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妖刀 四重奏(カルテット)  作者: 幻魔 狂死郎
死海門鐘(しかいもんしょ)編
17/22

第十七話 北海道聖域(コロニー)

...北海道 札幌...

「はぁ..,がっかりだぜ。この程度の妖刀使いが今では強いわけか...三百年前に比べて落ちぶれるわけだ。」

地面には無数の死体が転がっている。

わずかな妖力を感じる。

それはまるで肉食動物が草食動物を襲うときに放たれる殺気...

「お〜、怖。どうやら、一人強そうなヤツがこっちに向かってきてるようだ...楽しみだ!」 

...1時間前...

「着いたぜ!北海道。」

東京から青森まで列車で青森から北海道まで青函連絡船を使い、先ほどの便で北海道に到着した。

「はぁ...」

「どうした?晃作!」

「20時間ずっと起きたまんまだぞ!見ろよこの目、バッキバッキになってるだろ?」

晃作の目を見ると確かにバッキバッキになっているがいつものことなので、何も返さずに無視した。

「無視するな〜!!」

どこからか視線を感じる。

周りを見渡しても誰かが見ているような雰囲気は感じられない。

「気のせいか...」

「来たな...新たな獲物が狩場に...」

...北海道 札幌...

雪がまだ少し残っている。

それを見て、晃作がつぶやいた。

「あれ?雪って五月まで残るものなのか?」

剣が答えた。

「知らねぇよ。そんなことより妖刀使いはどこにいるんだ?」

「わりぃ、剣。みんな、先に行っててくれるか?」

「あぁ、いいけど。どこに行くんだ?」

「小便...小便」

剣たちと別れたあと、背後を見てつぶやいた。

「いるんだろ?何の用だ!」

木に擬態した生物が姿を現した。

「バレてしまったようだな...」

微弱な妖力と距離が離れた場所から二つの強大な妖力を感じる。

「お前も妖刀使いだろ?なら、今持っているポイントを渡してもらおうか。」

「嫌だと言ったら...」

「お前を殺してでも奪うまで...操れ!磐座いわくら

無数の動物たちが晃作の前に現れる。

「なんだ...この動物たちは?」

妖刀磐座の能力。

それは妖刀を使用したわずかな範囲内に生息する動物、生物を使役する。

また、使用者は動物の特徴(カメレオンが擬態したりウサギが跳ねたり)などの行為を行うことができる。

建物が壊れる音が響き渡る。

「マジかよ...」

「どうだ?強いだろ?俺の操る生物たちは...」

「あぁ、強いよ。でもこれくらいなら...」

紅影を抜いて呟いた。

「満ちろ!紅影」

無数の影が放たれる。

謎の生物めがけて影が襲いかかろうとした瞬間、どこからか最大出力の妖力が放たれた。

「やっと、見つけたぜ。お前だろ?強い気配を放っていたのは...」

その男は荒々しく髪型も大正時代に相応しくない髪型をしていた。

「自己紹介がまだだったな!俺の名は石嶺いさみね れんお前は?」

蕗谷ふきや 晃作こうさく...」

「蕗谷 晃作...いい名前じゃねぇか!晃作、お前は俺を躍らせてくれるか?舞踏会のように...」

「ちょっと何言ってるか分からない。」

「まぁ、いい。俺を躍らせてくれよ!晃作!!」

ひたすら足を走らせる。

生物を操る妖刀と妖力を放出する男の2人を相手に苦戦をしいられる。

「どうした?どうした?逃げてばかりいても何も変わらねぇぞ。晃作!」

「俺の獲物を横取りするな!鳥頭トサカヘッド!」

「あぁ?誰が鳥頭トサカヘッドだ!このよく分からんやつが...」

言い争っている最中どこからか列車が空を飛んでこちらへ向かってきているのに気づく。

「げっ!あれは何だ?」

「さぁ、お祭りを始めましょう!野郎共あんたたち!」

「露出度たけぇ!変態が来やがったぜ。」

影を囮にし、建物の影へと逃げる。

「逃がすかよ!」

高出力の妖力を放出した。

「ちぃ、影をうまく利用してもすぐに居場所がバレてしまう。」

「ようやく、俺と踊る気になったか?晃作」

相手の間合いへ踏み込んだ瞬間、相手が素早く体勢を変え、晃作の腕を掴み背負い投げた。

「生憎だが、俺は妖刀を持たない人間でね!妖術を使って相手と戦うのが好きなんでね」

妖術とは...

