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妖刀 四重奏(カルテット)仮  作者: 幻魔 狂死郎
死海門鐘(しかいもんしょ)編
13/14

第十三話 再び舞う桜

...長野聖域コロニー諏訪大社...

「桜華!これを!」

鹿洲は刀を取り出し投げた。

「ありがとよ!鹿洲!」

刀を受け取り、東山に一歩一歩近づき始めた。

「さっきまでの俺とはちっと違うぜ!」

東山が近づいてくる瞬間、片方の刀を鞘で防ぎ、もう片方をその辺に転がっていた木の棒で防いだ。

「そんなものか?若人!!」

「なぁ〜に!ここまでは簡単な準備運動ってやつさ!本気で行かせてもらうぜ!」

鞘から刀を抜き、こうつぶやいた。

「舞い散れ!夜桜!!」

夜桜の能力!

それは、自身の刃を1.5cmほどに細かくすること、すなわち桜の花びら自身が刃と化す。

「その手なら二百年、いや、三百年前にもすでに見たわ〜!!」

無数の雨粒が無数の桜の花びらを迎え撃つ。

夜桜の隙ができた所を狙い、東山は叫んだ!

「貰ったぞ!若人!!」


その瞬間、深い桜吹雪が彼の視界を蝕む。

「なんだこれは?桜吹雪...いや、そんなはずは無い。なら一体これは...」

また、もうひとつ夜桜には能力が存在する。

それは無数の桜の花びらが桜吹雪となり、相手の周りを回り続ける中に潜み相手の死角から相手を斬り伏せる。

その名は...霞桜かすみざくら!!


何処からともなく無数の桜吹雪が振り注ぐ。

視界が桜まみれになっていく。

「なんのこれしき...」

息を殺して東山ヤツに近づいていく。

足音も立てずに奴の背後に近づいて刃を振り下ろした。

「この程度の攻撃など、わが前には無意味!」


「本当にそうか?」


「何?...まさか...」


「そうさ!お前の左手腕はもう既に斬られている!」


「まさか、背後に回ったときか?」


「やりおる!じゃが、その程度でオレを倒せると思うなよ!」


「妖装解放!!血清乱離 村正!

雨海順廻うかいじゅんかい村雨!!」


血で生成された人型の人形が出現したと同時に空模様が黒く濁った雲へと変化し大量の雨粒が空から降り続く。


大量の雨粒たちは槍のように桜華めがけて降り続いていた。


血で生成された人型の人形の攻撃をかわし続け、雨粒を交わしながら逃げていく。



人形と雨粒たちが二手に別れて襲いかかるなか、進んでいくとその先は息止まりだった。


「やれやれ!ついてないぜ。本当に...本当は使いたくなかったけど...やるしかなさそうだな...」


妖力を最大限まで溜めてこうつぶやいた。


「妖装解放!!万華鏡 千本桜 夜桜!!」


...万華鏡千本桜夜桜の中...


「なんだ...これは?...身体が動かない...そして、村雨と村正の妖刀の能力が機能していないだと...どうゆう事だ?一体...」


遠くから近づく足音が聞こえる。

「どうだ?結界内の居心地は?」


「妖刀同士は互いの妖装解放を使った際、妖刀の妖力が勝るほうが主導権を握れる。まさに今、お前が発動した妖装解放に対して俺の妖力は百倍の力を秘めていた。さらに言うなら万華鏡 千本桜は妖装解放を発動した相手に対して永続的に相手の妖装解放の遅延(活動の停止)を行える。つまり、お前は夜桜によって全ての時間という概念を止められているわけさ。」


妖装解放状態の夜桜の能力


相手の妖装解放に対して自身の妖装解放を発動した時のみ、相手の妖装解放を無効(時間の停止)にすることができる。ただし、連発は不可能。

また、自身より下回る妖力を持つ妖刀のみ対象!


また、妖装解放時のみ通常時の約三倍の速さで桜の花びらを展開し追撃を可能とする。



そして、妖刀夜桜は認識識別固有妖刀ナンバーズ4に該当する。


「で?これで終わりにできるわけだけど?まだ続けるか?」


東山は笑いながら答えた。

「フハハハ!まだじゃ、まだ終わっておらんよ!」


「なら潔く死んでくれ!」


トドメを刺そうとしたその時...


