真実の扉
第七の地獄《大灼熱》。
第八の地獄《阿鼻》。
二つの地獄が同時に発動した瞬間、戦場は完全な絶望に包まれた。
黒紫の炎が全てを焼き尽くし、同時に奈落へ落ち続ける幻覚が皆の精神を蝕む。
セドリックも。
レオも。
エディも。
アリスも。
アルクも。
誰もが苦しみ、立ち上がることすらできなくなっていた。
ゼノスはそんな光景を見下ろし、小さく笑う。
「終わりだ。」
その言葉に誰も反論できない。
そして視線をルカへ向けた。
「夜魔法使い。」
ゼノスはゆっくりと近付く。
「お前だけは生かしてやる。」
黒縄がルカの身体を拘束する。
幻覚に囚われ、意識も朦朧としているルカを肩へ担ぎ上げた。
そして――
真実の扉へ向かう。
巨大な扉がゆっくりと開く。
ゴゴゴゴゴゴ……
ゼノスは迷うことなくその中へ足を踏み入れた。
第七の地獄《大灼熱》。
第八の地獄《阿鼻》。
二つの地獄が同時に発動した瞬間、戦場は完全な絶望に包まれた。
黒紫の炎が全てを焼き尽くし、同時に奈落へ落ち続ける幻覚が皆の精神を蝕む。
セドリックも。
レオも。
エディも。
アリスも。
アルクも。
誰もが苦しみ、立ち上がることすらできなくなっていた。
ゼノスはそんな光景を見下ろし、小さく笑う。
「終わりだ。」
その言葉に誰も反論できない。
そして視線をルカへ向けた。
「夜魔法使い。」
ゼノスはゆっくりと近付く。
「お前だけは生かしてやる。」
黒縄がルカの身体を拘束する。
幻覚に囚われ、意識も朦朧としているルカを肩へ担ぎ上げた。
そして――
真実の扉へ向かう。
巨大な扉がゆっくりと開く。
ゴゴゴゴゴゴ……
ゼノスは迷うことなくその中へ足を踏み入れた。
⸻
次にルカが意識を取り戻した時。
目の前には見たことのない景色が広がっていた。
「……ここは……?」
以前、入学試験で通った真実の扉とは全く違う。
そこには何もなかった。
空も。
地面も。
光も。
ただどこまでも続く漆黒の闇。
世界そのものが消えてしまったような空間だった。
そしてその前方。
ゼノスが立っている。
ルカは動こうとする。
だが身体は動かない。
黒縄。
全身を拘束されていた。
声も出せない。
魔力も抑え込まれている。
「ようやく目が覚めたか。」
ゼノスが振り返る。
そしてゼノスは空間の中央にポツンと置かれた台座へ手をかざした。
その瞬間だった。
闇が揺れる。地が揺れる。
ゴォォォォォ……
空間そのものが脈動した。
そして。
真っ暗な闇の中から現れた。
巨大な紫色の魔法石。
まるで世界の心臓が。




