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妖刀 四重奏(カルテット)仮  作者: 幻魔 狂死郎
京都事変編
5/14

第五話 開幕

更地とかした京都の街...


見渡す限り広がる骸の山...


妖魔さまよう京の都、静まり返った大地。


白髪おかっぱ頭の男は一言つぶやいた。



「どうだい?この京都の姿は?君が守りたかったもの、君が望んでいた平和はすでにこの通り、崩れ去った。」



「狂死郎!あんた何のために多くの人を殺した?あんたの目的は一体なんだんだ。」


「決まっているさ あのお方のための生贄としてさ。そして、全てが終わったとき分かるさ。私の目的がね。

獅子王 剣!いや、三代目

炎閣の生まれ変わり!」


「どうりで初めて会ったときから違和感を感じていたよ!君のその目、懐かしく感じたよ。」



「それ以上、好きにはさせない!」



「止めれるものなら止めてみるがいいさ。まぁ、君じゃ僕には勝てないけどね!」



荒れ果てた京都はすでにその面影さえない。



まだ、生き生きとしていた。あの頃の面影さえ...




遡ること1ヶ月前...


京都 清水寺...


清水寺が炎に包まれている。


「随分、遅かったじゃないか?桜華」



目の前には大勢の民間人の骸が横たわっていた。



「僧侶も関係ない民間人もみんな、お前が殺ったのか?狂死郎!!!」



「あぁ、もちろん。だが、君には関係ないと思うけどね!」



刀を抜こうとしたとき、別の方向から斬撃が襲いかかってきた。


「たぎれ!村正」



一瞬の隙に頬を刀が掠めた。



「かかったな!」





その瞬間、全身が膠着状態になり身体が動かなくなる。



「謙策、よくやったよ!そして桜華、君の夜桜は封じさせてもらう!」

妖魔の剣を取り出した。


「それは...妖魔の剣!!」



「やはり、君も知っていたか!」


「お前がなぜその剣を...持っている?狂死郎!!」




「もちろん、決まっているじゃないか?私の野望のために邪魔な存在を消すための対策のためにさ!」



「さらばだ!我が友、いや親友だった男よ!」



夜桜を奪われた。



「これで、いよいよ邪魔なものは居なくなった。あとは、この京の都を更地とかすだけだね。あとは頼めるかい?僕は会合に出向くからね!」



「任せてくだされ!不死原 狂死郎さんよ!」



四宮兄妹から夜桜の一件を聞き、京の都へ向かう!



そこにはボロボロになった志波竝さんの姿が見えた。




「何があったんですか?志波竝さん!」



「夜桜を奪われた。あいつらに...」




志波竝さんをお振りながら、近くの宿に向かった。



宿に到着するとそこには晃作や他の仲間たちもすでに向かってきていると知らせを受ける。




「何があったんですか?清水寺で...」



志波竝さんは少し、嫌な顔をして話し始めた。




話を聞いている間に夜になり、外が静まり返っていた。



飯と風呂を済ませて、寝静まったとき突如として、半鐘が鳴り響いた。





戸を開け、外へ出るとそこには京の都が燃えている光景が映っていた。



燃えている場所へ駆け出すとそこには顔に黒い痣がある男がこちらを睨んでいた。




黒い痣の男は睨みながらつぶやいた。



「始まった。この国もこの世界も全て崩れ去る鐘の音が...そうだろう?不死原。」



「お前はなんのために家を燃やした?」



「決まっているだろ!この国も この世界も壊すためさ!そのためにこの国のもの全て壊す!それが俺の望みだ!」


殺伐とした空気が流れる。



そんな中、刀に手をかける。




「殺る気か?ガキ〜!! 眠れ! 暗夢」



刀を抜いた途端、とてつもなく眠気が襲いかかる。




視界が薄れて、気を失いかける。





暗夢の能力は強制催眠、刀を鞘から抜く時に発する微弱の音を拡声器を使って大きくする。また、刀を鞘に納めるたび音を大きくも小さくも出来る。なお、音には催眠効果がある特殊なものが使われている。




頭を地面に叩きつけた。




自身の耳に綿を詰め、相手の懐へと飛び込んだと同時にとてつもない爆音が鳴り響く。



周りを見渡すとその場にいた人たちが気を失い倒れた。


再び、立ち上がり距離を詰めながら刀を抜く。


「目覚めろ!迦楼羅」



迦楼羅で斬り裂いたはずだった。


「いつからそこに俺がいると思っていた?」



斬り裂いた方を見ると誰も立っていない。


「甘い!甘いぜ。ガキ、それじゃ誰も守れやしない。これで終わりだ!」



目を閉じ瞬時に刀を弾いて刀を上に投げ、相手を前方に浮かし背中にかつぎ肩口に投げた!