妖刀が持たない者たちが生み出した体術特化の武器を指す。妖力を自身の全身に纏うことで相手の妖刀から放たれる結界の効果を一時的に弱めることができる。

ただし、一定の妖力を維持することを前提としないと使用できない。

身体に重い衝撃が響く。

「どうだ?俺の技は踊れただろ?」 

「あぁ、さすがに効いたよ。」

石嶺の背後から影が忍び寄り、石嶺を捕らえた。

「あたしを忘れるんじゃないよ。」

石嶺と晃作に向けて砲弾を放った。

晃作は放たれた瞬間に影に潜り込み影をつたってなんとかかわした。

「マジかよ...」

逃げ遅れた石嶺に砲弾が直撃した。

「やるじゃねぇかよ。」

「俺も忘れるなよ!」

二つの強大な攻撃が晃作に襲いかかる。

その攻撃を紅影で受け止めながら晃作は呟いた。

「俺がここでやらないと行けないんだ!」

攻撃を刀で跳ね返した。

お互いの動きが止まり、一瞬の沈黙ができる。

静寂に包まれた聖域内で石嶺は声を張り上げて呟いた。

「そろそろ、決着をつけようぜ!晃作!」

暁の空が照らす中、4人がそれぞれを見つめる。

まるで、舞踏会で初めて出会った者たちのように...

「さぁ、準備はいいか?」

その掛け声が4人の心に火をつけた。

4人ほぼ同時の...

「妖装解放ぅぅぅ〜!!」

「妖装解放!!」

「妖装解放!」×2

四つ巴の結界が展開された。

その結界の中で晃作のみが全ての相手の動きを見極めていた。

影をうまく使い、相手の結界内ギリギリから相手を自身の結界へ引きずり込んだ。

「まさか、オレを狙うとは...」

「まずはお前だ!生物を操るやつ!」

...北海道 札幌聖域コロニー結界内...

「どこにいきやがった!晃作!」

石嶺は周りを見渡しても誰もいない。

しばらく見渡していると遠くから何かを持った男が近づいていた。

「マジかよ!晃作!」

「待たせたな!石嶺」

「女の方はどうした?」

「あぁ、あの子はのびてるよ!」

南の方角に指をさして、続けてつぶやいた。

「あっちの方でね。」

石嶺は笑いだし続けてつぶやいた。

「なら続きと行こうぜ!晃作!第二戦闘ラウンドだ!」

石嶺の妖術が続けて炸裂する中、晃作はそれを受け流しながら戦っていた。

「あぁ...強いよ。今なら何となく、あんたがこの聖域コロニーそんだけのポイントを稼げる理由がなんとなくわかる。

でも、俺はあんたに勝ちたい...勝って俺はアイツと同じ土俵で共に戦っていきたい。」

晃作の顔面に強い一撃が入る。

その瞬間、何処か懐かしい声が頭に響いた。

「晃作...」

そこは何処か白に染まった何もない空間だった。

声の方へ振り向くとそこには...

「おっちゃん...」

「元気にやってるか?晃作!!」

「ここはもしかしてあの世...」

「お前に一つ伝えておく。お前の持つ妖刀の名は...」

晃作は首を横に振り一言つぶやいた。

「ありがとう!おっちゃん。薄々、気づいていたんだ。俺の紅影の本当の名前を...」

目に涙を浮かべながら続けて善悪が呟いた。

「お前...立派になったな...晃作!!」

「おっちゃん、今までありがとう!これからも見守っていてね!」

おっちゃんの姿が消え、目の前に白い人影が現れた。

「ずいぶんと遅かったね!晃作!!」

「待たせてごめん!〇〇。」

石嶺が殴りかかる瞬間、晃作が左手で受け止めた。

「マジかよ...」

「あぁ、マジだよ!」

受け止めた手の力が強くなっていた。

そして、右手に持っていた刀の刀身にはヒビが入っていた。



次回「本当の名前」







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