8話
校内はどこも賑やかで、慌ただしい。
ろくに学校に来ていなかったであろう一年生と、ろくに教室を出ることのなかった一年生。生徒どころか教師陣からしてもほとんど見覚えなどない二人で歩き回っていても、見咎められることはおろか気に留められることもない。
「楽しそうだな」
「青柳は退屈そうだね」
「いい加減歩き疲れた」
「学校まで来ないで駅に居着いたせいだ」
「……楽しそうだな」
どうして二度も言った。
しかし、言われてしまえば気付かざるを得ない。僕は多分、浮かれている。
高校というものに期待しなかったわけではない。然りとて、アニメやゲームで見るような非日常を期待するほど純粋でもなかった。
なのに、どうだ。
「そんなに楽しいかよ」
「楽しいねぇ」
辺りを見回す。誰が誰だか分からない。見覚えのない顔。上履きの色で三年生だと分かるだけ。
向こうも同じく上履きの色で僕たちが一年生と分かるはずだけど、自分たち三年生の教室をじろじろと眺めながら歩いていく下級生に見向きもしない。時々大荷物を持った人が走ってきて、危ないから避けてと叫ばれる程度。それも怒っているわけじゃない。
見るからに年嵩の、制服を着ていなければ学年ごとに色分けされた指定の上履きも履いていない人物。当然それは先生だ。先生だけど、ほとんど生徒と変わらない距離感で一緒に作業している。敢えて違う言葉で表すなら、三年生より上の上級生という感じ。
大切なものが消えて推理パートが始まったり、クラスメイトの告白を成功させるべく奔走したり、そんなイベントは起きそうにないけど。
でも、望外の非日常がそこにあった。
「そこの一年!」
不意の声。
はてなんだろうと足を止めれば、三年C組の教室の横。
隣の教室、D組からちょうど出てきた先生が目敏く上履きの色を見たらしい。
「なんですか?」
「まだ一応、授業中だ。何をしてるのか聞いていいか?」
「あぁ、はい」
すぐに答えればいいものを、面白くなって隣を見やる。
面倒なことになった、と顔に書いてあった。
「堤って人を探してるんです。一Aの。見てませんか」
「堤? いや知らないが。ここは三年の教室だぞ」
「あちこち駆け回っているようで。文実なんです」
「そうか。分かった。見つけたら探してたと伝えておく」
「ありがとうございます」
軽く頭を下げた僕の横を通り過ぎていく。僕たちも止めていた足をまた動かす。
「堤って誰だよ」
青柳が吐き捨てるように言った。
「君のクラスの男子だよ。本当に文実の人」
「へぇ。よくもまぁ即興で騙したもんだ」
「騙せてはないでしょ。見逃してくれただけ」
見つけたら伝えておく?
堤と言われて顔が浮かんだ風でもなければ、僕たちの名前やクラスも聞かないで。
「楽しくない? 中学とは違うよ」
「同じだろ。大差ない」
そうかな。
否定も肯定もする気はなくて、だから沈黙して廊下を歩いた。
行き先はない。
一応、探してはいる。堤じゃない。サボりスポットを。
ただ空き教室なんて一年生には知りようもない。闇雲に探すとしても、本校舎の、しかも普通教室棟の方を歩くのは間違っている。
だからまぁ、僕たちは行き先もなく歩いているだけなのだろう。
三年生の教室の脇を抜け、渡り廊下に差し掛かる。普通教室棟から特別教室棟へ。
隣に見える中庭で何やら飾り付けているのは三年生だろうか。器用にもスラックスを膝上まで上げた男子が女子に何か投げていた。ミミズか何かか。女子は悲鳴を上げるも、すぐにスカートの裾を掴んで土を蹴り飛ばしている。青春だ。
「……おい」
反対側からひどく冷たい声。
「な、なんすか」
別に見えそうとか思ってないですよ。本当です。青春だなぁと思った直後、あれ今の角度って少し離れたところで座ってた男子から見えてないですか、とか思ってしまったことは否定しませんが。
「これ何探してんだよ」
違った。
違ったけど、意図は掴めない。
「何とは?」
「は? 空き教室探してんじゃねえの?」
「それはまぁ、探してるけど」
分かっていて何故聞いたのか。
ちらりと見やれば、声より冷たい目があった。
「まさか目星付けてたわけじゃねえの?」
「……それは、まぁ、はい」
青柳がじとりと睨む先、果たして何かあったかと白々しく覗き込む。
中庭があった。
そうだ、中庭だ。
校舎と校舎に挟まれた狭い空を見上げる。まだ日が昇りきる前。幾分か風もあった。日陰ならどうにか過ごせるだろう。
「空き教室じゃないけど、中庭はどう?」