投げた刀の持ち手を掴み、首元に向ける。



「やればできるじゃねぇか!だが、まだ殺していねぇぜ!止めを刺してみやがれ!」

トドメを刺そうとしたとき、遠くから炎の矢が振り注ぐ。



その方向を見るとそこには狂死郎の姿が見えた。



「ちぃ、どうやら俺は用済みらしいな。」


「すごいすごい!成長したみたいだね。君、いや~、楽しみになってきたよ。」


「なんで、お前がここにいる?」



「戦っている途中悪いね。こいつの妖刀を回収させていただくよ!」



「そう簡単に殺れると思うなよ。不死原〜!!」

「悪いね。君は用済みなんだ。朽ちろ 咎音とがね



狂死郎の刀に触れた途端、相手の身体が腐敗していく。




手を伸ばしながら、朽ちていく男は最期に一言、助けてとつぶやいていた。




狂死郎は妖刀 暗夢を回収してこうつぶやいた。




「君には忠告しておくよ。 手を引くなら今のうちだよ。獅子王 剣!1ヶ月後、この地を始めとしこの国の至るところで妖刀を持つ者同士の殺し合いを開催する。それまでにこの国の至るところに殺し合いのステージ(土俵)をつくっておくさ!」


「一ヶ月後だと!」


「あぁ、そうさ。それまでに私の計画を邪魔できるものなら止めてみるがいいさ。」



「なら、今ここでお前を殺す。」




「だってさ!どう思う。謙策」



眼鏡をかけた男はため息をつきながらこうつぶやいた。




「クソみたいなやつの下につくと本当、クソみたいなことをやらされる。」



「ひどいな〜。僕はただの暇つぶしがてら、話をしているだけなのに...」




「次はそこのガキを殺れと?」



「足止めで充分だよ。じゃあ、あとは頼んだよ。」


「獅子王 剣。見極めさせてもらうよ。君が、あのお方に立ち向かえるかどうかをね。」



深くため息をこぼしながら、男はつぶやいた。




「まぁ、いいでしょう。少しだけ相手をしましょうかね。」



燃えている光景を背後に静寂に包まれた空気を感じる。




京都...三条河原


目を閉じ深呼吸を済ませ、橋を渡り架けた時に後ろから声が聞こえた。


「見つけたぜ!晃作...」

そこに立っていたのは金髪で顔にドス黒いほどの痣がある男だった。






「なんでアンタがここにいる?如月きさらぎ じん



「覚えていたのかよ!俺の親父のことも...あの忌々しい、修行時代のことも...」



「あぁ、覚えてもいるし知ってるよ。お前、狂死郎たちと共にこの国を滅ぼそうとしてるんだろ?」



「滅ぼそうとは失礼な、浄化だよ。浄化!これ以上、異物を受け入れて穢れるよりかはあいつと同じようにこの国の者たちのために犠牲にしても良いだろうよ!なぁ、お前もこっち側にこないか?晃作、悪いようにはしねぇからよ。」


「アンタがそこまで、堕ちてるなんて思いもしなかったよ。義兄弟。アンタのように俺はならない。」


持ち手に手をかざしてそう呟いた。


「義兄弟でも、やり合うつもりか?晃作。お前が望むのはそんな腐ったこの世界か?」



「だとしても、自分の親も自分の親戚も手にかけておいて正しいのかよ?それがお前の正義ってやつかよ?」




「これだからガキは嫌いだぜ。だからお前は俺が殺す。」



「あぁ、そうかよ。ならこっちもアンタに容赦しないからな。」




「穿て!春雷」 




「満ちろ!紅影」



二つの妖刀が激しい鍔迫り合いが始まった。



険しい雨が降り始めた頃だった。



次回 第6話   義兄弟


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