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新宿  作者: 竹仲法順
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第83話

     83

 2017年5月28日午後3時5分。月井と今村は他の内勤の刑事と共に、刑事課の捜査本部で各々タブレットやパソコンのキーを叩きながら、岡田徹・高木梨帆連続殺害事件に関する情報を探り続けた。心身ともに疲れている。コーヒーを注いで飲みながら、端末のキーを叩く。仕入れた情報は接続中のUSBにコピーしていった。

 帳場には岸間たち各班の班長、それに常時内勤する制服姿の女性警察官などがいて、皆パソコンなどのIT機器に向かっている。月井も普段から外回りが多い分、屋内で作業するのは不慣れなのだが、岸間の命令なので従っていた。

 午後3時50分。一部の捜査員が戻ってきた。フロア出入り口で、バタバタという物音がしたので分かる。月井は作業中で、今村もパソコンのキーを叩き続けていた。捜査本部に置いてあるマシーンは型が古く、中には使い辛い機器もある。警察としても、新規で新たな型式のパソコンなどを買い揃えるだけの金の余裕がないのだ。

 月井は時折、フロアでも女性警官のいる方に目をやっていた。彼女たちも立派な戦力である。いつも思う。警察社会は未だ男尊女卑だと。テレビドラマなどで女性刑事が活躍すると、さも警察も変わったなとイメージされるようだが、別に組織編成などそう変化してない。相変わらず、立派な男社会だ。

 午後4時22分。夕方の捜査会議まで2時間を切り、刑事たちは捜査報告書などを打って、会議用は紙に印字し、報告する分はメールで送ったりしていた。月井もずっとタブレットに向かっている。

 久々に新井副署長が来ているのを目に留め、一課長の両角や他の幹部も来るものと思われた。新井もずっと内勤だったようで、捜査員たちは副署長という人間の存在を改めて認識する。普段から多数のスーツ姿の男性を見ているので、一々覚えてない。それに新井も存在感は薄いようだ。署内において。

 また一日でも夕刻が訪れる。夏の夕暮れの街はまだ蒸し暑い。特に警察署内は多数の人間がいるので尚更だ。皆、会議の準備を急いでいる。一際慌ただしく……。(以下次号)


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