表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖刀 四重奏(カルテット)  作者: 幻魔 狂死郎
千子(せんじゅ)獄楽編
35/48

第三十五話 闇

晃作達がいる方へ向かう二人の影が見える。

その者たちは味方ではなさそうだった。

その内の一人が話出した。

「ええの?千尋は?せっかく、仲良くできそうな子と闘うって...」

「いいよ!別にどうせ負けたら殺すだけだしあの人もそれを望んでいるから...」

首を傾げながら男は呟いた。

「千尋がそういうなら見守るとするか...でも、もし晃作に襲われそうになったら言ってくれよ!俺が奴をボコボコにするでぇ〜!!」

「いや、絶対ない!」


・・・木にもたれかかって気絶していた。

誰かの声が聞こえる。

瞼をゆっくり開くとそこには心配そうにこっちを見つめる少女がいた。

「晃作!大丈夫?」

「小雪ちゃ〜ん!」

そういいながら千代にしつこいくらいくっついていく。

千代は嫌がりながら呟いた。

「晃作!止めて〜!!マジで無理だから!」

二人で戯れている時、どこからともなく黒い斬撃が彼らに放たれた。

「危ない!」

黒い斬撃から千代をギリギリで助けることができた。

「誰だ?」

放ってきた方向を見るとそこには中性的な顔立ちをした人が立っていた。

その人の手に握られていた刀から禍々しい妖力を感じた。

男?いや、女の子?どっちか分からない〜!!

いや、待てよ!もしかして...

でも、千代ちゃんがいる前で聞くのはちょっと避けたい。

でも聞きたい!!

うーん、どうすれば...

長考しているとどこからか声が聞こえた。


「面白いやつがいるなぁ〜!!すんまへん自己紹介がまだやった!僕の名は桐島きりしま すぐるいいます!そんで、この子が...」

「イタタ...」

「ちょ、ごめんってごめんって千尋〜!!」

桐島の腹を殴り呟いた。

「自己紹介する必要ないよね!」

「そう、怒らんといて千尋ちひろ!それにボディーブローをすんなり決めんといて!自分腹弱いねん!」

「なんか、ムカつく!」

蕗谷を見ながら続けて呟いた。

「晃作だっけ?どうする?闘う?闘わない?」

「千代ちゃん、ごめん!これ持っててくれる?」

千代に羽織を渡して続けて呟いた。

「晃作、傷だらけのその体で戦うなんて...」

晃作は微笑みながら答えた。

「大丈夫!戦うさ!例え命が尽きても...」

刀を構えて晃作は呟いた。

「覚ませ!陽狼!!」

お互いの刃がぶつかり合う。

晃作と互角?いや、相手は刀の力を解放していない。

それでも、相手の刃は徐々に晃作を上回っている。

「こんなもんか...」

相手はボッソと言った。

刀を振るう瞬間、体勢を崩し晃作は相手の体にぶつかった。

その時、柔らかな感覚が晃作の手に当たった。

その感触が手に触れたとき晃作は思わず呟いた。

「これってもしかして...おっ...」

呟きかけた瞬間、相手の斬撃が晃作めがけて放たれた。

あぶねぇ〜!マジで殺す気満々じゃん!

あの子!

まぁ、仕方ないね。何とかしてでも彼女を止めないと...

・・・小さい頃私の両親は何者かに殺された。それもまだ、4歳になるぐらいだったと思う。あとで聞いた話その村に住んでいた村人は全て殺されていたらしい。

二人を除いて...両親を殺した奴は確か、黒い炎を纏った刀を使っていたらしい。

両親も殺されたからこそ私は未だに前に進めない。

黒い炎を纏った刀を使っている奴を殺すまでは...

その妖刀は今現在確認できるのはただ一つ妖刀 陽狼のみ...

確かな証拠なんてものはない。

でも、今目の前にいる彼はきっとその炎を人を傷つけることなんてないだろうと思いたい。

それでも...

