語る魔人とその真偽について
ダンタリオンは俺たちにこう語りかけ、質疑応答を行った後あっさりと消え失せた。
話の内容は信じがたいものではあったが、否定する材料も無い。
話を要約するとこうなる。
この大陸は別に異世界とかそんなものではなく、単純に俺たちから見て過去の地球なのだとか。
俺があちらと表している世界は、元々はこちらと同じ世界であり・・・ある出来事が起こった為に分離して異なる次元へと漂流してしまったのだという。
では、太古の時代にはモンスターや魔法が当たり前にあったのかと訊ねると、こんな答えが返ってきた。
「良いかね若者よ・・・魔法とは即ち世界で起こり得る可能性を星の生命力、君達が魔素と呼ぶ力を媒介
に発生させているに過ぎない。
それ故に過度の魔術の行使は世界を疲弊させ、世界の防衛反応として原因となる魔法力の分離を引き起こすのだよ。」
難解ではあるがどうやらあちらとこちらに世界が分かたれた理由はバカみたいに魔法を使いまくったせいで、世界が防衛反応を起こして魔素の枯渇を防いだって事なのか?
でもそうなるとどうして現代の地球では魔素を感じられないんだ?
「簡単な話さ。未だ未来の世界では星が生命力を回復できていないんだね」
あれだけの時を以ってしても回復が追いつかない程の魔法の行使ってどんだけだよ・・・。
彼女もそこは疑問に感じたようで、質問を繰り返していた。
それもあっさりと回答をよこすのは流石に感心する。
もはやその時に存在した魔素だけでは足りなくなったので世界から強引に魔素を奪いながら魔法を使い続けたらしい。
まあ未来で、魔素が無い理由は分かった。
そんな事を知っていて、未来まで理解に含めているのは何故なんだ。
そう聞いてみた時の奴の顔は生涯忘れないだろう。
嗤った。
それだけの事だったが、考えてほしい。
あれだけの数の顔が一斉にニタァっと嗤ったのだ。
絶対に悪夢になるに違いない。
奴が如何なる質問にも難なく答えを見出せる理由はアカシックレコードと言われる書庫を持っているから、らしい。
あらゆる歴史、現象、過去現在未来に起こる全てが記された大いなる書庫。
それがダンタリオンの叡智の秘密のようだ。
もう1つだけ疑問があったので聞いてみたが、こちらは少し回答までに間があった。
それは「何故俺たちに接触してきたのか」である。
疑問だった。
こいつにしてみれば俺たちなんて相手にする理由も価値も無いはずだからだ。
自身を脅かす力があるわけでもないのだから。
まあ、答えを聞いて魔人というものが余計に理解出来なくなったが。
俺たちはどうやらプート・サタナキアの力に当てられて、無意識下の人格が改変されかかっていたらしい。
・・・俺がやたらと冷めた思考になったのも彼女がやけに少女を甘やかすような性格になったのもそれが理由か・・・。
だが、そんな事を俺たちに教えても良いのだろうか?
ダンタリオンはサタナキアの仲間なのではないのだろうか?
ダンタリオンは笑いながら言った。
あんな力が強いだけのザコの仲間だなんて冗談が上手いね若者よ・・・と。
あれをザコ呼ばわり出来るのか・・・とんでもないな。
そして去り際にこうも言っていた。
曰く、あちらの世界には搾りかすみたいなモンスターしか居ないのだと。
この大陸の子供でも魔王級なんて倒せるらしい。
じゃああいつ等はなんで町を滅ぼせるんだよ・・・あぁ、こっちのがオリジナルってことなのか。
あちらのモンスターは世界が記憶しているモンスターの超劣化コピーだと・・・。
勘弁してくれド畜生が・・・。
悪魔、魔人、魔神の知識についてはwikiから一部引用させて頂いております。
世の中のクリエイター様の偉大さが身に染みて理解できましたね。
100部分とか凄まじいです。
評価とか感想とか貰えると非っ常に励みになるんだけどなあ・・・壁|ω・) チラッ




