行させるんやろ」


エルローラも修行か・・・彼女以上に俺が強くならないと駄目だな・・・


――――――


エルローラサイド



ハァハァ・・・


山の山頂に何とかたどり着いた


「ふぅ~・・・着いたぁ・・・」


「フフッ根性はあるようね、レイが気に入るわけね・・・ほんとあの子そっくり・・・」


紫色の東欧風のドレスを着て片手に水晶を持った黒人の女性が笑って私を見ている

「あ、あの貴方は・・・」


「レイから頼まれて貴方に魔法を教える事になったミランダ・ジュベストよ、よろしくね」


私は杖を使って立ち上がり「あ、あの・・・どうしてミランダさんは私に魔法を教えてくれるんですか?」


「フフッそれはね、レイに頼まれた事が大きいけど・・・それよりも・・・エルローラちゃんの奥底に眠る力に興味が湧いた・・・そんな所かしら。竜巫女しか使えない大魔法があるとか無いとか・・・それが私は見てみたいだけなの」


「そ、そうですか・・・で、でも私お金とかもないし・・・」


「大丈夫よ、レイから全て貰ってるわ、あいつ無駄に金は持ってるからね」


私は戸惑って「あ、あの・・・ありがとう・・・と、言えばいいですかね?」


「フフッ!可愛いわね!どういたしまして!それじゃ、勉強する為にも、私の家に招待するわね」


私は一瞬戸惑い「っえ・・・?えぇ!?」


ミランダはせっせと魔法陣を書き始め


5分足らずで書き終え「それじゃ、転移するわね~・・・ジャンプ!!」


エルローラはグィィ!!と引っ張られ空間がねじ曲がり、意識がグニャグニャし始める


視界が歪み立っているのがやっと


そして転移が終わったのか全て嫌だった感覚が一斉に消える、気が付くと図書館のような大きい館の前に膝をついている


「っえ・・・?っえ!?ええぇぇぇ!?」


そして次に足が妙に冷たいまるで氷の上に膝をついているように

「冷たっ!何!?」


辺りを見渡すは銀世界だった


「っえ!?今夏だよね!?」


ミランダが笑って「何言ってるのよ、ここは私の家、そうねぇ・・・あの場所から1万キロほど離れてるかしら♪」


「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」私の声が空にコダマする



――――――


こうして2人の修行が始まった・・・


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