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35話「赤と炎の文化祭」

SCARLET35:赤と炎の文化祭


・10月も下旬。

カルビ大会まで実質1ヶ月程度。

だが、それよりも前に大きな祭があったのを忘れていた。

「・・・・・・・・・・・。」

「よう、甲斐。随分と悲惨な顔をしているな。」

「斎藤か。クラスが同じならわかるだろう?」

「何だ?文化祭の出し物がお化け屋敷で

あまり乗り気じゃなかったから適当にあるいは消去法で

役割を挙手してしまったら一番最初に驚かす役っていう

ある意味一番プレッシャーのある仕事を任せれてしまったってことか?」

「そこまで分かっていてなぜ・・・!?」

「ご自慢の拳圧で脅かしたらどうだ?」

「・・・先にお前から死神の鎌を味わわせてやろうか?」

「おいおい、現役を引退した俺にお前のパンチは

あまりに凶悪すぎる。死んじまうよ。」

「・・・全く。」

赤羽や久遠も呼んだというのにこれでは真っ先に恥を掻くだけじゃないか。

夏休みには参加できなかったから設営などを重点的に任されるし。

重労働はそこまで嫌というわけじゃないが喜ばしいわけではないし。

「・・・やはり俺は畳の上でしか生きられない男だな。」

「齢17で何を悟ってるんだお前は。」

ともかくあまりに消極的な態度で文化祭の準備をしていく内に

あっという間に当日。

俺は逆立ちしたイカ型エイリアンとかいう訳のわからない造形の

着ぐるみを着せられた。

・・・これはおばけ屋敷じゃなかったのだろうか?

まあ、暗がりにいきなり現れたら驚く物体ということに変わりはないが。

「プハッ!!ヒャハハハハハハハハハハハハッ!!!

そりゃ拳の死神じゃなくて刺身の死神だな!?

驚くでゲソってか!?驚かなイカって?ヒャハハハハハ!!!」

とりあえず無遠慮に爆笑している斎藤には無遠慮に青龍一撃。

「死ぬ!死ぬっての!!」

「むしろ死ねぇぇぇぇっ!!」

とりあえず斎藤をしばいてから練習を一回してから本番が始まった。

どうか俺のシフトの間に知人が来ませんように!

どうか俺のシフトの間に知人が来ませんように!!

どうか俺のシフトの間に知人が来ませんように!!!

「ここみたいですね。」

「へえ、お化け屋敷か。最近ホラーに縁があるよね。」

「廉君どこにいるのかなぁ?」

ノォォォォォォォォォォォォッ!!!

いきなり身内3人の声が廊下からする!?

あの3人を驚かせというのか!?

いくら着ぐるみかぶってるとは言え・・・。

と言うか久遠とか驚いたら制空圏発動させるんじゃないのか・・・!?

「お、可愛い子がいるじゃねえか。」

「む!」

どこかで聞き覚えのある声がした。

これは確か・・・囲碁部のあいつか!

「どちらですか?」

「なに、ちょっと一緒に1局打たない?」

「トーッ!!」

と、俺の方から教室のドアを開けて3人の前に踊り立つ。

「な、なんだこいつ・・・!?」

「い、イカのおばけ!?」

「いえ、今の距離の詰め方は恐らく・・・」

とりあえず正体がバレないようにしながら

触手らしきこれで囲碁部のあいつを殴る!

「いて!!いきなり何しやがる!?」

「ゲソッ!ゲソッ!!ゲソの極み・アァァァァァァァァァッ!!!」

この姿じゃ拳を握れないがこの触手らしき何かを武器に朱雀を放つ。

「えっと、あれって朱雀幻翔だよね?」

「・・・はい。」

「あ、あははは・・・。」

明らかに正体がバレてそうだが気にしない!

「こ、この動き見覚えあるぞ!あのギプス野郎か!

ギプス外れておめでとうと伝えてやろう!

だが!それとこれとでは話が別だ!!」

どこから出したのかこいつはあの時と同じ棒を取り出して構えた。

が、その際に起きた風で近くを歩いていた女子のスカートがめくれた。

「あ」

「あ」

思わずそちらの方をチラ見。

数秒後に何事もなかったかのように構え直す。

「部長野郎ォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」

「ギプス野郎がァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

触手らしき何かで部長の放つ棒を絡め取る!

直後に奴の廻し蹴りが触手らしき何かを2本引き裂く!

足は自由だ!だからその場で白虎一蹴を放つ!

と、奴もどこで覚えたのか似たような飛び廻し蹴りを放った!

「青龍ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ一撃ィィィィィィィィィァァァァァァッ!!!!」

「発勁ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃパアアアァァァァァァァァァンチ!!!!」

お化け屋敷の出入り口前で男二人の激しい殴り合いが勃発した。

互いの拳が同時に相手の顔面に突き刺さる。

「ぐっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

血を吐き倒れ一緒に受付の女子のスカートを下から覗く。

「・・・やるな!お前!」

「ふん、お前こそ!!」

「「そして素晴らしきは純白のぱ・・・」」

「そこまでにしてくださいね。」

そして二人揃って赤羽と久遠の攻撃を受けて無残に散った。

数分後。

「廉君は結構度胸があると思うんだよね。

お嫁さんとお弟子さん二人の前で変な格好で躍り出て

いきなり関係ない人を巻き込んで殴り合いを始めたかと思ったら

さも当然のように他の女の子のパンツを覗くなんてさ。」

「・・・すみませんでした。」

平謝りしつつ3人に出店で買った焼きそばとたこ焼きとレバニラ炒めを

それぞれに手渡し俺は一人とろろを貪る。

それから4人でそれぞれ他のクラスの出し物を回った。

「ここは何やってるのかな?」

「社会科準備室?こんなとこで出し物が・・・」

一応出店ポスターが貼ってある。

戸に手をかけて中に入る。

と、

「イイイィィィィィィィィリイイイヤァァァッホゥゥゥゥゥゥゥイ!!!」

全裸のボディビルダーが男子生徒の脛に

ソバットを叩き込んでいるシーンだった。

今すぐ戸を閉めて久遠を右手で抱え、赤羽を左手で抱え、

キーちゃんを背負ってその場から可能な限り速度を上げて走り去った。

・・・あれは、あれは、あれは色んな意味でまずい・・・!

「・・・あれだね、死神さんは空手が関係していないところだと

すっごい愉快な人になるんだね。」

「・・・とりあえず下ろしてください。

と言うか下乳触らないでください。」

「・・・廉君?」

「いや、これはほらさ、非常時だから・・・」

とりあえず500メートル離れた場所まで向かい3人を下ろした。

・・・赤羽の胸はまた大きくなっていた。

これはもうキーちゃんより大きいのでは・・・?

「キーさん、この人のこういう顔は

失礼なことを考えている時の顔ですよね?」

「うん、そうだよ。

それも女の子の胸とかあそことか考えている時の顔だ。」

新事実:みさきという名前の少女は俺の考えていることが分かるらしい。

「死神さんも大変だね。」

「そう思うなら少しはフォローしてくれ。」

「じゃあ小学生な久遠ちゃんと突っ走っちゃうとか?」

「お前みたいに性欲旺盛すぎる小学生女子はそうそういない。」

ふう、日常で女子の相手をするのは正直きついな。

絶対に勝てる気がしない。

これが明日も続くとなれば、地獄の鬼合宿よりもきついかもな。

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