第九話 死海門鐘について
京都事変より一ヶ月後...
全国規模の妖刀持ちの大量出現に伴い、各中心部を完全封鎖された。
また、各地の民間人はなるべく建物に隠れるよう促されていた。
京都 清水寺跡地...
「二代目 炎閣こと、不死原狂死郎の目的と、この死海門鐘についてお前さんから話を聞きたい。初代 炎閣よ!」
ため息をつきながらこうつぶやいた。
「おそらく、倅の目的はかつてこの地を武力と知性で統治した男の復活さね。そのためにこの死海門鐘で多くの者の命を手にして奴に注ぎたいのだろう...」
続けてこうつぶやいた。
「死海門鐘...おそらく、地獄の門に通じている鐘の音をこの世で実現し、奴をこの世に蘇らせて再びこの世を三百年前と同じようにしたいのじゃろう。」
死海門鐘...
ルール1 各地の聖域にて
妖刀持ちは戦わなければいけない。戦わなければ妖刀は没収され、各地の鐘の音がなれば拐われ殺される。
ルール2 各妖刀使い(プレイヤー)には
妖刀が渡される(ランダム形式)
また、すでに既存の妖刀を持つ者には小さな鈴が渡される。一度だけ、攻撃を無効化する。
ルール3 妖刀持ちを殺した場合
1人あたり50ポイント
民間人を殺した場合
1人あたり20ポイント
妖魔を殺した場合
一体につき40ポイント
ルール4 戦闘中、聖域からでること、又は戦闘放棄した場合即失格となる。
ルール5 各妖刀使い(プレイヤー)には
特殊な妖蝶が支給される。
その妖蝶を使い、先に聖域内にある鐘を鳴らすことができれば、100ポイントを手にできる。
しかし各聖域に鐘は3回しか鳴らすことができないため、その時点でポイントが多いプレイヤーのみが次のフェイズに進むことができる。
ルール6
妖刀使い(プレイヤー)は100ポイント減らしてルールを追加することができる。
しかし、同じ妖刀使いは1度しか追加できない。
以上 既存のルールはこれだけしか決められていない。
「それじゃ、残りのルール追加に望みをかければいいって話か?」
「それだけじゃダメだ。少ない犠牲でポイントが多いやつを狙い、交渉して駄目だった場合やり合うしかねぇな。」
「それにしても今回範囲が大きいだろうし...」
「一つだけ方法はある。それは...」
「なるほど、先に福岡にいるアイツと合流して、愛知(名古屋)に乗り込むか...」
「その間に俺と鹿洲の二人で妖刀夜桜を取り戻す。」
「ならお前にこれをやろう。」
「これは?」
「妖魔の剣に対してもうひとつ、対魔の剣と呼ばれる妖力を纏った剣が保管されている。それを開けるための鍵じゃ...
場所は諏訪大社の境内に隠してある。」
「あんたはどうするんだ?」
「わしは東京に向かうとしよう。」
「分かった。また、何かあれば伝書鳩を飛ばすようにしてくれ。」
...福岡...
赤い血が無残にも散りばめられている。
「この程度かよ...現代の妖刀使いってやつは?」
青髪の目がオッドアイの男はそう呟いた。
「居たぞ!! 全員で囲めばアイツを殺せる。」
「はぁ~、弱い犬ほどよく吠えるって言うんだよな...こういう奴らには...」
複数人が斬りかかる瞬間に一瞬で斬りかかって来た奴らを葬った。
「ほんと、弱すぎるだろうよ。まだ、三百年前の方が手応えあるやつばかりだったぜ。そうだろ?炎閣さんよ!」
「聞こえているよ!利家。 いや、今はこっちで読んだほうが良いかい?雅俊」
「これはこれは失礼したな!炎閣さんよ。で?この聖域(コロニー内)にいる奴らで強いやつはいるか?」
「いるじゃないか?君が最も、苦手な妖刀使いが...」
「少しは手応えのあるやつがいるな。お前!名は?」
「初対面にお前とは失礼だね?烈破って呼んでもいいぜ。」
爆音が響き渡る中、お互いの刀がぶつかり合う。
「やるじゃねぇか。烈破とか言ったか?お前のその妖刀、面白い仕掛けでもあるのか?」
「さぁな?それはどうかな?」
「刀じゃ、やり合うのにちょっと不利か..
