未来を支える者たちに
久しぶりの投稿になってすいません。シンの活躍回ですのでぜひ。
「流石に最強の冒険者パーティーの一人を相手にするのは骨が折れる……。」
辺りに風魔法を撒き散らしながらケーノの相手をしているとだいぶ最初の位置から離れてしまった。
「なんなんだ!その余裕な表情は!」
いやいや…余裕なんてないんですけど……。このままだとキツイんだよなぁ……。でも民家を壊すわけにはいかない……。
「不便だな、風魔法。」
「何を言ぃってんどぅああああ!!飯がぁ!!飯が不味くぅ!!ンガァ゙ァ゙ァ゙!」
叫びだしたケーノは俺に飛びかかる。
「纏。ハリケン。」
俺は全身に風魔法を纏い攻撃を受け流した。
「俺だってぇ!勇者になりたかったァ゙!!俺はァ゙勇者候補になれたはずなのにぃ!それすらならなかっだァ゙!」
気性が荒くなってきたな…。獣化の効果か…。
「シン!がんばって!!」
俺がケーノと対面していると後ろから子供の声が聞こえた。
逃げ遅れか?!俺は周りを見渡す。そうか、もう数メートルした所に避難所があるのか…避難途中に何やって…。
「今すぐ離れて!」
「早く!行くわよ!」
お母さんらしい人物が子供を引っ張る。
「やめて!僕、応援する!頑張れぇー!」
子供はお母さんの言うことを聞かずその場に留まった。
「腹が……減ったな…。ふふ、不幸をおかずに………飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯飯、い゙ぃ゙、い゙…ただぁ゙、ぎまず!!!!」
ケーノはパンを取り出す。
「ギャアアア!た、助けてぇ!」
子供のお母さんは叫びながら息子を守ろうとする。
「やめろよ。それは違うだろ。風脚。」
俺は全力でケーノを蹴り飛ばす。ケーノは一気に飛ばされ、民家に衝突してしまった。
「やべっ。」
「あ、ありがとうございます…!ほら!は、早く避難所に行きましょう!」
震えながらもお母さんは子供を避難させようとする。
「でも…。」
「君はどうして俺を応援してくれるんだ?」
ケーノに警戒しつつ、子供に尋ねた。
「あのね僕、加護まだ貰えないかもしれないの。でも魔法はできるかもって言われて、でその…シンに憧れてて……。」
「そうか、それはありがとう。でもここで怪我としかちゃったらさ、お母さんは悲しんじゃうし魔法使いになれなくなるかもしれないよ?」
ケーノが起き上がりそうだが俺は子供の説得を試みる。
「それは…嫌だ…。」
「だろ?だから避難所でしっかり応援してほしいな!頼んだぜ。そんで待ってるから、イースト護衛騎士団で。またな。」
「うんっ!」「ンニ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙ィ゙!」
子供の返事と同時にケーノが戻ってきた。その攻撃を俺は前方へと受け返した。
「さぁ!早く!」
俺は子供に避難を促した。
「ありがとう!」「ありがとうございます!!」
そうして親子は避難していった。
「おぉ…おかずがぁ゙!めじがぁ゙……。グルルルゥ゙!」
「もはや獣だな。あんだけ期待されてんならダサいとこは見せちゃダメだな。」
自分のポリシーに反するかもだけど…。みんなの思い出が詰まった街並みがさらに悪化してしまうかもしれないけど…。
「今やるべきは未来を支える者たちの障害を排除すること。」
「何を言っているんだぁ゙!俺がぁ゙勇者にィ゙なるはなじンがぁ゙?」
俺は宙に浮きあれを始める前に大きく息を吸う。
「皆さん!!家が吹き飛んだり、壊れたりしたら!ごめんなさい!」
これで、よしっ。俺は何度か頷いた。
そして人差し指と親指で円を作り天に挙げた。
「地の感情を露わにし生命をも運ぶ神風よ。我らに恵みを与え時に災いともす。波が凪たるその時にいざ、ゆこうではないか。」
「シナ」
手で作った円にそっと息を吹きかけた。
「死ねェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙!!ンゴォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙!」
ケーノの周りに無数の風が発生し動きが止まるそこからさらに巨大な竜巻が四方向から現れケーノを圧し潰し斬り裂いていく。これが最強の風魔法であり俺が風の魔導王と呼ばれる由縁の魔法だ。
「ブェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ン!ごべんなざい!!だじぇ……」
ケーノは両手両足がもげ、残った体は絞られた雑巾のようになって地面に落下した。俺はその残骸にゆっくり近づき合掌した。
シンVSケーノ
勝者、シン。
「ふぅ、魔力のこりぎりかな…。」
俺は合掌を終えた後そっと呟いた。
第四ブロック、奪還完了。
シンが周りの被害を考えないタイプであれば初っ端でシナを使用し戦闘は終わっていました。護衛騎士団副団長と国内最強パーティのリーダーではとてつもない差があったのでケーノの勝率はシンの性格を加味しても一割もありませんでした。初期の東になら勝てるかもですね。今のには無理だけど。
というか、ケーノは調子に乗ってるだけの雑魚ですね。




