第十三話 お菓子な戦闘(前編)
一応二日連続更新です出来たら明日も、暇だったら読んでって下さい。
「ふぁ〜あ、目が覚めたって事は6時か。飯食ってからログインしよ〜」
そう言うと森羅は冷蔵庫から、栄養調整食品を出してモサモサと食べる、非常用の一箱食べれば一食分みたいなやつだ。
食べ終わると自室に行きVR用のベットに入る、日焼けマシーンみたいな形で長い時間やってても体が痛くならない優れものだ。(1000万円くらい)
「よし、始めよう ログイン Only My Lord online」
そのまま意識が薄れていく感じがして、一瞬で景色が変わる。もちろんゲームの世界でログアウトした場所の工房である。
「じゃあ行くか、あいつと合流する為には街に行か無いといけ無いからな〜」
〜〜〜〜〜初心の街〜〜〜〜〜
街に着いたのでマギトがログインしているか見てみるとしているので、一緒にやら無いか?レベル上げ手伝ってやるよ。という旨のメッセージを送ると門で待ってろと言われたので、数分待っているとマギトが来た。
「おーい、シン」
「お、マギt...グハッ...」
シンは来たマギトにそのまま蹴りで門の外まで吹っ飛ばされた、ダメージはゼロ。
「昨日はよくも置いてってくれたな〜、今日はとことん付き合って貰うぞ!」
「うん、まあそのつもりだからニャ、レベル20越えたしニャ」
「そうか、じゃあ行くぞ」
「はい、ニャ〜」
シンとマギトは街から南にある『お菓子なジェルの森』にきていた、あのお爺さんの家は西、ボスは北にいる。
『お菓子なジェルの森』蜂蜜やメープルシロップ等の甘い液を含んだジェル系の生物が住んでおり倒すと味の付いたジェルを落とす、甘くて美味しい(経験値も美味しい)
「やー良い匂いがするニャ〜、街に戻ったらパンケーキでも焼きたい気分だニャ〜」
「そうだな、めっちゃ美味そうだよな〜」
二人とも服は初期装備だが、マギトは武器が青い双剣に変わっている、ジェルを使った水属性だ、この世界は同じ属性でも威力は減ら無い、苦手か相性が良かった場合に変わる。
倒しながら奥に行くと何だか開けた場所があったその広場に踏み入れた瞬間音が響く。
“WARNING WARNING 貴方達は勝てません 逃げられません”
「やな予感がする、デスペナ嫌だニャー」
「そんな訳無いだろう、普通に戦えるってボスと戦えるレベル迄上げたんだし」
デスペナはレベル1ダウンと所持金0で、レベルはシンが29でマギトが18である。
そして、敵が現れる黄色い体にシロップがかかった熊だ。はっきり言うと弱そうに見える。
「『鑑定』ッ!...これは...」
「どうした?」
「相手の名前は、ハニー・スポンジ・ベアー、レベルは...200だ...」
「は!?そんなの見せかけのレベルに決まってる、オラァ!」
マギトは双剣で熊に斬りかかるが、
“GROOOrrrrrr”
熊の爪一振りでマギトの体力は全損してその場に倒れた、今はヒーラーもい無いので蘇生は不可だ。
「ッ...マギト!よくも...喰らえっ!!」
一瞬で十発相手に叩き込んだが相手の体力ゲージはビクともし無い。
「もう一丁!『乱刀・鬼双』」
相手の背中に回って通常技で最高火力を叩き込むがやはり体力ゲージはビクともし無い。
「おかしいだろ、まあレベル200は伊達じゃ無いって事かニャ、しょうがない『制限全解除』負けず嫌いなんでニャ、本気で行かせてもらう!!」
シンはそのまま正面から熊と対峙する、相手の爪攻撃を木刀で弾きながら隙を付いて攻撃する。すると少しずつ相手のの体力ゲージは減っている。
そして少し時間が経ち体力ゲージが半分を切った所で変化は起きた。やり合っていた熊は距離をとったそして叫んだ。
“GYAAAAaaaaarrrrrr”
その咆哮に思わずシンは耳を塞いだ、その隙に熊は背中に付いているシロップを爪で拭いそれを舐めた、すると体力は全回復しバーが二本に増えた。
「はっはっは、おかしいな...夢かな〜お菓子だけに」
ちょっとシンが驚いた隙に熊が爪を振るう、そしてシンにシロップがかかった、するとシンの体力が減ってくる、しかも体が麻痺する感じがする。
「くそ、あのシロップ毒だったのかよ、予想外すぎるニャ、ゲームバランス考えろよ...あ、これアレか序盤にいる絶対倒せないボスか...まあ負ける気無いけど」
熊が襲いかかってくる、シンは熊の爪を避けながらシロップを木刀で弾く、だがこれではシンの終わりが近い、そこでシンは思いっきり木刀で熊を吹っ飛ばす。
「よーしこっちも回復だ『始終星水晶』WORLD MEMORY
健全な肉体、くーわーえーてー『始終星水晶』星霊装MODEL THOR 雷を宿し神の力、槌と宿しし怪力よ我が操る」
シンの体力が全回復して格好が変化する雷を宿した金色の鎧とその手には光り続ける槌を持っている。
「さあ、来いよ第二ラウンドを始めよう...」