.ここからは本気で行かせてもらうぜ。」
「妖刀...いや、形状が違う。あれは...槍か...」
「貫け!蜻蛉切!!」
聞いたことがある。かつてこの日の本の国には3人の名槍使いがいたってな
「妖槍ってやつか?」
「御名答!妖槍 蜻蛉切。かつてとある武将が使っていた槍の名さ。」
さっきより格段と突きのスピードが速くなっていく。
その度、頬と服を掠っていく。
「八鶴...やるか?」
「アタイはいつでも準備できてるよ烈破!」
妖刀を鞘に納め、目を閉じた。
「烈破...お前にこれをやろう。」
「これは?」
「認識識別固有妖刀八
名前は...八鶴。お前をこの先、ずっと守ってくれる。」
「父ちゃんは?」
「心配するな!俺もお前をずっと見守っているからな。」
かつてこの国には特別な妖刀が存在していた。
その妖刀はあまりにも国家を揺るがす強大すぎる力のため
人々はその妖刀を伊勢神宮に封印した。
その妖刀達は人々からこう呼ばれた。
認識識別固有妖刀と...
「この感じ...そうかそうだったのか!お前のその妖刀...懐かしいぜ。認識識別固有妖刀とやりあえるなんてよぉ〜!」
認識識別固有妖刀を持つ者は刀が判断する動きに合わせる必要があるため、扱い方が難しく普通の妖刀に比べてわずか最短で二時間で死ぬ者も多くいる。
しかし、この男。篠波烈破は妖刀の動きを変幻自在に自身の妖刀を扱うことができる。
「来るよ!烈破!!」
「あぁ、分かってるよ。」
相手の攻撃を防ぎ切っている。
わずかな隙も逃さないようにして...
槍さばきを凌駕していた。
「やるじゃねぇか?さすがは認識識別固有妖刀ならこれはどうだ?妖装解放 蜻蛉切 伊織 花車賀蘭」
地面が動き出す。
周囲の建物の形すら変わっていく。
地面の真ん中に蟻地獄のような巨大な穴ができた。
足が吸い込まれていく。
身体が重く、下へと吸い込まれていく。
「やったか?」
地面ごと斬り裂かれた。
「その程度かよ。マジでつまらねぇよ。お前のその妖槍!」
大量の槍が降り注ぐ。
それを意図も容易く弾き返す。
「そろそろ、終わりにしようぜ。こんなつまんねぇ殺し合い(やりあい)はよ!」
八鶴の能力...
磁石
それはあらゆる物体を中に浮かせ刀が向く方へと弾く。
また、あらゆる物体を引き寄せる。
例えるなら磁石のn極同士で反発し合うのとs極同士で引き寄せ合うそれを妖刀自身が放つ特殊な周波で行っている。
それは妖刀八鶴にとっては最も簡単なことの一つにしか過ぎない。
「終わりだ。」
大きな物体が雅俊の方へと弾かれたと同時に別の方向から斬撃を放った。
「すごいねぇ〜!君、名前は?」
「アンタが噂の炎閣だろ?」
「ずいぶんと警戒心が高いようだ。参った!参った!今回は下がらせてもらうよ。ポイントは好きなだけあげるよ。
いくつ欲しいかい?」
「話が早いな。300ポイントは貰うぜ。」
「いいだろう。キョン」
小さな白い狐が現れた。
「なんでしょう?炎閣様!」
「この子に300ポイント渡してあげなさい。」
「了解しました!篠波烈破、300ポイント獲得!おめでとうございます。」
「現在、死海門鐘in福岡トップランナーに認定されました。」
「次に向かうか。なぁ、八鶴!」
「アンタが行きたい所に行ってくださいまし 烈破!」
俺たちが作戦会議をしている間にすでに各聖域内で死海門鐘はすでに始まっていた...
次回「死海門鐘 名古屋 パート1」
言い忘れていましたが認識識別固有妖刀は喋ります。




