再び、王城・謁見室にて 王国side
本日は21時過ぎての更新になってしまいました。
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前作「ボーっとしている王太子殿下と婚約した侯爵令嬢は苦労する」も公開中です。
https://ncode.syosetu.com/n1432mb/
是非ご覧ください。
10数人の騎士の死体を前に青くなる王妃、第二王子、シーウェス侯爵。
部屋の外からドタドタと足音がしたかと思えば近衛騎士が入ってくる。
「陛下、ご無事ですか?」
一人の近衛騎士が死んでいる騎士たちを見た後、侯爵を見て怪訝な顔をしている。
「私たちが生きていることが不思議かね?」
ジェスター侯爵が尋ねると慌てて「いいえ・・・」などとうつむいている。
「近衛騎士の対応が悪いのはあなたの指示ですか、カーライル侯爵?それとも元から役立たずなのですか?」
ジェスター侯爵の問いに顔を赤くしてカーライル侯爵が反論する。
「昨日から近衛師団は王太子殿下の預かりになっている。急な体制変更で対応できなかったにすぎん!」
「なるほど、国王陛下をお守りするためにある近衛師団は急な何かがあれば役立たずになると。私の騎士団なら首を跳ね飛ばしてやるところだな」
顎に手をやりながらつぶやいたジェスター侯爵は私の方を向いた。
「陛下、あり得ないことに我々は王城で近衛騎士に暗殺されかけております。安全確保のため一度領地へ撤収させていただきます」
ジェスター侯爵は私へ頭を下げる。まずい、このまま領地へなど帰られては何が起きるかわからん。
「いや、しばし待て侯爵。すぐに安全を確保させるゆえ。話し合いも途中であろう!」
「陛下、恐れながら既に話し合いで解決できる状況ではありません」
ジェスター侯爵が大げさに首を横に振る。
「なぜ、その3人の捕縛命令が未だにないのでしょう?なぜ、近衛師団の妙な動きについてカーライル侯爵へ詰問なさらないのでしょう?なぜ、盗賊を雇って父と娘を殺そうとした者たちを前に我らが我慢せねばならないのでしょう?」
侯爵は一転鋭い目線で私を見ながらそう尋ねる。
答えられずいると再びドアが開いたと同時に侍従が叫んだ。
「申し上げます!ジェスター侯爵家騎士団が王都内に侵入、すでに王城前に1000騎ほどが結集しております」
「ジェスター侯爵、どういうことだ?」
王太子があわてて侯爵に問う。
「あぁ、迎えが来たようですね」
「迎えに騎士団を動かす奴がいるものか!」
さすがの王太子も叫んでしまった。
「殿下、我々は短期間で2度も殺されかけたのですがね?しかも今回は国王陛下からのお呼び出しに応じて参ったところをです」
「ふざけるな!王城へ向かって騎士団を動かすなど不敬だそ!」
「ふざけるなとは我々のセリフですがね?殿下」
ジェスター侯爵の声のトーンが変わった。王太子が思わず後ずさる。
「人を呼びつけて落とし前もつけられず、安全を確保することもできない。起きたことへの対処もできなければ、現状を正しく把握することもできない」
ジェスター侯爵は再び私の方を向く。
「ふざけるなとは我々のセリフですよ、陛下」
言葉は丁寧であったが、もはや以前の侯爵ではなかった。
「我々はこれより王都を引き払い領地へ参ります。もはや王国は信頼に値せず」
「侯爵・・・」
王太子が声を絞り出した。
「私は騎士団に、我らの道をふさぐ者あれば何人であろうとこれを切り捨てよと命じてあります。邪魔はご遠慮願おう」
「侯爵・・・」
「それでは陛下、我らはこれにてご前を失礼いたします」
ジェスター侯爵たちは私へ一礼をするとドアへ向かって歩き出す。
ドアを出る間際、侯爵は立ち止まって王太子に封筒を渡し何やら耳打ちして、そのまま振り返らず行ってしまった。
誰一人、声を発することすらできなかった。
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