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新宿  作者: 竹仲法順
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第66話

     66

 2017年5月26日午後10時45分。月井はテレビを切って、寝室で眠る。疲れていて、すぐに寝付いた。アラームは翌27日の午前3時にセットしてある。夜間は蒸し暑い。稀に目が覚めてしまう。短眠には慣れているのだが……。

 翌日の午前3時にアラームの音で目覚め、起き出す。水をコップ一杯飲み、上下ともスーツに着替えてキッチンへと向かう。コーヒーを淹れて飲み、意識を覚醒させる。タブレットのバッテリーがフルに充電されたことを確認して、充電器から外し、持つ。別に気にすることのない都内の早朝だ。

 カバンに必要なものを詰め込み、持って部屋を出、歩き出す。午前4時2分には自宅を出て、車で新宿山手署へと向かう。月井も横顔は疲れていた。捜査慣れしていても、きついのだ。特に早朝は移動などで慌ただしい。新宿の目抜き通りはまだ車が少なく、交通量も多くない。安全運転で署へと行った。

 午前4時32分。署に着き、刑事課にある捜査本部へと入っていく。岸間がいて、

「ああ、月井君、おはよう」

 と言ってきた。

「班長、おはようございます」

「今日もしっかりやってくれよ」

「はい」

 一言返し、フロアの空きデスクに座った。タブレットを置き、電源を入れて専用のUSBを差し込み、キーを叩き始める。朝の作業は快適だ。頭がすっきりしている分、仕事がはかどる。午前6時には捜査会議が始まるから、それまでフルに時間を使うつもりだ。今村はまだ来てないのだが、午前5時過ぎには来るだろうと思っていて、あえて気にしてない。

 午前5時を回ると、今村を含め、捜査員たちが次々に出勤してくる。皆、横顔は冴えない。刑事事件担当だから、ピリピリしているのだが……。月井も思う。一課のデカたちは常に過酷な労働してるけど、所轄の捜査員も負けてないなと。普段からきつい仕事をするのは、互いに同じなので……。(以下次号)


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