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新宿  作者: 竹仲法順
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第67話

     67

 2017年5月27日午前5時35分。月井は席を立ち、フロア隅のコーヒーメーカーからコーヒーを一杯注いで飲む。眠気が取れて、また所定の席に戻り、タブレットのキーを叩き始める。

 今村も空いていた席のパソコンに向かい、キーを叩く。大量の事件情報を入手しているので、活用する手はあった。月井も今村もそう思っている。確かに一捜査員としてそう力はないのだが……。

 捜査会議が始まったのは午前6時ちょうどだ。両角一課長・田川理事官臨席の下、皆引き締まる。捜査員たちも朝から気を入れて、事件捜査するつもりでいた。確かに早朝からの出勤は何かと疲れを伴うのだが……。

 捜査会議は午前6時28分に終わり、月井たちは岸間のところに行く。

「今日も新宿の街を張り込んでくれ」

「はい」

「了解しました」

 月井も今村も岸間の言葉に各々頷き、すぐに帳場を出て歩き出す。月井はタブレットを持ち、歩きながらいろんな情報を見ていた。事件に関して考えることはたくさんある。月井も連日の活動で、頭は何かと鈍り気味だ。今村が、

「月井巡査部長、朝食まだですよね?」

 と訊いてきた。

「ええ、食べてませんが……」

「じゃあ、今から食事どうですか?」

「食べましょう。腹が減っては戦が出来ない」

 月井がそう言って、歩を進める。繁華街の定食屋は数えきれないぐらい行っていて、慣れていた。今村も空腹を覚えているようだ。食事を取らないと、出来る仕事も出来ない。そう思い、定食屋へ入っていく。

 入店してすぐにレギュラーの定食を二人分オーダーし終え、届くのを待ちながら、事件に関することを二、三話す。お冷を飲みながら、会話を交わした。時刻を見ると、午前7時2分だ。まだ新宿は朝である。昨夜のほとぼりが冷めないまま、街は明けていく。月井も空腹時の胃に胃液が分泌されるのを感じながら、食事を待った。本件の捜査は二人の人間が殺害されたところから、行き詰まっている。いわゆる苦境というやつだ。全捜査員にとって……。(以下次号)


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