三十二話 パラレル意思
人間誰しもが思う私がもう一人いたら・・・
何でこんなことを考えたかは、家畜の世話は毎日しないとダメなので、
これ以上仕事を増やしたらどう見てもゆっくりスローライフが崩壊して
畑と牧畜だけの社畜ライフに確実になってしまう・・それは避けたい
そこで思った、異世界なら魔法で何とかなるはず・・
アイデアはなろうと動画で学んだ、本も読んだ、テレビはやってたっけ?
一人の人間が複数の意思を持てばいい
パラレルワールドとか平行世界とか並列意思とかクローンを学んだんだ
・・・やり方がわからない・・魔法で重要なのはイメージのはず・・
試しに私モチーフの人形にコピーしてみた
一から作るより書き写したほうが簡単
「動け・・」
よし人形が動いた・・
私が動いてない・・これって憑依しただけ・・・失敗
慌てて元に戻ろうと悪戦苦闘した・・
何とか戻ると失敗の原因がわかった
思考が一つだ、二つに増やさないとダメだ
やりかたは傀儡魔法で自分を操って人形に憑依するこれを繰り返す
だんだんと自分の意識があやふやになりながら私をコピーすることに成功した
私は今二つの思考を持っている、私はルシでもう一人の思考は月夜
そして問題が発生する、このままではただの別人雇うだけじゃん
だが対策がある意識共有・・感覚とかはいいや
これもほんの少しの練習でどうにかなった、というか慣れてる
元々私は双子というか姉がいるのが本来の私
前世では殺されてたけど・・・・
だから感覚・思考共有は本来なら大得意・・久しぶりに思い出したよお姉ちゃん
「気分はどうかな」
・・・喋れないと直接脳に響いた
人形の素材が木じゃどうしようもない・・・
細かい作業にも支障をきたしてるみたい
新しい素材を見つけないと・・・試しに鉄で作って・・加工が無理・・
そうだ、魔力でどうにかならないかな、私が何かに憑依して身体を構築する
傀儡魔法とサイコキネシスを組み合わせれば・・重力魔法で重さも軽減できるし・・
水:身体の構築は容易だが物が持てない
土:身体の構築は時間がかかる、重い、力加減が難しい
泥:身体の構築は容易だが汚れる
砂:身体の構築は容易だが物が持てない
粘土:身体の構築は容易で物もある程度持てる
現状マシなのが粘土か・・改善しないと・・・
月夜「せっかくだからもう何人か思考を用意しない」
「えっ何で?」
月夜「留守番用とかいると便利でしょ」
・・・私はゲームで先鋭が壊滅して立て直せず敗北したのを思い出した・・
・・憑依は思考さえあればいいんだから家にある人形に憑依する練習だけでいいかも・・
角のマークがある白い卵は時々光ってる、まだ生まれそうにない
夕食のカボチャの煮物を食べながら
「月夜は食べないの」
月夜「感覚共有で味わえてるわよ、焦げてる時は切るけどね」
「・・月夜ズルい」
明日は今日よりいい日かも




