↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新宿  作者: 竹仲法順
PR
54/1001

第54話

     54

 2017年5月25日午後6時。新宿山手署刑事課の捜査本部にて、夕方の捜査会議が始まった。刑事たちが一堂に会する。本庁と所轄で各々20人ずつぐらいのデカが捜査員として出席していた。月井も今村も席に着き、じっと話を聞く。

 報告などが順次挙げられていたのだが、岡田社長が遺棄されたビジネスホテルでの捜査の進展はないようだ。月井も思う。上の人間たちが内々で指示をし、あのホテルに人員を集中させているにも関わらず、決定的な物証が得られてないんだなと。単に高木梨帆と志村浩の2名がいったん捜査線上に浮上しただけで、捜査は目立って進んでないのだ。

 月井も本来ならノートパソコンかタブレットを持ってくるべきだった。だが、今更本庁に取りに行くわけにもいかない。単に断片的な手帳のメモ書きと、持っているUSBで捜査を行うしかないのだ。

 会議終了後、また空いているパソコンに向かう。USBを差し込み、キーを叩く。事件に関し、新たに得られる情報はないのか?そればかり気にしていた。

 岸間が来て、

「月井君、それに今村君も明日はまた新宿に行ってくれ。暑い中済まないが、君たちは新宿区内の見回り担当だ。いいな?」

 と言ってきた。

「はい」

 月井が返事すると、今村も一拍遅れて言葉を返す。そして月井は居残り、午後7時半過ぎまで作業した。当面はこの署のパソコンを使うしかない。幾分型式が古く、使いにくい代物なのだが……。

 今村が先に署を出て帰り、月井も午後8時40分には署を出た。夜の帳が降りた中、駐車場へと歩いていく。疲労やストレスがかなりの程度、溜まっていた。自宅に戻り、アルコールを含んでシャワーを浴びてから、眠るまでゆっくりするつもりでいる。

 黒の覆面車に乗り込み、エンジンを掛けてアクセルを踏み込んだ。車を出して路上を走行すると、新宿の街は繁華街を中心に燃え上がるような熱のこもり様だった。明日も早めに出勤するつもりでいる。当面は外回りなど、刑事にとってメインじゃない仕事しか任されないと分かっているにしても……。(以下次号)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。