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新宿  作者: 竹仲法順
78/1001

第78話

     78

 2017年5月28日午前5時32分。今村が遅れて出勤してきて、月井のデスクの横の席に座った。揃ってIT機器のキーを叩きながら、情報集めする。ネットで刑事事件捜査をすることは、どこの都道府県警本部でも、所轄署でも当たり前となっていた。実際、ネットだとリアルタイムでいろんなことを把握できる。利便性を考えると、得だった。

 今日も警察署は動き出す。夜勤の刑事たちは時間と共に帰り、月井たち日勤のデカが業務を開始する。確かに連日捜査疲れはあった。外は蒸すような暑さだ。歩き回ると、ヘトヘトに疲れてしまって……。

 内勤は体を動かさないから、鈍ってしまう。だが、稀にこういった機会があると、月井にとっても今村にとっても、いいと思える。いつもはすり減らすように外回りしていたから、久々の屋内勤務もいい。お互いタブレットやパソコンのキーを叩き、事件を探っていく。

 午前6時になると、朝の捜査会議が始まる。捜査員は皆、中央に臨席していた両角一課長に敬礼した。着席し、各々デカたちは今後の捜査の段取りなどを告げる。両角も他の幹部たちも、岸間たち各班長もじっと聞いていた。

 午前6時半過ぎに散会し、外回りの捜査員はフロアを出ていく。捜査本部に残った月井たちはずっとマシーンに向かっていた。屋内にいても無線機は耳に装着していて、いろんな情報が断片的に得られる。いつもなら新宿の街を歩くのだが、今日は少々事情が違う。

 岸間たち各班のトップもじっとパソコンの画面を睨んでいた。事件は迷走中なのだが、おそらく岡田が殺害された新宿のビジネスホテル近辺に捜査員を集中的に投入していると思う。確かなデカの勘だった。足が付くことが必ずある。どんな事件でも、現場にだけは……。(以下次号)



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