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妖刀 四重奏(カルテット)  作者: 幻魔 狂死郎
死海門鐘(しかいもんしょ)編
18/21

第十八話 本当の名前

...北海道 札幌...

ヒビが入ったはずの刀身から黒い炎が放たれる。

「なんだ...この炎は...」

黒炎が晃作と石嶺を包み込む。

静寂に包まれた聖域コロニーの中で響く黒く鮮やかな炎。

「マジかよ...お前その妖刀...半端じゃねぇな!」

思い出したよ!

紅影...お前の本当の名は...

刀を抜いたとき、黒い炎が刀身に纏わりつく。

「覚ませ!陽狼かげろう

と呼んだと同時に最大出力の妖力を纏った鉄拳が晃作に襲いかかった。

その鉄拳から放たれた最大出力の妖力を黒い炎を纏った刃で斬り裂いた。

「やるじゃねぇか!」

次の最大出力の妖力の放出が来る直前、相手の間合いに近づき首元へ刀を突き立てた。

「参った!参った。満足だ!蕗谷 晃作。」

「あんたも強かったよ。石嶺連!」

「ポイントやるよ!」

北海道聖域コロニー

一位 蕗谷 晃作ふきやこうさく

児玉 雪菜、石嶺連を戦闘不能!

無名を単機で撃破!

680ポイント獲得。

...北海道 旭川...

「着いたぞ!旭川」

「いいんですか?晃作置き去りにして..

.」

「なもんほっとけ!アイツはそのうち泣きべそかきながらでも来るだろうに...」

何処からか目線を感じる 。

「止まれ!僅かだが妖力を感じる。」

「久しぶりだな!諸君!」

「お前は...錦原砂鉄(にしきはら

さてつ)...」

「さすがだな。志波竝桜華!」

刀を剣の方に向け続けてこう話した。

「お前が獅子王 剣だな。」

「あぁ、俺が獅子王 剣だ!」

砂鉄は一言も喋ることもなく一言、剣に向かって呟いた。

「俺と戦え!」

町外れの人気が無い森へと向かう。

仲間が見守る中、双方距離を少しおき鹿洲が放つ合図とともに始まった。

「もがけ!不核」

不核の能力

それは爆発。不核の所持者自身の意思で広範囲の爆発、小規模の爆発も可能とする。

刃と刃がぶつかり合う直前、不核の刀身から火花が飛び散る。

この距離で爆発を...

刃が当たる瞬間、小規模の爆発が放たれた。

爆風が剣の頬をかすめる。

「くっ...」

「その程度か?」

「目覚めろ!迦楼羅」 

迦楼羅で爆風そのものを迦楼羅が炎熱へと変えた。

「熱を吸収したのか?」

その炎は爆風内で広がっていたものの、

炎を吸収し、迦楼羅そのものの炎へと変わった。

「やるな!獅子王剣!!」

「お前もな!錦原砂鉄!」

獅子王剣...お前と最初にあった京の街で戦ったとき、私の胸の奥を沸き立たせるものがあった。

それは...今までにないほど燃え盛る魂のときめき...

そして、今その男が目の前にいる!

