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13/14

13.非公開の交際報告

 帰宅後、私は「絶対に漏らすな」を開いた。


でじた るん[報告があります。]


海月しずく[振られましたか?]


黒羽ネネ[付き合った?]


獄道める[押し倒した?]


でじた るん[付き合うことになりました。]


 数秒後、画面が祝福のスタンプで埋まった。


黒羽ネネ[勝った!]


海月しずく[おめでとうございます。]


獄道める[祝杯だー! 酒持ってこーい!]


でじた るん[だから未成年です。]

 私は続けた。


でじた るん[それと、彼のお母さんがみみか師匠でした。]


 チャットが止まった。


黒羽ネネ[は?]


海月しずく[申し訳ありません。意味を理解できません。]


獄道める[は?????]


姫宮みみか[妾も今日知った。]


黒羽ネネ[師匠がラスボスだったってこと?]


でじた るん[ラスボスではありません。]


海月しずく[では、彼がVtuberを嫌う理由は?]


姫宮みみか[妾が可愛いからじゃな♡]


でじた るん[だいたい合っています。]


 その夜、臨時のボイスチャットは三時間以上続いた。ただし、すべて配信の裏側だけの話だ。学校名も、彼の名前も、師匠の本名も外には出さない。私たちの交際を配信のネタにもしない。私の恋愛は、リスナーのためのコンテンツではない。でじた民を騙したいわけではない。ただ、応援してくれる人たちを必要もなく傷つけず、彼の生活も守りたかった。


 ――翌日の配信で、私はいつもどおりに笑った。


『でじた民のみんな~! 今日も一緒に、るんるんしてる~?』


《るんるーん!》


《今日もかわいい》


《なんか機嫌いい?》


《いいことあった?》


「何もありません」とは言わなかった。


『みんなに会えたから、うれしいだけだよ!』

 それも嘘ではなかった。


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