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新宿  作者: 竹仲法順
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第43話

     43

 2017年5月24日午前11時45分。月井と今村は街を歩き続けた。新宿はどこもランチタイムで、月井たちも空腹を覚える。だが、しばらくは街の様子を見よう。互いにそう思っていた。

 岡田徹殺害と、それに伴うものと考えられる高木梨帆殺害。どうも引っ掛かる。月井はそんなことを考えていた。あのビジネスホテルの密室には何かしら細工がある。そう思っていたのだし、実際、事件時に何も仕掛けがないことなどない。

 スマホで位置情報などを確認しながら、街に佇む。蒸し暑さできつかった。デカは大変だ。常に職務を遂行しなければならない。普段からずっと肌で緊張感を感じ取っていた。時折、気が抜けることもあったのだが、仕事は続く。

 正午になると、各店の前に長蛇の列が出来る。互いに頷き合い、近くにある、比較的空いたランチ店に入っていって食事を取った。何か食べないと、体が持たない。揃って一番手頃な洋風料理を一品ずつ頼み、待ち続ける。店の中は普通に回っていた。何も変わったことがなく……。

 ちょうど15分ほどで料理が届いた。食べながら、お冷を注いで飲み、少し気を抜く。さすがに空腹時は食事がイケる。月井も今村も安い料理と分かっていながらも食べた。普段丼物などが圧倒して多いので、たまには違ったものを、だ。

 食後にグラスに入った、ブラックのアイスコーヒーを頼み、飲んでから店を出る。午後零時45分頃で外は変わらずに蒸し暑い。新宿の街は人間が多い。前を見据えて歩いた。事件のことを考えながら、街を張り続ける。変わったことはない。単に繁華街は順当に回っている。月井たち刑事は歩道を歩き続けた。足を使いながら仕事をこなす。王道だ。デカにとって。

 無線機は時折鳴る。緊急時に備え、耳に装着していた。いつでも受信して、事件現場に行けるように。(以下次号)



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