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新宿  作者: 竹仲法順
75/1001

第75話

     75

 2017年5月27日午後5時32分。月井と今村は各々マシーンのキーを叩きながら、情報収集する。変わったことはない。単に捜査会議の時間が近付き、慌ただしさがあるのを感じ取っていた。互いに疲れていて、作業しながらコーヒーを口にし、眠気を凌ぐ。

 捜査本部には警察官が多数いて、皆、気を張っているようだ。デカたちも丸一日仕事すると、疲労は募る。帳場は午後6時の捜査会議を控え、ジリジリしていた。月井も今村も作業をこなしながら、合間に時計を見る。時間が来れば、会議に参加するつもりでいた。

 午後6時になり、会議室において捜査会議が始まる。多数の刑事たちがいて、緊張感で張り詰めていた。月井はタブレットを持ち、会議に臨む。今村はメモ用の手帳にボールペンを持って参加した。

 真正面に両角一課長や田川理事官が座っている。捜査員は全員起立後、敬礼し着席した。警察は厳然とした階級社会だ。常に上を重んじる。月井も慣れていた。こういった警察特有の雰囲気に。

 気になったことをタブレットに打ち込みながら、話を聞く。今村もメモなどを取っていた。会議は淡々と進み、捜査員たちはずっと座って今回の事件につき、考える。デカも推理は得意だ。現場の刑事たちは常に物証や証言などを頼りに事件の様子を思い描く。月井や今村など新宿組も、意見を求められることはなかったのだが、胸中に思惑はあった。

 両角が会議の最後に一言言って散会し、デカたちは散っていく。月井も今村も岸間のところに行った。

「明日は内勤担当してくれないか?」

 岸間がそう言うと、月井たちも頷き、

「お先します」

「お先です」

 と各々言って歩き出す。疲労が限界にまで来ていた。夏の事件捜査は実に大変だ。だが、明日は屋内勤務で少しは楽だろう。月井も思う。ここ数日がハードスケジュールだったと。帰宅して明日のことを考えればいい。今夜も冷えた缶ビールで喉を潤そうと思っていた。ゆっくりと。(以下次号) 


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