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第76・77・78・79弾
題名「短歌集1」
桜花 散りて隠せよ 我が姿
白雲に 乗りて眠りし 夢の中
秋桜 似ずやうつろう おぼろ月
かまくらで 火鉢囲いて 餅を食う
幼子の 夢に似たり 我が知識
春夏風 秋冬が声 子守唄
満ち干する 吾が心根に 波がたつ
題名「ジオラマ-空の蒼さ」
白を一滴混ぜただけの青。雲の白がくっきりと浮かび、稜線の碧と並ぶ。
濃く翠へと変わる前のひととき。葉桜の碧が初夏の便りをもたらして。
題名「詩人が作った詩2」
淋しさに打ち勝つのよ
止まり木に似た
人で在るように
羽休める鳥が
寄り付くから
優しさに目をつむるのよ
満ち干の波に似た
心が揺らぐように
流木や海草藻が
漂い続けるから
愛しさに背を向けるのよ
忘れた人形に似た
夢が砕けるように
咲きほこる花が
風に散れるから
題名「情景-渓谷」
若葉の薄翠と、清流とダム湖の翠が雪の白を霞ませる。滝の水音が色々を深くする。
風は木々を揺らすことをためらいて、投じられた小石の軌道を変えることもしない。