「おっとっと!待ってくれよ!桜華!」

「何しに来た?狂死郎!!」

「今日は冷たいじゃないか?僕の大事な友人を殺そうなんて酷いことをするね。」

「お前だろ?このクソみたいなゲームを始めたのは?」

「仕方ないね!で?いくらポイントが欲しいんだい?」


「そうだな!千ポイントはどうだ?」


「無理だね!頑張っても八百ポイントまでだね!」

「そうだ!君にも教えておくよ。もうまもなく東京で彼らが動き出す。」


「彼ら??」


「その者たちはかつてこの日の本の国を一つにするため立ち上がったものたちさ!まぁ、じきに分かるよ!」


「では!僕たちはこれにておいとまさせてもらうよ!また会おう!桜華!とあと君は誰だっけ?」

「鹿洲だ!か〜し〜ま!」


「あぁ!ば〜し〜まね!」

「誰がば〜し〜まだ!ふざけやがってあのクソおかっぱ野郎が〜!!」


「で?どうすんだ?桜華」


「とりあえず、炎閣と剣たちと合流するしかないだろうよ。」


「それもそうだな!」


刀を鞘に納め、諏訪大社でお参りし去っていった。


...大阪城 天守閣...


無数の機械のものが起動している。


周りを見渡しても何の変化もない大阪だが、棺桶には黄金の装飾に加えて多くの血が流れていく。


「あのお方の様子は?」


「もうすぐで第三段階に入ります。」

「そうか!ようやくか、我々が望んだときがあとわずかで手にはいる。」

「そうだろ?」


棺桶に入っている男を見つめる。


そこには金色の装飾をした。若い男が眠っていた。


...地獄の門(死海門)...

赤い海を見つめる男がいる。

その男は海を見つめながらこうつぶやいた。


「待ちくたびれるな!そうは思わぬか?」


「ハァ!わが主のおっしゃる通りにつまらないと思われます。」


雪銘ゆきめお前は地獄から出たらどうしたい?」

「私ですか?私は〇〇様と共についていければよいです!」

「そうか!ならば、お前にこれをやろう!」


「これは?」

「わしがかつての主君から授かった妖刀じゃ...」



...東京 地方裁判所...


静まり返った場所で一人の男がたたずむ。


周りを見渡すと赤黒く染まっていた。


「もう、いいだろう?裁かれるのも裁くのも...この世界に正義なんてない悪ばかりだ!」

男は地面に崩れ落ち、のたうち回りながらこうつぶやいた。


「だから俺は検事も弁護士も嫌だったんだ...そもそも公務員ってやつも...俺がこの場所にいるだけで人を殺してしまうだからな...なぁ、なんか言ってくれよ!」


「アナタはワタシにとって大事な人よ!わたる


「いいよ...そんなこと俺は望んでないんだよ...母ちゃん...」


「大丈夫、渉!アタシがアナタを護るから!!」


その男の後ろには黒い影がつきまとっていた。

その男に握られていたのは刀身が赤黒く染まった刀だった。




...数日後...


「なぁ、知っているか!東京地方裁判所で殺人事件があったってよ!」


「何人死んだんだ?」


「ざっと20人近くだな」

「恐ろしくなったな東京も...」


「京都に続いて福岡と名古屋、そして今度は東京ってか?本当世も末だぜ!」


誰も通らない道で街中の人々が噂話をしていく中、一人の男は一言つぶやいた。


「ここが東京か!おもろいもんばっかやな!なぁ、写真屋あるみたいやし撮らへんか?」


兵助へいすけ大人しくしておけ!まったく困ったやつだ!」



「花菜ちゃん。大丈夫やった!」


「はい!ありがとうございます〜!朱莉さん。」


「さぁ、仕事するでぇ〜!聞き込み調査や!負けへんでぇ〜花菜!」


「こっちだって負けませんよ!兵助さん!」

次回「東京聖域コロニーパート1」



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