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第拾玖話 置き土産

「かお……か……」


 動悸が激しい。何かが耳の奥でうるさく響いている。腹の奥がたまらなく痛い。視界は余すことなく紅色、それと闇の色。動かない……なぜ? なんで……さっきまでは動いていたではないか……。


「ねぇ……香織? ……ねぇってば!」


 ゆすってもゆすっても、彼の心臓は動かなかった。次第にその血は流れることを止め、開かれた瞳は輝きを落としていった。


「どうして……っ」


 私の声は届かない。いつもそうだ。どうしてこうも……私の大切な人たちは……。……失ったはずの妖力が、際限なく溢れ出した。悔やんだって仕方ない。今じゃない、それは。今は……今は戦闘兵器の天嶺飛鳥だ。


「……あなたを……斬ります。酒呑童子……っ!」


「……折れぬか。流石だな」


 妖力の放出、それは香織の虚影のような、特別な力がなければ不可能。……厳密に言えば、放出はできても攻撃には使えない。出力が足りないからだ。ただ酒呑童子は確かに、妖力を放出した。


 ヤツは強い。万全ならば、たぶん天王山よりもずっと……。が、今のヤツは復活に九割以上の妖力を使っている。妖力の出力は変わらないが、その量はずっと少ない。私の妖力は循環し、消費はないが、ヤツは違う。影もあるし……この機を逃せば、今の世で勝てる者はいない。


「来い……『影冥刀』!」


 やはり、力は奪われてはいない。私の力は大半が酒呑童子の力だったようだが……同時に確かに私の力でもある。妖由来の力は使えぬが、影に干渉する力、それは確かに……。


「良い、殺し合いと行こう!」


 白銀の刃が、影を纏った酒呑童子の喉を狙った。三次覚醒は失われていない。奪われたのは影を纏う力、それと妖力。残されたのは本来の力……。


影閃えいせん!」


「ふッ……速いな」


 牽制の一閃、酒呑童子の影を掠めて空振った。その傷口から身体が綻ぶ。斬れる、間違いなく。


「影を斬る……厄介よの!」


「くっ……!」


 影で補強された鋭い爪、私の頬を斬り裂いた。酒呑童子も同じ、影を斬る。防御無視。……が、それでも。頬の血は止まらないが、やはり見切れる。今のヤツならば……香織の仇……っ。


「ぬぁあっ!」


「おッと……」


 力の限りに振った刃は、周囲を斬り裂く風圧を生んだ。雑念、今は集中しろ。目の前の敵を斬るため……この戦いに、集中……。


「百鬼……」


「それかッ!」


 鞘に収めた影冥刀、イメージだ。斬るイメージ……真っ二つに、ヤツを。


「夜行!」


「ふ……ぬァッ!」


 抜刀、高速の居合で斬りかかった。すれ違い、縦に一筋。白い刃に酒呑童子の影が血のように滴っていた。


「ごふっ……」


 確かに斬った。が、それは向こうも同じ。私の胸から腰にかけて刻まれた深い傷。爪ではない。もっと鋭利な……。


「宴だ、『外道天道薙刀げどうてんどうのなぎなた』」


「それ……はっ……!?」


 柄の長い、巨大な得物。白銀の刃……アレは影じゃない。妖鬼のように影をねて作った刃ではなく……影から取り出した、心の影が形成する武器。


「虚影……なぜ妖がっ!?」


「儂は妖の王ぞ。この程度、造作もない……ッ!」


っ……!」


 振られた刃が竜巻を起こし、皮膚を浅く斬り続けた。妖は虚影を持たない、そう思っていた。ただ妖の祖はそうではない。ヤツには心がある……っ!


「ほれほれッ! よもや参ッたとは言うまいな!」


「くっ……!」


 金属が交わるような高い音、そして車の衝突よりもずっと重い音が一帯に響いた。長い刃を受け止めるのが限界、リーチが違いすぎる。


外道毘沙門天げどうびしゃもんてん!」


「ぐぁっ! あぁっ……!」


 振り下ろされた刃から、枝分かれした影の斬撃。細かな斬撃が、まさに鬼のような衝撃を伴って体内に入った。ザリザリと体内を削る音。怪物が内側を食らうような……。


「うっ……はっ、はっ!」


 身体に纏っていた妖力を一度、全て影冥刀に移した。影を、つまり妖力を斬っていた。あのまま体内に留めていたら……。


「げほっ、ゔっ……」


「やはりそう簡単には死なぬか」


 吐き出されるのは大量の血。口の中は鉄一色だった。鼻からも、目からも溢れる。抑えた手にも、べっとりと赤い色がこべりつく。


「はっ、はっ……げほっ!」


天道大嶽丸てんどうおおたけまる!」


「うっ……!」


 影を拡張し、そこから飛び出す斬撃。口元を抑えながら急いで距離を取った。それでも掠めた影が、足を貫く。


「いっ……がぁ!」


 痛い。痛い、痛い! 虚影を抜かれた途端、まるで相手にならない。今のままではダメだ。戦闘兵器のままでは……!