「さぁ、続きをしよう!獅子王剣!!」

「ここで決着をつける。」

爆発が響き渡る中、剣は相手の間合いへ飛び込んだ。

そして、炎を纏った刃を振りかざした。

砂鉄は刃を振りかざす直前で止まった。

「グハァ...」

錦原砂鉄が吐血しながらつぶやいた。

「やればできるじゃないか...」

「なぜだ?...なぜ狙えるはずの瞬間に刃を振りかざさなかった...」

「お前が...俺のガキ(子ども)に見えたからだよ...」

「え...?」

「なぁ...剣...最後の頼みを聞いてくれるか?」

最後の頼みを言いかけた瞬間、どこからか銃声が鳴り響く。

バタンと砂鉄が倒れ込んだ。

「駄目じゃないか?裏切りは...」

「不死原 狂死郎!?」

「久しぶりだね!獅子王剣、そして我がかつての友よ!」

「何しに来た?」

錦原砂鉄の妖刀を手に取り、こう告げた。

「まずは、ありがとう!どのみち彼は死ぬ運命だった。そして、君たちもご苦労だね!」


「お前は人をなんだと思ってやがる?」

珍しく桜華が怒りの感情をあらわにしていた。 

桜華の顔を見ながら、不死原はこう答えた。

「そんなに感情的になるなよ!桜華。

なら君は今まで殺した猪、鹿が殺されてもどうも思わないのかい?それと同じだろ?人間も...」

「まぁ、そんなことはどうでもいい。君たちにいいことを教えるよ!もうすぐ、死海門鐘しかいもんしょの役割は終える。なぜ?ってそれは、多くの血が大阪城に満ちてきたからさ。そうだ!君たちも大阪に来るといい。きっとあのお方も喜ばれるはずだ!」

「何を言って...」

大地が大きく揺れる。

強大な地震が起きているかのように...

「どうやら、あのお方が僕を呼んでいるようだ!じゃあ、待ってるよ!桜華!獅子王剣。」

異空間の扉を開き、速やかに消えていった。

桜華は剣の顔を見てつぶやいた。

「これからどうする?剣!」

「行くしかないだろ?大阪に...」

その頃晃作は...

見渡しても剣や桜華の姿が見当たらない。

「あれ?どこに行ってもいない。ていうか?ここ、本当に日本?」

「なぁ?晃作。ここ本当に日本か?明らかに違う格好をした日本語じゃない異国語が聞こえてくるんだが?」

北方領土まで行っていた。

そして、迷子になっていた。

...大阪城 天守閣...

大阪城には多くの甲冑を身に着けた男たちがいた。

「遅いな...炎閣の奴...」

金色の鎧を纏った男がそういった。

「まぁ、まぁそんなに焦ることがないだろうにきよよ!」

「全員揃ったようだな?」

「これは文官殿!久しぶりですな!」

「挨拶は後だ!あとは...」

「待たせたね!お前たち」

「遅いではないか?炎閣!」

「すまないすまない!君たちもよくこの世に復活してくれてありがとう。」

「ところで真田は来ていないようだが...」

「何を言っている?黒田...」

端のほうで大人しく正座をしている男が静かに呟いた。

「これは失礼幸村殿!」

「まぁ、いい。所で話とはなんだ?炎閣よ!わしらに何用じゃ。」

「あのお方はもうお目覚めになる。」

「誠か?」

「あぁ、満月の夜がまもなく近いからね!あと、かつてあのお方はこうもうされていたからね。」

満月が照らす闇夜の中で血を浴びし者はこの世を終わらせるために再び地獄の底から蘇るとね...

「だからそれまでに君たちには残りの場所へ向かい、妖刀使いの選別をお願いしたい。」

「あのお方のためか?」

「あぁ、あのお方が目指す。強者のみが生き残れる世界のためにね!

そして、全ての妖刀をあのお方に献上

すればあのお方がこの世の覇者になるのも夢ではないからね。」

再び地面が揺れ始める。

「どうやら、あのお方はあの日のことをずっと根に持っていられるようだ。」

「仲の良かった友人に裏切りの罰を与えたあの日の自分に...」

その地震のような揺れは数日の間続いていた。

まるで、止めどなく鳴り響く雷のような地響きが...

何かに怒りを顕にするように...

炎閣はキョンに各聖域コロニーの現トップのポイント所持数を見て不気味な笑みを浮かべ呟いた。

「どうやら、彼らも生き残っているたみたいだね!ならば、彼らに任せてみよう。この戦いの行く先を...」

「待っているよ!3代目炎閣...いや、獅子王 剣」

炎閣が見ていたものには各コロニーでトップのポイントを所持しているものの名前がのっていた。

その中には蕗谷 晃作 志波竝桜華 篠波烈破 そして、獅子王剣の名が綴られていた。

...東京 国会議事堂...

「どうやら上層部は私たちを消したいらしい。どうするかね?」

「なら、今のうちに宣誓布告しましょう!た・い・さ!」

「仕方がないか...明日の朝に各記者を呼べ。私が直々に言葉で伝えてみせるさ!

安心しろ、私自身が引き受ける。」

静かな風が夜には気持ちよく透き通るような気分だった。



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