表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス丸ごと一緒に異世界転移して二年後、世界は滅びた〜世界蘇生術師の復興旅〜  作者: 黴男
第一章-大穀倉地帯・ハルシバル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/32

025-『魔術師の領分』

「――――私は、この通りだ。....もう戦えぬ....」

「何だ、その程度の傷か――――回復」


俺は回復術で彼女の傷を癒す。

まあ、全身打撲と複数個所の骨折、筋肉断裂に内臓損傷くらいであれば....これ程の死体があれば大丈夫だ。

贄として消費し、彼女の傷を癒した。


「これは......!?」

「医者だと言っただろう、まだ働いてもらうぞ」

「....なんと、ここまで.....」


エリスは傷が深すぎて戦意を失っていたようだが、まだ戦う気はあるようだな。

俺は頷き、彼女に手を差し伸べた。


「俺が助力する。もう一人で戦わなくとも良い」

「タマキ殿.....!」


心なしか、頼りにされているような気がするな。

だが、俺の魔法・魔術などたいしたものではない。

これは彼女が本来一人で乗り越えた歴史だろう。


「来るぞ」

「ああ」


俺は魔術を複数同時詠唱する。

向かってくるのは、猪推定十八匹を前衛としたゴブリンライダー二十騎士か。

見えないがこの構成は恐らくテラーベアが背後にいるな。


「リグ・ベト! 光よ、束ねて我が元へ集え! 五つへと別れ、流れ、迸る水の如く敵を貫け! 〈魔導光線(レーザービーム)〉」

「リグ・ベトラ・シュディム! 地よ、大地よ、我が声に応え、歩兵と成りて愚兵に死を熾せ! 〈アースファランクス〉!」

「リグ・ベトラ・シュディム・エットラ! 亡霊よ、我が怨念を腹に詰め、逃げ行く我が敵に確実なる死を与えよ! 〈怨魂砲撃(グラッジファントム)〉!」


まずは極太レーザーで猪を殲滅し、残っている騎馬隊の動きを土のかえし(・・・)で塞き止める。

その上で怨念弾を放ち、即死技として運用する。

この魔法は誤爆すると厄介なため、死んでも即座に治せる俺くらいしか使えるものはいないだろうな。


「エリス、後を頼む」

「あ......ああ! 承知仕った!」


しかし.....

このペースだと、永遠に終わらんな。

あれを使うべきか?

そう考えていた時。

咆哮が響き渡り、頭上を何かが通過した。


「おいおい.....」


そんなモノまでいるのか、ここは。

俺は冷や汗が垂れるのを肌で感じる。

今の影は、恐らくはワイヴァーン、ドラゴン....どちらにせよ、竜種だ。

あいつらだけで何とか出来るのを、信じるとしよう。

俺はここを離れられない。


「終わったぞ! ....どうした、浮かない顔だな!」

「ドラゴンを見た、流石に戻るか?」

「....それは、戻る方がいいと私は思う!」

「そうか」


出来るだけ彼女たちに任せたいとは思うが、仕方ない。

雑魚は放って、村の防衛に集中するか。

同時に、俺は”あれ”を使う事を決意した。


「もうすぐ夜が来るな.....」

「まずい、夜は....」

「いいや、好都合だ」

「?」


あれは夜の方が強い。

急いで村の方へ戻ると、上空に光が見えた。

ドクターアークとドラゴンが交戦している。


「もっと早く走るぞ」

「担いでいく!」

「なに!?」


俺はひょいと持ち上げられ、彼女によって村に護送されるのだった。


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