表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス丸ごと一緒に異世界転移して二年後、世界は滅びた〜世界蘇生術師の復興旅〜  作者: 黴男
第一章-大穀倉地帯・ハルシバル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/32

026-『人間の底力』

「ヤバイですよ!! だけど、原種のドラゴンかあ....」

「感心してる場合じゃないよ! 全く!!」


その頃。

ドクターアークは速度を上げ、とあるものから逃げていた。

それは、ドラゴンであった。

航空照明の如く全身を輝く鱗で覆った竜。

それは即ち、目立ってもかまわないほどに強いという事だ。


「とにかく、背後を通らないと射角が通らないよ! 魔導砲台は前にしか付いてないんだからね!」

「ナーシャさんが何とかしてくれるかも....!」

「頼りになんないさ!」


ブリッジは大混乱であった。

ドクターアークは本来輸送船であるため、このような機動戦には適していない。

くわえて、魔導砲台は前部甲板にしか載っていないため、前か横に射線が通らなければ意味がない。


『竜のお腹が光ってます!』

「ヤバイ、ブレスが来るよ! 魔法障壁最大!」


伝声管からミカの声が聞こえた直後。

焦れたドラゴンがブレスを放つ。

高熱の炎の息が、ドクターアークに常設された簡易結界を焼く。

それで壊れるほどやわではないが、長持ちするものでもなかった。


「どうした!?」

「下から射撃、ナーシャさんだと思います!」


その時。

竜が一瞬悶えるような動作をする。

それを窓から見ていたジルクが冷静に報告する。

下から音速で飛んだ矢が、竜の顎下にある逆鱗をかすめて刺さったのだ。

凄まじい精度である。

竜は咆哮すると、下へ首を向けて火の玉を放った。

それは村の結界に衝突して爆散した。


「急降下すれば射線が取れます!」

「よし来た! ジルク!」

「はい! 魔導砲台、展開します!」


普段は甲板に格納されている四基の魔導砲台が、降下中の中展開された。

これらの動作は、勇者によって伝えられた油圧で機能している。


「魔導石からの魔力伝達終了、射角は魔力追尾に任せます!」

「撃ちな!」

「発射ぁ!」


一斉射撃。

竜はそれらを喰らって、鱗がめくれて肉が露出する。

三秒に一発とはいえ、魔法弾を撃ち続けるドクターアーク。

武力としては、この上ないものであった。


「これじゃ殺せませんね....」

「再上昇、上を取るよ!」


ドクターアークは再び上昇し、竜に対抗すべく雲の上を目指す。

竜は痛手を負った事に驚き、そして怒った。

ナーシャの事も忘れ、ドクターアークを追い始める。


「何だかんだ言って、ベナトールさんも人のこと言えないですよね」

「うるさいな。.....外でも見てな」


悪い癖と罵ったベナトールではあったが、村を守るためドクターアークを囮にする作戦を取った。

ドクターアークが無ければ旅は続けられないというのに。


「壊したらあの口うるさい医者に直してもらえばいい。人を治せるんなら、ものも直せるだろ」

「そんな無茶な....魔導機関、最大出力です!」

「行けるだけ飛ばすよ」


ドクターアークは速度をより上げていく。

とある策を実行に移すため。


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