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妖刀 四重奏(カルテット)  作者: 幻魔 狂死郎
戦國編
49/50

第四十九話戦國人伝パート6

1571年9月・・・

織田軍は比叡山延暦寺にて朝倉と浅井を匿っているだろうという理由で延暦寺を焼き払った。

それはあまりにもひどい惨状だったと光秀は語っていた。

寺はもちろん、麓の町も火矢で燃やされ逃げ惑うものたちも容赦なしに背中を斬り殺された。

寺から逃げる僧侶とその周辺に住む人々を含め、約3000人から4000人が犠牲になった。

その中には女子供も含まれていたと言われている。

延暦寺焼き討ちより数日後...

「なぜ?あのようなことを?」

「やむを得ずだった。浅井と朝倉を打ち取るためにはあぁ、するしかなかった。」

「しかし、他に手立てはあったはずですぞ!お館様!!」

「そうできたならそなたなら、それを実行できたのか?」

炎閣は顔をうつむき黙り込んだ。

「許せ!炎閣よ!」

それがきっかけだったのかもしれぬ...

お館様との話す機会もこれから徐々に減っていくとはこの時のわしは思っていなかった。

1572年...

とある月の出来事だった。

・・岐阜城天守閣・・・

とある男が何かを書いている。

その男が書いているものの出だしはこう書かれていた。

白い雪景色が広がっている。

馬のようなものの窓に広がる白く冷たい世界。

この景色をみるたび、思い出す。

妖刀を持つ少年のことを...

「ようやく、書けたぞ!」

文を天井に上げるようにその古典のようなものを持ち城中に響き渡る声で叫んだ!


「炎閣はおるか?」


どこからかと炎閣が姿を見せ、男に呟いた。


「どうなさいました?お館様」


「これを見てくれぬか?」


文を炎閣に見せ、続けて呟いた。


「これは...妖刀を持った少年が過酷な旅をする物語ですかな?」


「まぁ、今のところはそうじゃ!」


「この物語の名前はなんと言う名ですか?」


男は悩みながら天守閣の外を見渡した。


「名前か...」


「まぁ、名前は難しいものですぞ!」


炎閣はよく言っていた。


自身が作る妖刀の名前をつけるのが大変だと...


どんなものであれ、魂は宿る。それに名付けしたとき命その物が宿ると...


鳥が鳴く音が聞こえる。


城下町で商人や行き交う旅人たちで賑わう声が聞こえる中、一つの場所に目がいった。


この物語の作品名は...


天守閣から見える丘に咲く桜を見つめる。


「今年も桜が咲く季節になりましたね!」 


「あぁ 」


桜...桜...?桜...四重奏!


「妖刀四重奏!!なんていうのはどうじゃ?」


「いいと思います!」

そして、主人公の名は...


獅子王ししおう 剣つるぎ


彼は笑いながら子供たちを見て続けて呟いた。


「いつの日か、あの子たちが大きくなる頃には戦などなく、笑いあえる世界を作れると良いのぉ〜!そのために今は早くもこの日ノ本を一つにしなければな!」


「そうですね!お館様」


四重奏カルテットの意味はもちろん...本来は4つに重なる音だろうじゃが...

わしが描くこの四重奏は妖刀を巡り巡るものがたりという意味にしてしまえばよい。

良くも悪くもじゃがな...

その時は、何とも思わなかったが今になって思い返せばこのときにもう少しだけでもお館様と話せればよかったかもしれなかったと今でも思う。

そして、その数ヶ月後...

1572年9月になろうとしていた。

織田信長が足利義昭に十七条の意見書を突きつけてた。

そのことにより、信長と足利の間に亀裂が生じはじめた。

「ぐぬぬ〜!おのれ!織田信長め!おじゃ!!」

文をクシャクシャにして、義昭は怒っていた。

それを見ていた周りの者たちはこう思っていた。

いや、アンタの行いに対してしてやりてぇわ!!

そして、月日は流れ!!

1573年7月...

足利義昭と織田信長の関係は悪化したことにより槙島城に籠城した足利義昭が織田信長に宣戦布告したことによりいくさがおきた。

「皆のもの!妾と共に第六天魔王たる男を討ち取ろうぞ!!おじゃ〜!!」

周辺諸国の大名などに声をかけるが応じるものはいなかった。

しかし、呼びかけている間に織田軍は城を包囲しこう呼びかけた。

「足利義昭!今すぐ、余計な足掻きをやめて投降せよ!さもなければ貴様のくだらない絵を晒すぞ!」

「どうなさいます?殿?」

「ふっ、ふん!その程度で妾が降伏すると思っているのか?」

天守閣から信長軍を煽っていると信長が家臣に何か話していた。

「ハッ!」

「頼んだぞ!光秀!」

城門前へ出向き、光秀は大声で叫んだ。

「今から、10数える間に門を開けろ!さもなければこじ開ける!1.2.3.......10.」

その瞬間、刀を抜き最大火力の熱量を門へ浴びせた!

「燃え盛れ!伊邪那美いざなみ

門が突破されたと同時に織田軍が一斉に流れ込む光景を見た義昭はこう呟いた。

「ひぃぃぃ〜!!」

「まだ、続けるつもりか?」

「妾の負けじゃ!降伏する!」

それはたった二日たらずの戦いだった。

その後、足利義昭は京都から追放され事実上の室町幕府は終わりを告げた。

同年8月...

刀根坂の戦いにて朝倉義景率いる軍勢は織田軍の追撃により、大多数の死者が出た。

その後、敗れた義景は、一乗谷へ逃れたが一族の裏切りにあい自害した。

事実上の朝倉家は滅亡した。

そして、増援を失い孤立した小谷城にて...

「何...朝倉殿が...」

「ハッ!先ほど、そのような情報が入りました!」

「ちっ、信長め!!」

そして、羽柴秀吉(後の豊臣)によって京極丸を占拠したことによって本丸と小丸に分断された。

「フフフ!この城は良いの!女とありったけの財宝などは持っていけ!ガキを見つけたら捕まえろ!ガキは売れるからのぉ〜!」


「見つけましたぞ!お市殿!ささ、逃げますぞ!」

羽柴秀吉の活躍により信長の妹のお市と三姉妹を救い出した。

「ここまでか!皆に伝えておいてくれ!ありがとうと」

そして、浅井長政と父の久政は自害したのであった。

その期間20日〜24、25だったとされている。

その後、浅井長政と久政。そして、朝倉義景の首を受け取りそれを見つめながら呟いた。

「どうだ?俺に逆らって殺された気分は?」

信長は笑いながら大声で叫んだ。

「死人に口なしとはこのことか!笑わせてくれるわ!」

首を地面に投げ捨て踏みしめた。

その光景を見ていた家臣たちは口をポカーンと空けながら何も言えずにいた。

「猿よ!この者たちの頭蓋骨は取っておけよ!」

「かしこまりました!信長様!!」

その後、わずか四カ月ほどの月日が流れた頃の年明けに家康やその他の家臣を招いた。

浅井親子と朝倉の3人の首の骨(頭蓋骨)に漆や金箔で化粧(薄濃)を施し、白木の台に載せて宴席の場で家臣たちに見せたと言われている。

実際、炎閣はその場にいなかったがその場にいた明智光秀曰く...

まるで、悪魔のようだったと家臣たちがざわめいていたと言われている。

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