名誉挽回とばかりに振り返る。
呆れ返った目がお出迎え。
「めっちゃ人いるけど?」
もう一度、振り返る。そこには中庭。青春を謳歌する男子と女子。間違えた。
「あぁごめん、違う。ここじゃない方の」
「……? 何この学校、中庭二つもあんの?」
「僕が勝手に呼んでるだけだけど」
胡乱な眼差し。
まるで僕に対する信用が見られないけど、思い返せば信用を得られるようなことは何一つしていない。直近では三十センチ近く身長差があるのではないかと思われるチンピラに喧嘩を売って一撃ノックダウン。空売り安定にも程がある。
しかし青柳よりは高校を知っているのも事実だ。
どうせ歩くことに変わりはないと諦めてくれたのか、信用は得られなかったが妥協は得られて沈黙のままに並んで歩く。
渡り廊下をぐるりと回って、副教科やらの教室とナントカ準備室の前を通過。
随分と回り道して辿り着いたのは、正面玄関。学校だと昇降口という言い方も馴染みがあるそこ。
「中庭じゃなかったのかよ」
「そっちじゃないよ。玄関出たら職員室から丸見えだからソッコーで捕まる」
うへぇ、と声の代わりに口を曲げている。
意外にも、それは珍しい表情だった。青柳といえば仏頂面。ナカチュー生の共通認識だろう。先生に何か言われても無視か空返事か。表情で示してくれるのは意外という他ない。
「……んだよ」
肩を竦めて左に曲がる。青柳も一歩遅れて曲がった。
「明日は来るの?」
「来ねえ」
「じゃあどこ行くの」
答えはなかった。
こういう時、なんて言えばいいんだろう。いつかの教室では青柳と仲が良いかのように言われたけど、やはりそんなことはない。どんな言葉を嫌い、どんな言葉なら気にしないのか、僕にもよく分からなかった。
「午後は保健室で仮病でもしてる?」
「ぜってぇ追い出されんじゃん」
「そういう日なんですでゴリ押せば?」
「お前それ女に言う台詞じゃねえから」
青柳にまで言われるほどか。そうか。これは反省しなければいけない。
尤も、青柳以外の女子に言う可能性があったかと聞かれると、全くこれっぽっちもありはしないと断言できるが。
「つうかそれ、お前はどうすんだよ」
いや普通にD組の準備に戻るだけで済むんですけどね。
その可能性を全く考えていない辺り、ここはお互い様ではなかろうか。
「空き教室、探しとく」
「忠犬だな」
「それを言っちゃうかな」
小さく笑う。
脳裏で言葉を組み立ててなお、喉元に引っ掛かる感じがあった。それも小さな笑い声で押し流す。
「なら僕も言うけどね、好きじゃない煙草を吸う理由を考えないほどの馬鹿じゃないし、それを忘れてあげられるほどお人好しでもないんだよ」
沈黙。
足音が一つ、減った。
僕も立ち止まって振り返れば、不機嫌そうな顔。
「好きじゃないなんて言ったかな」
「じゃあ僕の記憶違いか」
「だろうな」
また歩きだす。
しかし、すぐにまた立ち止まる羽目になった。左手には飲料水の自動販売機。
「外出るけど、何か買ってく?」
「お前の奢りならな」
「財布は教室」
「不用心だな」
「知り合いが顔に怪我してるって聞いたんだよ。財布持ってくと思う?」
「……スマホは」
「家」
本日何度目かの呆れ顔。
「お前ほんとに高校生かよ」
「青柳よりは高校生だよ」
「何飲む。後で払え」
話が早い。
客層が偏る高校の自販機はすぐに品切れする。ただ今日はまだ二時間目だからか売り切れのマークはなかった。
「コーラかな。あ、ペットボトルの」
「贅沢な」
後で徴収するというのに変な話だ。
思わず笑ってしまいそうになったけど、笑えば本当に徴収されそうだから肩を竦める。
「缶はゴミ箱がないんだよ」
「は?」
間抜けな声とともに青柳が自販機の横を覗く。外に続く引き戸を開けるためのスペースしか残っていない。
「アホだろ」
「ゴミを分別しない人が多かったとかなんとか。あるところにはあるんだけど、不便だからペットボトルの方が先に売り切れる」
「馬鹿な話だ」
どっちのことだろう。
聞くほどのことでもないから沈黙を選んだ。沈黙を嫌って会話のための会話を重ねる。そういうタイプでないことくらいは、友達でなくとも分かるだろう。
「ほらよ」
沈黙の向こうでガコンと音は聞こえていた。
赤いラベルでお馴染みのそれを有り難く頂戴し、自販機を前に悩む青柳という少し不思議な光景を楽しく眺める。二年間を同じ教室で過ごしたはずなのに、そういえばジュースを買う姿すら見たことはなかった。
ちゃんとアプリとか入れてるんだな、青柳も。