「あぁ……っ! 父と母を! 香織を! 全部……全部終わったと思ったところに……っ!」


「突然に何を……」


 感情を昂らせろ。抑えなくていい。ありのままの私を……そうすれば何かが変わるかも……。


「……えっ?」


 膝から力が抜け、一瞬、無防備を晒した。どれだけ強がっても限界が近い。今動いてるのは意地と香織に補充してもらった多少の妖力だけ。その妖力を全開で回し、なんとか立て直す。


「……はァ」

邪道波乱門じゃどうはらんもん!」


「くっ……うぁあ!」


 長い太刀で斬りかかる、単純な力。影冥刀で弾き、太刀筋を逸らした。が、その上から落とされた影が、肩や腕に傷を刻む。


「あぁ……もうっ! 痛い! 苦しい! もうヤダ!」


「……ははッ! そうかッ!」


 今まで抑え込んでいた感情を、全て爆発させる。それだけ、妖力も溢れ出す。酒呑童子に吸われた妖力、全てとは言わないが、その一部を取り戻したような……。これだけあれば……まだ戦える。そしてそのさらに奥、少しの違和感が佇んでいた。


影閃えいせん!」


「ッ!? ぬッ……!」


 量で言えばやっと王境の妖力、それを纏った一閃。そして私の妖力でその違和感を掘り出す。掘り出し、浮上させる。そこに宿る、私以外の妖力……。


「来い……っ!」


「なんだ……その妖力は……?」


 言うなれば次の覚醒、とも言える。力が拡張するという点においては。ただ違うのは、これは私の妖力や虚影が私の力によって引き上げられたわけではないということ。だから三次までの覚醒とはまるで違う。


「『冥牙影冥刀』」


「ふふッ……壮観……!」


 白銀の刃を構えた。そして背後に、影冥刀が作り出される。一振り、二振り……そして妖力の塊を放出し、それを纏う。影の刃ではなく、それらは妖力の刃。


黄泉嵐よみあらし!」


「くッ……なかなか……ッ!」


 背後に浮かぶ五振りの影冥刀、そして本体の冥牙影冥刀。六つの刃が嵐のように突き刺した。私の再起のために、香織が渡してくれた妖力。その妖力が今、これだけの物量となっている。だが浅い。


「うぁあ! 終われ! とっとと……!」


「ッ……!」


 ただ振った。力任せで、それでいて逃げ場を遮るように。思うように動いてくれる。正確に、ヤツの頭、喉、胸を狙う。狙える。


「酒呑童子! いい加減……っ!」


「はぁ、はぁ……万道不動明王ばんどうふどうみょうおう!」


「くっ……ぁっ!!」


 大振りの一撃。大地が隆起し影が迫り上がる。それと同時に見えない斬撃、それが私の腹を斬った。回避してもしきれず、内臓が零れそうなほどに深く斬った。意識が飛びかけ、影冥刀が消えかけ……いや、怯んではならない……! どれだけ身体が砕けても、倒れるのは死んでからだ……!


黄泉八岐よもつのやまた!」


「ッ……!」


 背後に浮かぶ影冥刀を七つに増やし、全ての刃を突進させた。一つ、また一つと酒呑童子を貫く。……が、急所は全て弾かれる。そして弾くそのついで……。


修羅道地界天現しゅらどうちかいてんげん!」


……っ!」


 振り下ろされた薙刀が大地を斬り裂き、その隙間から影の斬撃が飛び出した。少しでも見誤れば死ぬ。甘んじて受けるものと、絶対に防がなくてはならないもの……。左の目は潰れ、視界の半分が崩れ去った。暗い、つらい……重い。


鬼道羅生門きどうらしょうもん……ッ!」


「っ……!」


 影の雨を対処するその一瞬、音も届かぬ刹那。酒呑童子の薙刀が私の右脇を通過した。熱い熱が零れる。その影に、斬撃が侵入する。


「ぐっ……あぁ! 痛い! 痛い……っ!」


「はッ、はッ……。先刻よりお主……幼くなッたか?」


「くっ……はっ! 誰が……!」


 視界の隅、金色の髪が赤く染まっていた。右腕がない。肩から下が真っ赤に染まって、その先の感覚がない。バランスを失い、身体が揺れる。平衡が分からない。どうすべき……冷静に? いや、今の私に必要なのは昂り……。


「あぁ! うるさい!」


「くッくッ……聡明だ。確かに、そうならなければ儂に対抗はできんよな。……が」


 叫び声に喉が切れる。右腕の断面が痛い。まだ少し、影がうごめいている。冷静にならなければ呑まれてしまう。でも私がぶつけるべきは、私そのもの。浮つく足を大地に叩き込み、姿勢を殴り起こした。


「次で決めるぞ! 酒呑童子!」


「あァ……儂もそろそろ妖力の底が見えてきた。宴も締めとしようぞ」


 左の腕で冥牙影冥刀を構え、周りに影冥刀を作り出した。もうダメだ。あと少し、あと一度か二度が限界……。


 一振り、二振り……十、二十。妖力の循環など知ったことではない。全て……出せるだけの妖力を、最大出力の一撃を……だが溜める時間が……っ!


