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妖刀 四重奏(カルテット)仮  作者: 幻魔 狂死郎
京都事変編
7/15

第七話 京都 崩落

京都 四条河原町付近


すでにあった街の面影はない。



あるのは廃墟と化した京都の街。




「順調にことは進んでおりますかな?不死原殿!」




「これはこれは、近衛大佐。ご足労いただきありがとうございます。ところで、あの有名な京都が今、まさにこのような景色になるとは思いもよりませぬな。」


「そうですね!でも、これはただの前置きにしか過ぎませんよ。あのお方に比べればですがね。」




「さぁ、始めようか...僕たちが望む世界を...」


その横には人間らしきものが木で作られた墓に入っていた。


京都 清水寺跡地...






「俺から逃げられると思っていたか?獅子王 剣。」



逃げるだけじゃダメなのはわかっている。


でも、血を操る妖刀とどう戦えばいい?




血を避けながら、相手の間合いに迫っていく。




しかし、相手は距離を保ちながら剣を徐々に追い詰める。



「やっぱり、そんなもんか。ならこれで終わりにしてやる。妖装解放...」



その時、何処からとなく風が吹き荒れた。


「大丈夫か?剣!」



「四宮さん!」




血を操る攻撃を受け流しながら距離を詰めていく。




「こいつ妖刀の能力を使わずに互角で戦ってやがる。しかも、妖力を刀身だけに送って、制御しながら...」




「凍てつけ!氷刃閣ひょうじんかく




「この女もそうだ。妖刀の名を呼んでもなるべく使わずに戦ってやがる。」



お互い距離を空けた時、謙策はこうつぶやいた。




「やるしかないか。 妖装解放...血清乱離 村正。」




妖刀村正から赤い液体が無数に垂れ始める。


半径十メートルほどの枠が赤く染まる。




その範囲ないから血で生成された人型の泥人形のようなものが動き始めた。



その泥人形は血で生成された刀を構えこちらへと襲いかかってきた。




泥人形を振りはらい、謙策の元へと走り出す。




走り出したタイミングと同時に謙策が血で生成された泥人形を増やして守りを固めた。




前方に守りを固めた隙を狙って葉月の氷刃閣が謙策の身体に当たった。




その瞬間、氷刃閣の能力が発動する。




氷刃閣の能力、それは相手の一部分に刀が触れたとき または、掠めたときに


相手の一部分を一時的に凍らせる。



「ちぃ、片腕の感覚が無くなった。」


「今だ!剣!」


刀を振り切る直前、どこからか弾丸がとんできた。



「いや〜はやはや、これはこれは失礼!君が噂の獅子王 剣君かね?」




「誰だ?お前は...」





「申し遅れた。私の名は近衛清貴! 大日本帝国陸軍 第十六師団長をさせてもらってる。とりあえず刀を置いて話し合おうじゃないか?」




「何が話だ!多くの人を見殺しにしている奴らとなんかと...」



「仕方がない。ここは引くとしよう。」


「逃がすか〜!!」






京都 四条河原町付近...




「頼めるかい?砂鉄。」


妖刀を地面に突き刺すとそこにはナスカの地上絵のような物が映し出されていた。

「もがけ!不核。」



爆風が吹き荒れる。


周囲にあった建物が崩れ去っていく。


かつてあった街の面影を感じさせない。




見慣れたはずの景色はもうない。



昨日まで生きていた人も、鳥も昨日まであった建物はどこか寂しさを感じさせる。




まるで地獄絵図のような光景だった。



なんとか、立ち上がり爆心地へと向かう途中、丸焦げとなった死体の山がたくさん広がっていた。





更地とかした京都の街...


見渡す限り広がる骸の山...


妖魔さまよう京の都、静まり返った大地。


白髪おかっぱ頭の男は一言つぶやいた。



「どうだい?この京都の姿は?君が守りたかったもの、君が望んでいた平和はすでにこの通り、崩れ去った。」



「狂死郎!あんた何のために多くの人を殺した?あんたの目的は一体なんだんだ。」


「決まっているさ あのお方のための生贄としてさ。そして、全てが終わったとき分かるさ。私の目的がね。

獅子王 剣!いや、三代目

炎閣の生まれ変わり!」


「どうりで初めて会ったときから違和感を感じていたよ!君のその目、懐かしく感じたよ。」



「それ以上、好きにはさせない!」



「止めれるものなら止めてみるがいいさ。まぁ、君じゃ僕には勝てないけどね!」



荒れ果てた京都はすでにその面影さえない。



まだ、生き生きとしていた。あの頃の面影さえ...




