タウンハウス・食堂にて
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前作「ボーっとしている王太子殿下と婚約した侯爵令嬢は苦労する」も公開中です。
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是非ご覧ください。
「王城は私の想像を超えるもっともくだらない状況になっているようだ」
騒動の翌朝、少し遅れて食堂に行くと家族全員がそろっていた。
「遅くなってすみません」
家族からねぎらいの言葉をかけてもらい和やかに食事。なぜか家族の中にシレっとボクデン様が混ざっているのは気にしない。気にしたら負けだ。
食事が終わりゆっくりとお茶を飲んでいるところへ先ほどのお父様のセリフ。
「くだらないとはどういうことでしょう?」
怪訝そうな顔をしてライアンがお父様に尋ねる。
「手紙が2通届いた。国王陛下と王太子殿下、侯爵家の内アングファ、コレイル、アシュケルの連名で1通と王妃、第2王子、シーウェスとカーライルの連名で1通だ」
は?何それ?
「なんですそれ?」
「そう言うよなぁ。私はね、この2通の手紙をよこしたそれぞれがお互いにけん制して揉めると思ってたんだよ」
お茶を一口飲んでお父様は続ける。
「揉めるだけで何も決まらない。それが私の予想だったんだが、揉めるくらいならそれぞれの意見を送ろうとでもなったんだろうね」
呆れた。呆れてものが言えない。お父様も同じなのだろう。
「国王陛下側は第2王子の有責による婚約破棄を認める。慰謝料は払うが私の要求が高すぎるから減額の話し合いに応じてくれ。第2王子の廃嫡は考え直してくれないか?他にもあるが、まぁ概ねこんなところだね」
「お父様、慰謝料はおいくら請求したのですか?」
高すぎるって何よと思いながらお父様に聞いてみる?
「ん?1年の国家予算の半分だね」
おぉ、父よ。なんとうことでしょう!いいぞ、もっとやれ。
「で?もう一方のアホどもは何と言ってきた?」
おじい様が腕組みしながら言う。
「それがですね」
苦笑いしているお父様。
「第2王子殿下の真実の愛を邪魔するとは何事か。そもそも田舎の新参侯爵家が我らに意見するなどもっての外。少々軍勢がそろっているからと態度がデカい。無礼者。全てを取り下げて謝罪し、賠償金を払え。他にも領地の利権を寄こせだの取るに足らない戯言のオンパレードですな」
「ふむ、で?どうする?」
おじい様が意外と冷静に聞く。あ、目が怒ってる、冷静じゃなかった。
「国王陛下側には会談の申し入れをしましょう。王妃側は・・・。どうしますかねぇ、正直これほどのアホどもとまともに話しできないと思うんですよねぇ?」
困っているのか、もうどうするか決めての上なのか。私が判断に迷っていると、一番聞きたくない声が響いた。
「切るか?」
剣呑な声でボクデン様がつぶやく。
「今はお待ちください」
お父様、そこは止めましょ?
「正式に王妃側にはそれなら戦争だと使者を立てますので」
ノォーーーーー!なんてことを言うのですか!
「ふむ、それなら待つとしよう」
待たないでぇーー!
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また次のお話しでお会いしましょう。