「ふふッ……良い良い、その方が興が乗る」


「どこまでも……っ!」


 酒呑童子は妖の王。影の妖。それだけの自尊心と、身勝手。弱っていても、我を通す。それが酒呑童子。本当は私も、そんな生き方がしたかった。


黄泉よみの……」


覇道はどう……!」


 脇構え、太刀を隠すように構えた。腰を落とし、瞳を閉じる。見るのではない。妖力で捉え、視る。何をされても、止まらない……! この一撃は絶対に……!


輪廻邪天門りんねじゃてんもん!」


「くっ……!」


 降りかかる斬撃。正面から、上から……そして折り返し下と後ろから。針のように鋭く刺さり、そして深く抉られた。肉が取れ、柔らかく滴る音が体内に響く。グラリと、不自然に上半身が傾いた。痛い、怖い……苦しい、泣きたい。その感情も、全てを……。


彼岸月ひがんづき!」


 横一閃の一太刀。全ての影冥刀をその太刀に収束、そして放出した。抜き去り際に腹を……その影を斬った。やっと届いた。やっとその……深さに。


「がっ……ごふっ」


 酒呑童子はその口から大量の血を零した。いや、実際には影だ。それが赤く見えたのは、私の視界が血に染まっていたからだ。全身を斬る雨、それによって貫くような痛みが……今もなお。


「っ……」


「くッ……よもや、娘に二度もトドメを……刺されよう……とは……」


「……おかげさまで」


 落ち着き、冷静に。妖力を抑え込んだ。一対一、正面からの斬り合い。それを相手がしてくれたから、だから斬れた。もし、他の妖を使役するか……最後の一撃を待たなければ、負けていたのは……。


「はっ、何を言うか……王の宴に雑兵が参加するなど……あッてはならんと……お主なら分かろう」


「……あいにく、私は王では……」


 彼はどこまでも「酒呑童子」だった。勝敗もあくまでおのが上。全てが己の気の向くままに。


「ッ……はァ。気は乗らんが、足掻くことはしよう」


「……!?」


 酒呑童子は身体を崩し、影に溶けた。妖が死ぬときの反応、それに間違いはない。が……妙に何かが引っ掛かる。何か……何かが。……ドクン。私の耳に響いたのはそんな心音だった。


「……は?」


 ドクン、ドクン。確かな拍動。妖に心臓はない。……少なくとも、生命としての臓器はない。だからその音が……響くとしたらそれは……。


「動かしにくい……弱い肉体よの」


「香織……?」


 拍動し、起き上がったのは香織の身体。傷口が塞がり、確かに動き出した。……だが中身が違う。


「いや、危うかッた。死後わずか、乗り移れたか」


「お前……っ!」


 もうほとんど、妖力は残されていない。もう立てない、戦えない。ましてや香織と……《《本物》》の香織の身体と……。……? いや、違う。


「ふふっ……あなたはどこまでも……そういうことですか」


「使えるものは何でも使う。それが戦いだ」


 私が勝てば私の勝ち。彼が勝てば彼の勝ち。当然だが、つまりそういうことだ。……良かった、香織の身体で。互いに妖力は絞りカス。だから私の勝ちだ。刀を杖に、震える膝を叩き起こした。


覇道覇界はどうはかい……!」


っ……」


 暗闇の空間。何もない、何も見えない。……闇ではなく影か。影を無理やり引っ張って、拡張したんだ。その中を、斬撃の嵐が私を斬り刻む。


「ふふっ……だから私の勝ちだ」


 痛いのは間違いない。だが浅い。防御無視の技でも、私の表面しか斬れない。だから何の問題もなく……。理由は二つ。一つ、彼の妖力がほとんど残っていないから。二つ、香織の身体で使う妖力は、香織の妖力に近しいから。


「……終わらせよう、もう。私も早く……」


 救済だ、互いに。一振り、冥牙影冥刀を握った。私は香織の妖力も持っている。だから、香織の妖力による術は効きが悪い。……そして同じように、香織の妖力は香織には効かない。ただ彼に取り憑いた酒呑童子だけに……。


