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勇者戦争  作者: sizu.
第二章 西の勇者編
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先代東の勇者について

俺はスピーチ後、すぐに陛下に呼び出された。

「アズマ様。素晴らしい演説でしたぞ。」陛下が俺に称賛を与える。

「そんな事より呼び出したってことはなにか要件があるんだろ?」

「流石ですねぇ!実はですね………。」陛下は俺の耳元でとても小さな声で言った。

「マジすか?」

「マジじゃよ。」



「これよりウエスト侵攻作戦の会議を行います。今回の会議の進行は王直属の護衛騎士団団長である〈絶対要塞〉ことワルパフ・カイゴウが務めさせていただく!今回の作戦においてまず、皆様に確認してもらうものがあります。西の勇者の情報です。」

突如始まった会議。俺は東の勇者だから参加させられていた。

「手元の資料をご覧ください。」ワルパフさんの指示通り俺等は手元の資料を見る。

「西の勇者、プリムラ・ヘスペロス。絶加は超感覚。五感を最高三十倍まで上げることができ、"勘"という第六感までも上げることができるらしい。」勘って第六感なの?人によるのかな…?

「前提情報も説明したので作戦内容を説明します。作戦は至ってシンプルです。私と勇者パーティーそして二名の幹部と共にウエストに乗り込み、壊滅させる!以上!出発は三日後の早朝だ!」

え〜。いきなり適当になったんだけど…。それでいいの…?

「アズマ!!」

「はい?!」ワルパフさんがいきなり俺の名前を呼ぶ。

「あなたにはもう一人パーティーメンバーを探してきてもらう!先ほども言ったが私と幹部二人に加えてあなたとリン様。そしてもう一人。計六人で突入する!」

「できなかったら…?」

「できないなどないっ!まぁ…仮にいなかった場合はアズマに2人分働いてもらうけどな。」

えぇ…。そんな理不尽な…。

「これで会議は以上だ!皆、訓練を怠らず!休息も忘れないように!」

「はい!!」騎士団が威勢良く返事をして会議は終わった。



会議を終えた俺とリンは一緒にお茶をしていた。

「そういえばさ。何で西の勇者の情報を知っているんだ?」

「それはですね。"先代東の勇者"様が残した情報なんです。彼の絶加は情報収集(キャッチ)。この絶加は一度見た相手の名前、絶加、弱点などを見ることができたんです。他にも国を見ることで国の状況を見るなんてこともしてましたね。そのおかげでイーストは西、北、南の勇者の情報を全て持っているというわけです。彼はとても人情に熱く皆から慕われる方でした。ですが北の勇者との戦闘中に巻き込まれた子供を守って亡くなられたんです…。」リンは途中から悲しそうな顔に変わっていった。

「思い出すの嫌だったよな悪い。教えてくれてありがとうな。」俺はリンの頭を撫でた。

「気にかけてぐださりありがとうございます…。そういえば、アズマ。パーティーメンバーどうするんですか?」

「あ…誰か強い人知らない?」

「強い人ですか…。あ!冒険者ギルドに行くのはどうですか?」リンはとても面白そうな言葉を口にした。

「え?!冒険者ギルドあんの?」

「ありますよ。行きますか?」

「よし!行こう!」



「すげぇ…。ここが冒険者ギルド…。」

「ここなら強い人を探すのにもってこいです!」

「あぁ!早速入ろうぜ!」俺は威勢よく扉を開ける。そこには気まずい空気が漂っていた。

こっちのタイプかー!

「ガハハハハ!聞いたことある声だと思って黙って聞いてみれば東の勇者の兄ちゃんじゃねぇか!」

黙って声聞いてたの…?

「ようこそ冒険者ギルドへ。何か御用ですか?東の勇者様。」

「えっと…。今日はメンバーを…。」受付が話しかけてきたため用を話そうとするとバタンッ!と椅子が思いっきり倒れる音がした。

「スターリン様…?」無精髭を蓄えた。酔ったおっさんがリンの名を呼んだ。

「まさか…。」

「スターリン様!何してるんだ!俺は勇者パーティーには入るなと言ったはずだ!!何で勇者のガキと一緒にいるんだ?!お前は忘れたのか?!実の姉の死を!」

「シオン様っ…。それは…あのっ…。」

「辞めろよ、リンが困ってんだろ。てか、あんた誰?」俺はシオンとかいうおっさんの前に立つ。

「アズマ!その人は!終戦寸前まで持っていった二十六代目勇者のシオン様です!」

「たしか、この前言ってた。絶加なしの…? ?!」突如床との距離が近くなる。

「お前は何様だよ!クソガキぃ!」頭を押さえつけられた…。速すぎて見えなかった…。

「クソっ…!」俺は足を上げ蹴りを入れる。

「流石は元勇者。ちなみに勇者パーティーに入る気とかは…?」

「舐めてんのか!」おっさんは顔を紅潮させて殴りかかろうとする。

「ギルド内で暴れないでください!」受付が止めにかかる。

「あ、わりぃな。おい、クソガキ表出ろ。」

「出てどうすんの?」

「決まってんだろ…!殺してやる!!」そう言っておっさんは剣を自慢げに見せてきた。

これは…ヤバイな…。




「ガハッ!ゴホッ、ゴホッ」私は吐血した。

「クソっ…ここは何回層だ…?アズマ様、リン様は無事なのか…?」

きっとあの二人なら大丈夫だ…。きっと…大っ丈夫…だ…。

そして護衛騎士団副団長〈心眼〉シン・ミルエは第四層にて意識を失った。



西の勇者編がスタートしました!第一印象最悪な東とシオンですがここからどうなるのか次回をお楽しみに。

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