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新宿  作者: 竹仲法順
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第51話

     51

 2017年5月25日午前11時2分。新宿の街もお昼が近くなり、月井たちも人の流れを見続ける。心身ともに疲れきっていた。だが、刑事は基本的に何かあっても職務を続ける。街を歩きながら、足が棒になっているのが分かっていた。耳に嵌めた無線は時折鳴る。月井も今村も歌舞伎町や、新宿でも繁華街になっている場所を練り歩く。

 コーヒーの覚せい作用も限界がある。時折、眠気が差すこともあった。合間に休みを入れることなく動き回る。両角一課長が昔、現場のデカであったことを思い出しながら……。月井も思う。刑事は足が大事だと。もちろん、拳銃や警棒などの武器は所持しているのだが、最終的には肉体だ。常に鍛えている。特に射撃などは定期的に訓練があっていて、本庁も所轄も関係ない。

 正午前まで街の様子を見ていた。月井が、

「今村巡査部長、そろそろ我々も休憩入れましょう」

 と言って、近くにあるランチ店へと入っていく。店内はエアコンが利いていて、過ごしやすかった。座席に着き、ウエイターに単品の料理を一つずつ頼む。揃ってお冷を飲みながら待つ。疲れていた。しばらく休憩だ。

 今村が、

「月井巡査部長、お疲れのようですね」

 と言ってきたので、

「ええ。この暑さだと体やられますね」

 と返し、椅子の背凭れに凭れ掛かる。そして互いに休憩した。料理はものの数分で運ばれてくる。食べながら寛いだ。しばらくの間、暑さを凌ぐ。また午後から仕事を控えていて、だ。さすがに月井もこの街を張るのが長いと言っても、体も心も疲れ切っていた。捜査一課のデカも人間である。少し栄養と休憩を取り、また引き続き励むつもりだ。確かに刑事も激務ではあったのだし……。(以下次号)

 


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