第十話 死海門鐘 名古屋 パート1
...名古屋...
無惨にもバラバラに切断された遺体が転がっている。
大太刀をかついで死体の横で握り飯を頬張る漢がいた。
「さてと、次はどいつが相手をしてくれるんだ?」
笠萩 仙十郎ポイント45所持
「あら?呼んだかしら?」
「お前のその妖刀...月下美人貞綱か...」
「あら、坊やも知っているのかしら?この妖刀もモテモテねぇ〜!!」
「力を見せてみろよ。」
「あら?やる気満々じゃない?いいわよ〜!!オネェさんが相手してあ・げ・る!」
...名古屋 東区...
中区の方から轟音が鳴り響く。
「さわがしいな誰だよ。こんなうるさくしてんのはよぉ〜」
十字に斬り刻まれた斬撃が残る場所を後にする。
長野 金時ポイント30所持
「俺も混ざるとするか...」
中区へと多くの妖刀使いが向かい始めた。
「で?その程度か?オカマ野郎!!」
「せっかくの化粧が崩れるじゃない?ボンクラさん!」
「なんだと?テメェ!!」
「あら?失礼!こう見えても私はあのお方に匹敵するくらい強いわよ!」
「やってやるよ、砕け!骨喰」
「やれるもんならやってみなさいよ!掴め!貞綱!」
周りを濃い匂いが覆い始める。
それは時として味方も敵も欺く匂いとなる。
「毒ガスってやつか?いや、違うこれは...」
「半分は正解ってところかしら、でもねあなたが知っているものではないわ。」
貞綱の能力
それは相手を虜にさせる特殊な匂いを妖刀の刀身から溢れ出す。
なお、半径5〜10メートル以内のものが対象となる。
匂いを嗅いだものは妖刀 貞綱を永遠と求め彷徨うとされている。
複数の斬撃波が飛び交う。
「やるじゃねぇか?ならこれはどうだ?」
仙十郎の刃が頬を掠った。
頬を強い衝撃波が襲いかかる。
妖刀骨喰の能力
斬った相手の骨を砕くほどの衝撃波を放っ。
また、相手が強いほど骨喰の能力も倍増していく。
「まずいわね。これをもろに食らったら数ヶ月は戦えない...大佐の側でこの国の統一を見ることさえもできなくなる。その前に...」
「楽しいことやってるじゃねぇか?俺も混ぜてくれよ!眠れ!暗夢」
暗夢の能力は強制催眠、刀を鞘から抜く時に発する微弱の音を拡声器を使って大きくする。また、刀を鞘に納めるたび音を大きくも小さくも出来る。なお、音には催眠効果がある特殊なものが使われている。
「あらあら?あなたも誘惑系かしら?」
「悪いがアンタを先に殺させて貰うぜ。オカマ野郎!」
「悪いわね!私は弱い犬(男)は嫌いなの!」
襲いかかってきた金時の斬撃を交わしながら相手の懐に飛び込み、相手の胴体を斬り裂いた。
「バカな...」
「その程度で私を殺せると思ってたの?」
「おぉ~やってる!やってる!」
「あっ!大佐〜!!」
「どこ見てやがる!このクソ野郎!」
「あ?今なんて言ったかしら?坊や!」
「仕方ないわねぇ〜!口の悪い子にはお仕置きが必要みたいね?」
相手の攻撃を刀身で跳ね返しながら間合いに迫っていく。
相手が刀を振りかざしてきたタイミングで腕を斬り裂いた。
「待ってくれ!どうか命だけは...」
「情けないわね!この程度で私に勝てると思っていたのかしら?」
「そこまでにしてやりなさい。恵美須少尉!」
「た・い・さ!!」
「そこの君、ポイントを素直に譲ってくれるかい?命は助けてあげるよ。」
「あぁ、全部くれてやる。だから命だけは...」
「なんてな!言うと思ったか?」
相手の胸を弾丸が貫いた。
「余計なものを撃ってしまった!フハハハ!」
「もう、大佐ったらいけない人。」
「もう時期に、この国は終わる。そしてまた、数十年前のように戦争がこの国で起こるさ。速かれ遅かれな。」
「さて、まだこの辺にも雑兵どもはいるだろう。引き続き、雑兵どもを根絶やしにしろ!恵美須少尉!!」
「大佐のご命令とあらば、私は白にも黒にも染まりますゆえに...」
「恵美須 胡桃115ポイント
近衛清貴75ポイント獲得」
静まりかえる名古屋を舞台に未だない、国を巻き込む動乱が起きる前兆にしか過ぎなかった。
...名古屋 熱田区 熱田神社...