そして悩んだ末に結局同じコーラのボタンを押している。というか他の選択肢がかなり渋い。どうせ僕と同じは嫌だからと団栗の背比べと格闘し、負け戦の無意味を悟ったのだろう。
「で? どこ行くんだ?」
「すぐそこ」
本校舎を玄関ではなくその脇から出ると、前方に別棟が見える。
昨日たらい回しさせられた部室棟なんかは更に向こうで、田舎ならではの随分と贅沢な土地の使い方が感じられる敷地だ。
そんな別棟の方に向かい、玄関ではなく裏手に回る。
「おっ……と」
青柳が驚く声を上げ、僅かにだが足を彷徨わせた。
正面に、大きな木。
左手には今しがた通り過ぎた別棟、右手にはまた別の別棟……正確には機械棟という名前だったか。一番新しい校舎だとは聞いている。
二つの別棟に挟まれた空間は狭く、それゆえに一本だけ生えた木がやけに大きく感じられた。
木の向こうにもう少し行けば部室棟が見えてくるだろう。位置的には外庭同然だが、雰囲気としては渡り廊下から覗いた中庭に似ている。だから勝手に中庭と呼んでいた。誰に話すこともなかったけど。
そして立地ゆえに、どうやら人もあまり来ないらしい。
今も人の姿は見えなかった。見上げる窓のどれかからくぐもった声は聞こえてくるけど、わざわざ見下ろしてくる者もいまい。
ただ、先客の痕跡は見て取れる。
「なんでこんなとこ気付くんだよ……」
青柳が呆れた声を零すが、条件は揃っているのだ。
なんのためにか、別棟の壁に沿うように二つずつ、計四つ置かれたベンチ。手前側のそこに座る直前、僕に倣ってベンチに座ろうとした青柳に示してみせる。
正面のベンチ。その端っこ。
「……おい」
ちょうど吹いた風が、先客の置いていったコーラの空き缶を倒していく。
流石は高校生。買ったものはちゃんと飲み干したようで、ベンチが汚れたようには見えなかった。ただ空き缶だけがカラカラ転がり、地面に落ちる。
「どこかにゴミ箱がないかと思ってね」
「それでかよ」
「教室とか行けばゴミ箱はあるんだけど、洗ってから捨てないといけないんだよ。隠れて捨てようにも人がいるし、洗うのは手間だし」
「そっちもか」
入学してすぐの頃だ。
次の授業まで時間がなかった。そして一年生の教室は三階だ。ほぼバレないポイ捨てと、確実にバレる遅刻。
「僕が青柳の煙草を責めたことがあったかな」
「は? ……ハハ、ないな、ない。なかったよ」
笑う。
二人で揃って。
今の話が面白かったわけじゃない。何かこう、溜め込んでいたものを吐き出すかのように、しばらく笑った。青柳がポケットに手を突っ込む。引っ張り出したのは煙草。駐輪場で見たのと同じ箱。
慣れた手付きで一本咥えようとしたのを待って、もう一度笑う。
「やめた方がいいよ」
「話が違うじゃねえか」
「今日の放課後は生徒指導室行き。面倒になる」
「知るかよ」
「それと――」
小さく呟き、口を閉じる。
沈黙の向こう、窓からくぐもった話し声。そのもっと遠く。グラウンドから聞こえてくる、運動部のものと思われる声。
また口を開く。
「少し行ったら部室棟」
「だから?」
「ここに吸い殻が捨ててあったら、最初に疑われるのは運動部の連中だね。確か幾つかは前科がある。大事にはならなかったみたいだけど、部活動説明会の頃にそんな噂が流れてた」
前科がある。
証拠が出た。
飛躍した論理を、けれど正解と信じたがる者はいる。僕もそうじゃないとは言えない。アニメやゲームの推理パートのように、断定できるだけの証拠を集めて回る質でもないし。
ただまぁ僕は、だからこそ誰かを糾弾してはこなかった。正義感もなければ、立場もなかった。
正義感と立場があって、それなのに注意力が欠けている人は多い。
「この夏が最後だって三年生は多いだろうね。最後の夏。よく聞くフレーズだ」
僕は善良じゃない。
青柳なんて見るからに不良だ。
しかし、罪悪感と無縁なほどに何もかもを割り切れるわけじゃないだろう。
青柳が煙草をポケットに戻した。手には、赤いラベルのペットボトルが一本。空になったもう片手でキャップを開け、ぐいと一口呷る。
程なく何かを堪えるように息を止めたのは、炭酸だからか。
目が合う。
「飲まねえのかよ。折角買ってやったのに」
僕が返済する話はどこへ行ったのやら。
返事の代わりにキャップを開ける。一口、二口。甘すぎるそれは、じっとりと浮かんできた汗が吹き飛ぶほどの爽快感はない。
「携帯灰皿でも贈ろうか?」
「お前に奢られる理由がない」
今できたんだけど。
