東西戦線-③
「どうしたんですか?もしかしてもう限界なんですかぁ!!」ハルゼ・カードンは大規模な魔法を連発していく。
「お前、味方のこととか…考えないのかっ!」俺は全力で剣を振り魔法を打ち返す。
「いやぁ~別にさぁザコがどうなろうと関係ないですしねぇ〜。」ハルゼは打ち返した魔法に魔法をあて相殺させた。
「そんな事より僕はあなたに引いてますよぉ。ブランクがあるだろうに何で僕の魔法を平然と打ち返すんですかぁ?」そう言いながらも何度も魔法を連発する。
「クソがっ!こっちは必死なのに俺はぁ!お前が嫌いだよっ!」
「そうですかぁ!」
「しまった!」魔法を打ち返すのに気を取られていると別の魔法が飛んできてしまった。
「ゾンネケルン!」突然、俺の前を巨大な火球が横切る。
「大丈夫ですか?!シオンさん!」
「はい、助かりました!スターリン様!」
「おいおいおいおい!おかしいだろぉ!何で僕の魔法がぁ!宮廷魔法使いごときにぃ!相殺されるんだ?!許しません。殺します。」周囲に突風が吹き始める。
「何だ?!」
「総合魔法ォ(オールエレメント)!爆・絶・即・死!死んでしまえぇ!!!」
「あれは…?」
「全属性を合わせた魔法です!シオンさん!下がってください!」俺は言われた通りに下がろうとするが…。
「そんな事は出来ませんっ!あなたに何かあれば俺はもう二度と立ち直れない。四象景律・巡。俺がっ…!止めます…!」巨大な球体が五角形を作るように並び迫ってくる。
「オラァァァァァァ!!」二度と失わない…!失わせない…!だが、流石の威力…このままだとまずいかもな…。
「■■-アイギス。」突如、目の前に盾のような物が現れた。
「スターリン様!これは?!」スターリン様を見ると物凄く汗をかいており、明らかにしんどそうだった。
「スターリン様!大丈夫ですか?それにこれは一体…。」俺の頭がこんがらがっているといつの間にか全属性魔法を相殺していた。
「シオンさんっ…!申し訳ないですがこれが何かは言えません。それとリンでいいですよっ…!」スターリン様は汗を拭きつつもいつもとは違う雰囲気を醸し出していた。
「分かりましたよ…!リン様!四象景律・巡。」俺はすぐさま剣を構え跳ぶ。
「ピギャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!何でですか?!何でぇ?!僕の奥義をぉ゙?!」ハルゼは諦めが悪く何度も魔法を放つ。
「あれが奥義ですか。それは浅はかですね。私が本当の奥義をお見せしましょう!総は!無に帰す(むにきす)!」杖をハルゼに向け言い放った。
「ジェネシス・レイ!」
「やめろぉぉ!!」ハルゼは跡形もなく消えていった。
【スターリン・イーストという逸材の本来、芽吹くことの無かった"才能"。その"才能"が神層に入り■との修行で魔法使いとしての天井〈魔導王〉と並ぶほど、いや…計り知れないほどの実力を有していた。】
「凄い…。凄いですよ!リン様!〈魔導王〉に勝ったんですよ!」
「うん!でも、ちょっと疲れたかな…。」
「大丈夫ですか?!」リン様が倒れそうになったところを支える。
「うん…。回復魔法使うから…って魔力切れだから使えないね…!はははっ。」
〈宮廷魔法使い〉スターリン・イースト&〈二十六代目東の勇者〉シオンVS〈魔導王〉ハルゼ・カードン
勝者、〈宮廷魔法使い〉スターリン・イースト&〈二十六代目東の勇者〉シオン