刃と刃がぶつかり合う。

そんな中、晃作は呟いた。

「君は何のために戦っている?」

その言葉が頭をよぎる中、彼女が呟いた。

「両親を殺した奴を殺すまで私の闘いは終わらない。」

黒い無数の斬撃が晃作に放たれる。

黒炎を纏った刀で斬り裂いていく。

身体中から無数の切り傷から血が吹き出る。

「晃作!?」

「大丈夫、まだ立てるから...」

立ち上がり、ふらふらしている中刀を構える。

それを見つめながら、千尋は言った。

「次で終わりにしよう。」 

両者、刀を一度鞘に収め鈴を空へ投げた。

空に投げた鈴が地面に着地する瞬間、鞘から刀を抜き両者の首元めがけて刃を突き立てた。

晃作がその場に倒れ込んだ。

「晃作!」

千代が晃作に駆け寄ろうとしたとき、千尋が呟いた。

「大丈夫だ!殺しちゃいないせいぜい、戦いの連戦で体力に限界が来たんだろう。」

刀を鞘に収め、晃作を担ぎ千代に向かって言った。

「千代と言ったか?」

「はい!」

「ならば、お前も来るか?獅子王剣の下へ向かう。」

「行くよ!」

一方その頃剣たちは・・・

無数の斬撃が鹿洲に襲いかかる。

その斬撃を防ぎきりながら岩陰や木の陰に隠れる。

「ちぃ、少しは手加減してくれよ!こっちはあの妖魔と戦ってだいぶ消費してるんだからよ!」

周りの状況を見渡すと敵の妖力が増えていることに気づく。

「だから、戦いたくないんだよ!多勢に無勢。こりゃ、大人しく引きたいがなんせ味方がこんなにも寝転がってたら逃げたいものも逃げれりゃしない。ほんと、

困ったもんだぜ!」

岩陰から身を出し一言呟いた。

「話なら聞くが集団でやり合おうとはしないでくれよ!」

「大丈夫!手は出させないから僕と遊ぼうよ!おじさん!」

「おじ...言ったな!ガキ!」

「届け!こがらし

冷たい刃風じんぷうが鹿洲に襲いかかる。

「華身一刀流 簡易結界!霜月しもつき

霧状に包まれた結界が鹿洲の周りに張られた。

霧状に張られた結界に刃が通る度、その刃を相殺していった。

相手の間合いに入ったタイミングで刀を鞘に収め、続けて繰り出した。

「華身一刀流 抜刀術 蓮華れんげ

透明な糸のような刃が冥洛の胴体へ放たれた。

それをいとも簡単に打ち破った。

「残念!前にいた僕とは一味違うよ。なんせ、彼より僕は強いから!」

なんだか昔同じような妖刀使いに苦戦したな〜!

コイツより性格はマシだったけど...

それよりもコイツをどう倒す?

コイツを木に縛って火つけて丸焼きにでもしてやろうか?

いや、それとも...

「鹿洲〜〜!!」

遠くから鹿洲を呼ぶ声が聞こえた。

呼んでいる方角を見るとそこにはオカマ野郎と篠波がこっちに向かって走ってきていた。

「すまんすまん!遅くなった!」

「お前らなんで一緒にいるんだ?・・・まさか、そういう...」

「あら〜やだ、嫉妬かしら?」

「そんな関係になってねぇよ!」

「で?今はどうゆう状況だ?」

「それがだな...」

「なるほど!二人とも連戦で倒れたのね!なら雑魚あいつらは俺たちに任せろ!お前は冥洛って奴を頼んだぜ。」

「いや、俺にも選ばせろよ!」

「いいだろう?たまにはよ!」

ため息をつきながら鹿洲は呟いた。

「分かったよ!ならそっちは任せたぞ!」

篠波の肩をポンと叩いて前へ出た。

「調子が良いようだね!なら続けるとしようか。」

両者の刃と刃がぶつかり合う中、その戦いをしかと見守っている男が一言呟いた。

「はじまったか...」

森の中をひたすら進んだ先から光が照らされている場所に出る。

「着いたぞ!獅子王剣がいる場所に!」

目を開けるとそこには多くの敵がいる場所にたった3人で挑む仲間の姿が目に焼き付いた。

そして、周りを見渡すとそこには岩陰の側に寄りかかっている男の姿が見えた。

その顔をみた瞬間、千代は叫んだ!

「剣〜!!」

なんだか懐かしい声が聞こえる。

何だっけ?てか、おれはここで何していたんだっけ?

足元を見ても暗闇しか見えない。

周りを見渡しても暗闇が広がっていた。

手を伸ばしても何も触れられないままただ、浮かんでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