まぁ、値段は違いすぎるかな。
沈黙が漂う。
また風が吹いて、木の枝が揺れる。葉っぱの何かが違うのか。春とは違う、風の音。
少し見上げただけでは情報棟が邪魔して空までは見えなかった。だから足を伸ばし、浅く座り直して、上体ごと空を見上げる。
青い、青い、夏の空。
まるで青春だ。
「昨日のこと、何も聞かなくていいかな」
「……は? どっかで聞いてほしそうにでもしてたか?」
「してないけど。話の流れってあるじゃん」
「唐突でしかなかったが」
そりゃそうだ。
話の流れを汲んで聞くんじゃなくて、これから聞くことのために話の流れが必要だったのだから。
「今日は家、帰んの?」
「昨日も帰ったんだけどな。一昨日も。その前も」
「仕方なく?」
空を見上げたままの僕。
その顔を覗き込んでくる青柳の顔が、視界の端に見えた。
「ただの勝手な想像だよ。そう思った理由はあっても、そうだと断言できる根拠はない」
「無駄口だな」
「無駄口以外を交わした記憶がないね」
流石に辛くなってきて姿勢を正す。
ついでにコーラを呷った。そろそろ暑い。ずっと暑い。だって夏だ。火照った肌を誤魔化すように手で扇ぐ。手扇子だっけ。まぁいいか。
「僕は煙草吸ったことないからね。どんな時に銘柄を変えるのか知らないんだよ」
「知らなくていいだろ」
「青柳は知ってる?」
意を決して、横を見る。
驚いたような目は、逸らされることなく見据え返してきた。
「知りたくねえな」
そうして、ふっと笑った。
無理した笑いじゃないけど、作った笑いではある。青柳にしては親切だ。心配するな、と露骨すぎるほどに言っている。
「で? なんの話だったんだ、これ」
「どうしても帰りたくない時はうちに来るかって聞こうと思ったんだよ」
「……。……一人暮らしの距離じゃないだろ」
「うちの親、青柳に迷惑するのは慣れてると思うけど」
「そういう意味じゃねえよ」
笑っている。
どこか楽しげ。
面白い冗談を言ったつもりはないから、どこか的外れだったのだろう。どこもかしこも同級生に向ける言葉じゃなさすぎて、どこがそんなにお気に召したのかは分からない。
それが少し、残念だった。
「どうしたよ」
「いや、少し残念だなと」
「……あぁ? ハッ、馬鹿馬鹿しい。そんなに女を家に呼びたかったか?」
話が噛み合っていない。
記憶を遡れば、確かに僕の言葉は足りなすぎた。思わず笑ってしまう。そりゃあ伝わるわけがない。
「女子を家には呼びたくないかな、恥ずかしいし」
「童貞かよ」
「童貞だよ」
売り言葉に買い言葉。
勢いのままに言って苦笑する。
「だからまぁ、来なくていいに越したことはない」
「行ってやろうか?」
「いいよ、いつ来ても」
青柳が声を上げて笑っている。
心外だ、こちらは本気だというのに。
笑う横顔に目を向ければ、青柳も気付いて横目に見てきた。
「もし親がダメだって言っても、一晩くらいは夜更かしに付き合うよ」
笑みが固まる。
青柳が僕を正面に見据えた。笑みを消す。何かを言おうとするその前に、……何を言うかも決めずに口を開いた。
言葉は自然、口を衝く。
「できもしなかったことを、どうしてやらなかったんだって後悔するほど自惚れちゃいない。僕はほら、僕だし。できることなんて限りがある。津久井くらい要領良けりゃ違うんだろうけど」
笑ってしまう。
青柳は津久井なんて知らない。その名前を出したところで意味はない。
だから、そう、これは青柳のためではない僕自身のために吐き出す言葉だ。
「でも、できることをやらなかったら、後悔する。昨日のことで後悔はしない。できない。僕は僕に考えられることを考えて、できることをやった。あれが僕にとっての最善で、限界だった」
佐々木と圷は無事に帰った。
ジュウゴやケンジがあの後どうなったのかは知らない。
ただ、青柳は殴られた。顔に怪我をした。女子なのに、なんて思うのは時代錯誤か?
「僕にできることを、僕でいいと思ったなら、僕を頼ってほしい。そういう身勝手な、我儘な、無駄話だよ」
青柳は笑う。
無理をして、何かを堪えて。
堪えた何かの正体を、僕は知らない。知る由もない。僕と青柳は所詮、友達でもなんでもない。ただ中学の二年間を同じ教室で過ごしただけの仲だった。
「やっぱ馬鹿だよな、お前」
返事を遮るように、青柳はペットボトルを呷った。
僕も情報棟を見つめて、キャップで遊びながらペットボトルを口に押し付ける。
もうコーラが温い。
嫌になる、夏の暑さだ。