冥貫ハデス!」


「ぬッ……うォおおッ……!」


 彼に向けたきっさきから放ったのは斬撃ではない。妖力の光線、香織の技。香織の身体には効かない。酒呑童子だけを追い出す。


「ぐァ……ッ! かはッ……!」


「香織……!」


 膝から崩れる香織の身体を残った右腕で抱き締め、そのまま私も崩れ落ちた。宝物を抱くように、強く、離さないように……それでいて、そっと。もう立てない。張っていた糸が全て切れた。手も脚も……腰も。開けるのは口だけ……。


「……なぜ、今の技を最後まで使わなかった……? 最初に使っていれば……問答無用で殺されていた」


「それはつまらぬ。……それに……他人ひとの力を使うのは……本望ではない」


「……?」


 他人の力、そう言ったのか? ほとんど影の塊となった酒呑童子、その声は小さく上手く聞き取れない。……いや、そればかりでなく、私の耳がまともに機能していないから。もはや一寸先の情報を拾い上げるのも楽ではない。


「……儂の力……虚影の力は確かに影の支配。……ただ、影を操るという力では……ない」


「……は? いや、それは……だって私は……」


 私は影を操っていた。酒呑童子を影に宿していたとき……確かに。私の力は酒呑童子の力。だから間違いなく……。


「影を斬る、それは確かに儂の力だ。儂本来の力の副産物。が……影を引き伸ばし、拡張する……。それは儂の力ではない。儂の力でなく、かつて私と張り合った……天嶺涼、あの小童の力……」


「……っ」


 瞬間、言葉を飲み込んだ。天嶺涼……私の父の力? 酒呑童子に殺された……私の父の……。ならば本来の酒呑童子の力とは、影に潜む、そして潜ませること。そして影を斬る力。誰でも、妖狩ならば影は動かせる。結界も張れる。ただ自由に、とはいかない。


「影の支配、その本質とは……つまり模写。分かりやすく言えばコピーだ。……お主が龍に使った影を飛ばす技……あァいう類は本来の儂の力の範疇外。……ここまで言えば分かろう」


 影の支配、真骨頂が虚影の再現。私に宿っていたのは酒呑童子本来の力だけではなかったと。それだけでなく、加えて父の力。……分かりやすかったのはそれだけだが、きっと母の力も混ざっている。その力を……私の影にいた彼が使わせたのは、偶然か、あるいは……。


「興味、か」


「あァ、最強の親の力を継ぐ娘……なかなか興が湧くではないか。……最後こそあの者の力を借りたが……王とは己の力で戦う者。同時に最期は……矜持を捨ててでも勝つ者よ」


 父の力を使い、香織の肉体を使い……それでも負けた。どこまでも自分勝手な……。そして負けたから、もう王でもない。それが彼の道。


「……帰りなさい。あるべき世界へ。うつつは……あなたの在るべき世界ではありません」


 慈愛の声、自分でもそう努めた。これは責任。妖を生んでしまったことへの。妖狩としての責任。やっと、父の言葉の意味を理解した気がする。


「くッくッ……。良い宴だった。誉れと思えよ。お主はもう……」


「……えぇ、私はもう……」


 酒呑童子は死に、影に帰った。今度こそ、死んだ。私の影にも、香織の影にも潜んではいない。これでいい。やっと、今度こそ、全部終わった……。そう思うと、忘れていた痛みが一気に押し寄せてきた。


「んっ……ん?」


「香織……起き……ましたか」


「……っ!? ちょっ、何その傷!?」


 さっきまでは本当に死んでいた彼が、すっかり元気を取り戻していた。酒呑童子は妖だが、人間の肉体を動かすには相応の器官が必要だ。魂はまだ成仏していなかったからか、彼は再び、私の手元に。


「っ……死なないでよ! ねぇ、僕の妖力も注ぐから……生きてよ!」


 痛々しい叫び声。泣きながら私を抱き締める両の手が温かく、こちらまで泣きそうになる。良かった、生きていて。死ななくて……本当に良かった。


「うっ……ふふ。死にませんよ……ここで死んだら……頑張った甲斐が……半減してしまいます」


 全身に傷を負いながら、生命力が失われる気は一切しなかった。痛いし苦しい。眠りたいとも思う。でも死なない。絶対に。だって彼がいるのだから。


酒呑童子アイツは倒したんだね……?」


「えぇ、きちんと」


 父も母も奪った存在。彼が現れなければ、奈々生も雷玄さんも、死ななかっただろう。間接的でも、私の全てを奪った元凶。それでも目の前にいる香織は……影の妖()が残した唯一の置き土産。


「……っ、ありがとうございます……! 香織……! 生きててくれて……生きてくれて……っ!」


「……こっちの台詞セリフだよ……ありがとう、飛鳥。助けてくれて……」


 空は快晴、血に塗れた私と、それを介抱する香織。ただ二つの影を落とす。その日、影の妖を私が狩った。今度こそ、確実に。今度こそ、私の……私たちの力で。

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