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新宿  作者: 竹仲法順
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第92話

     92

 2017年5月29日正午。月井たちがいる現場はいったん食事休憩となり、各自に弁当が配られた。蓜島もビニールパックの蓋を開けて食べながら、付いていた缶コーヒーを飲む。月井も今村も他の捜査員も、しばらく事件捜査のことを忘れて、ゆっくりし始めた。

 確かにビジネスホテル内は全室エアコンが完備されていて、ある程度利いているのだが、冷房病で逆に疲れてしまう。月井も普段は暑い屋外にいること多いので、こういった場所は快適な分、慣れてない。

 今村が口を開く。

「月井巡査部長」

「何です?」

「お疲れのようで」

「ええ」

「ドアノブの指紋・掌紋が気になりますか?」

「そうですね。不特定多数の人間が触っているにしても、部屋に入る際にまず触れるものですから。……岡田社長殺しのホシも当然、触れてるはずです。DNAが発見されてもおかしくない」

「ですが、拭き取ったり、手袋をしたりしていれば?」

「拭えば拭ったで、その痕跡が残りますし、手袋をしていても手袋痕が残りますから」

「そうでしたね。……どのみちホシの行動パターンが割れると?」

「ええ。……完璧な密室など作れるわけがありません。人間が作ってる以上、不作為は必ず残ります」

 月井がそう言い、軽く息をつく。弁当はおかずに肉と野菜がバランスよく入っていた。月井も外食が多いから、栄養には気を遣うのである。

 食事を取り終えてタブレットを取り出し、キーを叩き始めた。事件に関する情報は随時記録を録っている。やることは山ほどあるのだ。月井も時間が許す限り、仕事に打ち込んでいた。確かに連日の暑さに加え、精神的にも疲れてはいるのだが……。

 午後1時過ぎに捜査は再開した。月井と今村は蓜島や他の捜査員と共に捜査に取り掛かる。普段使う五感にプラスし、デカ特有の第六感をも、存分に働かせて……。(以下次号)






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