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勇者戦争  作者: sizu.
第一章 東の勇者編
9/25

絶対

東の勇者編最後です。

「はぁ、はぁ、はぁ…。」特訓開始から約四時間。俺達は流石に限界だった。

【君達さぁ。体力つけなよぉ…東君はあと一つ、リンちゃんは二つ!頑張ろう!】右手を上げて■は俺等に喝を入れる。

【残りやったら、五階層くらいまでなら送れるよ!】

「まじぃ…?」とっても魅力的な提案だったため嘘じゃないか確かめる。

【マジだよ。】マジだった…。

「しゃあ!やる気出てきたぁ!おねしゃす!」その場で立ち上がり見本をお願いする。

【ちょい待ってねー。リンちゃんこれで終わるから。】

「早くない…?」俺がぐだぐだ質問してる間にリンはちゃんと進めていたようだ。

「終了しました!アズマも頑張りましょ!」

「よっし!やるべ!」

俺は■が放った剣技を目視し見様見真似で放つ。

【あーいい感じだねぇ。でも、もうちょい踏ん張るといいかも。】アドバイス通りにもう一度試す。

【よし!完璧。お疲れ様。二人とも鍛錬怠らないように!】いくらコピーしたとはいえ、やらなければ怠ってしまう。それはそうだな。

「あぁ。」「はい!」俺とリンはそれぞれ返事をした。

【じゃあさっさとお帰り。またねぇ〜。】突如、謎の光に包まれ俺とリンは浮かび出す。

「いきなりすぎだろ!!」俺は包まれた光を叩きながら言う。

【別れはあっさりしたほうがいいんだよ。それにまた会えるさ。】そうして■の姿は遠ざかっていった。



【東君…。君はよく似ているよ…。俺の息子に名前も一緒だし!奇跡みたいだぁ。いやぁ~でも俺にも似てるのかなぁ〜。はははっ。】■は遠ざかっていく二人を見上げる。

【これは君からのギフトってことでいいんだよね相棒(ブラザー)。】


【またね。会えて嬉しかったよ東。】顔のモヤが外れ始める。その顔はどこか東に似ていた。



神層を脱出してからはあっという間だった。特訓のおかげかスムーズに地上に出ることができ、王宮で一応診断を受け寝た。「疲れてるなら寝るのがいい!」と王が言っていたからである。

「アズマっ!起きてください!そしてすぐに支度を!」リンの声が聞こえてくる。

「うん…。」と目を擦りながら応える。

「早くしてください!国民に明かす予定はなかったんですけど昨日の帰り道に王女の私と帰っているからという理由でアスマが勇者じゃないかって、それで皆に明かすことにしたんです!だから挨拶してください!」

「そんな…いっぺんに言われても…。」寝起きで頭が回っていない状況で理解しきれなかった。

「と、に、か、く!国民に挨拶!し、て、く、だ、さ、い!」一語一語はっきりと大きな声で言ったため今度は理解できた。

「あ、はい、分かりました。」俺が支度しようとすると「こちら準備しておきました。」とリンが俺のものを全部渡してくれる。

「ありがとな。」リンにお礼を言う。

「気にしないでください。むしろ昨日まで大変な目にあっていたのに対応してくださりありがとうございます。」リンは丁寧にお辞儀をする。

「いやいや、頭を上げて!いつかやったりするのかなと思ってたし、何より国民に俺の覚悟を伝えなきゃいけない。」

「楽しみにしてますね!では失礼します。」リンは部屋から出ていった。

「てか、なんて言おう…。」俺は数分だけ考えた。



身支度を終え、軽く朝食を取り俺は集まる民の前に姿を出した。

「あれが新しい勇者か?」「てか、どれだけまたせんだよ…。」「なんか弱そう。」などともうアンチができている。どこもアンチがいるのは変わらないのか…。

「静まれ!勇者様は先日の実戦訓練にて非常に疲れてらっしゃる!なのにだ!皆のために早急に準備をしてくださったのだ!」王の言葉で場が一気に静まり返った。

「えーっと…。新しく勇者になりました。東ですっ…。えっと…。」緊張で言葉が出てこない。そこで「楽しみにしてますね!」というリンの言葉を思い出した。そうだこれは俺の思ってることを言えばいい。俺は息を吸う。

「俺には帰りたい場所がある!だからこんな何のためにやってるかも分からん戦争パパっと終わらせて帰りたい!そう思っている。けど安心してほしい!お前らは絶対に守る!これは絶対だ!」自分の思いを口にしていく。

「王国もなんなら王を捨ててでもお前らを守ってやる!だから安心して任せてほしい!」

数秒の沈黙が流れたあと、少しずつ拍手の音が聞こえ、気づけば歓声になっていた。

「兄ちゃんやるじゃねぇか!」「期待してるぜ!」「頑張れよー!」さっきまでのアンチが嘘みたいに応援のコメントが飛び交っていた。

「アスマ!流石です!」リンが拳を突きだしてくる。

「だろ!」俺はリンとグータッチをした。





「凄かったですね!新しい勇者!見ましたか?シオンさん!」

「あ?あの絶対とかぬかしてるガキか…。」

"二十六代目東の勇者 シオン"

「絶対って言葉は存在してねぇんだよ!」

かつて絶加なしで終戦直前まで持っていった過去の最強は居酒屋で飲み潰れるほどまでに落ちぶれていた。








次回からは西の勇者編をお送りします!

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