背後から声がする。



振り返るとそこにはフードを被った老人がいた。


「じいちゃん!?」

剣の頭にポンと手を乗せながらこうつぶやいた。


「よく頑張ったな」


剣の頭にポンと手を置いたあと、少し前に出てこうつぶやいた。


「久しいな...不死原 狂死郎!」


狂死郎はビックリした顔でこうつぶやいた。



「おいおい!怖いじゃないか?まだ、生きていたか。獅子王ししおう 剣聖けんせい



「お前らだろ?わしの子とわしを狙いに来たのは...」



「バレてしまったか!そうさ、僕がお前ごと一族を葬るためにさ。」



「どうやら!このバカげた奴を殺るしかないようだな?お前はどう思う。我が長き友よ!」



「気づいていたか?剣聖!」



そこには白髪の武士の格好をした男が立っていた。



「お主の倅が、また良からぬことを企んでおるのぉ〜!炎閣!」



「久しいな、狂死郎!いや、我が最悪な跡継ぎよ。」



「初代、炎閣!?まさか、あんたまで生きているとは思いもしなかったよ。」



「何故、わしがここに来たか分かっているだろうな。狂死郎?いや、二代目炎閣よ!」


「良いだろう!老いぼれ共の相手は私が直々にしよう。謙策、残りの妖刀使いを頼めるかい?」


「あぁ、任せろ!」




「いや〜本当、驚かせてくれるねぇ〜!!二人とも...

君たち自身が束になっても僕を殺すことなどできないよ!わかっているだろ?剣聖!!」


「そんな装備で大丈夫か?お主じゃ、わしには及ばんよ。そうじゃろ?二代目 炎閣!」




「朽ちろ 咎音!!」



「翳せ!不知火」



炎を纏った二本の短刀へと妖刀が変化する。



狂死郎が詰めていく中、剣聖があらかじめ仕掛けていた罠へと誘い込む。




その罠を軽々と、すり抜けていき近距離に差し掛かったタイミングで妖力を込めた起爆札に短刀を刺した。



「やるね!でもその程度で僕が倒せると思うかい?」



「最初から倒せると思っておらんよ。だが、お前を少しでも足止めできれば良い。」


「まさか、狙いはあのお方の器...」


ニヤリと笑みを浮かべて剣聖はこうつぶやいた。



「あぁ、そうじゃな!お前さんの目的は○○○○の復活だろう?」




「小癪な真似を...」



「小癪ねぇ〜!!お前にだけには言われたくないだろうに...」







「さぁ、第二ラウンドといこうじゃねぇか?獅子王 剣!」



「お前は俺が斬り伏せる!」



「滾れ!村正!!」


謙策の攻撃を躱しながら



「目覚めろ!迦楼羅!」



刀を鞘から抜いた。


刀がぶつかり合う仲、謙策はこうつぶやいた。



「お前らじゃ、分かりもしないだろうな。俺たちが国を追われ、守り抜こうとしてきたものから虐げられ、この国の未来のために戦い散っていたものの苦しみを...」



「それがなんだ?少なくても今のお前たちがやっていることは国そのものを壊すためにだけやっていることだろう?」



「いつの世もそうだ!上につくものは自身の身の回りのことしか考えない。」



「そのために変えていくんだ。この状況も俺たちのこの手で未来も...」


まるで行き過ぎた思想は自身の国も民も滅ぼすかのように...









空から黒い雨が振り続ける。




その雨は、黒く濁った汚水のような雨だった。





その雨は冷たく振り注ぐ。まるで、昨日までなかったものを引き寄せるように...





次回 「閉幕」









なぜ、祖父が生きているか?

それは、あの日瀕死の剣聖を救ったのは初代炎閣でした!

たまたま、鍛冶場の近くの山に山菜を採りに来ていた炎閣が倒れていた剣聖を見つけたからです

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