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勇者戦争  作者: sizu.
第五章 北の勇者編
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覚悟

「今のままだぁとねぇ〜、いつになっても終わらないから。殺しちゃう?北の勇者。魔法使いも死んじゃったらしいしぃ、いいんじゃない?」


ウデール様は椅子に豪快に座り、戦争肯定派の会議中にとんでもない事を口にした。冗談は鼻毛だけにしとけよと思っていると、誰かの返しに大笑いする。鼻が大きく広がり、そこからはとてつもない鼻毛が見えていた。ヤバイ…笑いそう…。


「そこぉ!なん〜か侮辱してんのぉ〜?!」


ウデール様は突然、怒鳴り出す。そして瞬く間に俺の首は掴まれていた。


ハナゲ・ウデール。絶加、腕伸(わんしん)


「離してください。」


「あ゙…?って、ゲ、ゲンくんゥ?!」


「ゴホッゴホッ!」


ウデール様の手が離れ、思わず咳が出る。目に涙を浮かべながらも突然入室してきたゲン様の手元を見ると、全身の骨が抜かれたようにぐったりとしたマドー様がいた。他の兵士の報告で聞いていたが本当だったなんて…、それにゲン様は何もかもに絶望したような表情で腕を真っ赤に染め上げていた。





「アズマ様、その……作戦、上手くいきましたか…?」


俺は"ノース"から帰還後リンの不安を拭うように自信ありげに応えた。


「あぁ。」


「良かったです…!でも、アズマ様は…大丈夫なんですか…?」


「え…?ん、あーこれ?大丈夫、返り血だよ。」


どうやらリンは俺が着ていたフード付きの羽織ものの血を見て不安な様子だったらしい。返り血ということを説明したらリンは少し安堵した表情へと変わった。


「アズマ。まずは、お疲れさん。」


シオンさんは俺の肩を軽く叩く。


「でもな、これからが重要だ。北の勇者は生粋の仲間大好きっ子で愛国家だ。人殺しは好まないが、国の為なら人が変わったかのように人を殺しまくる。そんな奴が、仲間を失ったんだ。アイツはマジで殺りに来る…!」


シオンさんは実際に経験したかのように緊張感のある表情で言った。


「はい。似たような事をワルパフさんから聞きました。」


それに……経験だってある。確かにナミを殺したときの北の勇者とあの時の北の勇者は別人だった。


「たまには飲みに、と言いたいところだが…。今のお前で北の勇者に勝てるか?」


「勝ちますよ。」


俺は覚悟を決め答えた。いや、とっくに覚悟なんかできている。


「そうか、俺もお前なら勝てると思う。でも、やれることはやっておいたほうがいい。特訓だ、ついてこい。」


シオンさんは後をついてくるように俺を促した。





北の勇者が覚悟を決めた今。ノースとイーストの戦争が幕を開けようとしていた。

変装(フードを被る)で上手いことノースに潜入。お人好しでバカなゲンにアズマがどうにかして接触することで神速をコピー。翌日、先代東の勇者の残した能力をもとに一番厄介だと感じたマドーを神速で背後に移動し刺し殺す。そしたら神速でイーストに戻る。

アズマの作戦はこんな感じです。正直この作戦の最難関ポイントはノースに入ることなのでそれ以外は楽勝って感じでしたね。

ちなみになんか殺されたマドーは全属性の魔法で魔導師となっていて凄いので暗殺対象になりました!

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