「ここにあるんだろ?妖刀が...」
木の下で煙管を咥えた男が立っていた。
「アンタここに何しに来た?」
「決まっているだろ?妖刀を貰いに来たのさ。で?アンタ何もんだ?」
「俺は人斬りと呼ばれた男さ。」
斬りかかろうとした瞬間、咄嗟に周りの木の棒で防ぐが斬り裂かれてしまった。
「刀がないんじゃ、歯が立たねぇよ!」
ひたすら相手の斬撃をかわしながら逃げ回る中、不気味なお面を被った男が目の前に立っていた。
「大丈夫か?」
と手を差し出した時、刀が飛んできた。
「下がってなさい。私が相手をする。」
男は不敵な笑みを浮かべこうつぶやいた。
「アンタ、何処かで会ったか?」
「はて?知らんな。悪いが儂は覚えが悪くてな。」
刀同士がぶつかる。
辺りには何もない。ただ、静まり返った街に異妙な空気が流れている。
「小僧!これを使え!」
「これは?」
「妖刀 加具土神!お前にその妖刀をやる。あとは自分で何とかできるだろ?」
「さぁ!第二ランウンドと行こうじゃねぇか!穿て!春雷」
「燃えろ!加具土神」
無数の雷が襲いかかる中、彼はそれを振りはらいながら間合いに迫っていく。
雷を刀身に纏った刀が加具土神の刀身に触れる瞬間、刀に雷と火を纏った刀身が相手の雷を打ち消した。
「何?なぜ、俺の春雷が...」
男を斬り裂いた。
草部 真司30ポイント獲得!
「こんなもんか...さてと」
荷物から1枚の文を取り出す。
「次はコイツが標的か...」
k・s
お前にとある二人の暗殺を依頼したい。
その二人の名は
獅子王 剣
志波竝桜華
検討を祈る!!
そこには獅子王 剣と志波波 桜華の名前が綴られていた。
...福岡 福岡市周辺...
到着し、街を見渡しながら歩いていると大通りで刀をぶら下げた男が堂々とした様子で歩いていた。
「遅かったじゃねぇか?お前が獅子王 剣と蕗谷 晃作だな!」
「じゃあ、アンタが...」
「おうよ!俺の名は篠波烈破!よろしくな! 晃作、剣!」
「桜華からあらかじめ、聞いてたよ。お前たちのことも炎閣のことも...まぁ、兎にも角にもだな!今はともかくこの死海門鐘を終わらせなければならねぇからな!」
「アイツから聞いてるかもしれねぇけど!大丈夫!!俺 強いから!!」
「いや、知らねぇよ!てかどうでもいいだろうがよ!」
「行くぞ!いざ、愛知へ」
「ちょっと待てよ!飯ぐらいせっかく来たんだから食わせろ〜!!」
お天道様が照らし出す日の下を歩き始めた。
周りを見渡せば、季節はもう2度目の春を感じさせるようなそんな暖かな日差しが差し込んでいた。
...京都...
地図を手にした少女は桜華や鹿洲に手を振りながら大きな声でありがとう!と叫んだ。
「行くよ!黄金!」
「いいよ!千代ちゃん。」
金色の装飾をした刀は続けてこうつぶやいた。
「久しぶりに会えるね!剣くんに...」
「うん!ちょっぴり楽しみなんだよね!」
追い風が吹く中を駆け抜けていく。
一つの道を頼りに...
「待っててね!剣!あたしも愛知にいくから」
刀を持った少女はそう呟きながら、急ぎ足で愛知へと向かっていった。
かつての面影を残して...
次回「名古屋 パート2」




