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Blood-stained vampire  作者: ココロ
第一章 鬼の襲撃と地下での出会い
18/22

最悪の発覚 '裏切り'と"仲間"

「クロマさん」

「…なんだ?」

「…いや、何でもありません」

そのまま、俺らは先輩たちが帰ってくるまで言葉を交わさなかった。


「クロマー! 聖武器取ってきた…よ…?」

「…あ、先輩」

程なくしてエン先輩が帰ってきた。エンはカホが居ないことに気がつくと、何かしらの異常を悟ったらしかった。

「…一応聞く、何があったの?」

「……」

「…カホは?」

「…あいつは、俺らを裏切った」

「か、カホが?」

「闇…ミユウっていうやつと一緒にどっか行きました」

「…なるほどね」

エン先輩は妙に納得したような顔になった。それに俺はは驚いた。

「先輩、何か知ってるんですか?」

「うん? いや、カホの事だからって思ってたけど、これはそういうわけでも無いのかなって」

「どういう?」

「いいの。警備中の二人とも呼んでこようか」

「そうですね」

俺はアタルを連れてユナの方へ。先輩はシノリの方へ行った。


「それ、カホが裏切ったってこと…だよね?」

シノリが、そう言う。

「ウソ、だよね? クロマ! 嘘だって、私をからかっているんでしょ!?」

必死に、シノリは俺に叫ぶ。

「…俺だって、嘘だって信じたい。首に当たったあの冷たい感触も夢だって思いたい」

「でも、それが現実。クロマもシノリも逃げないの。ユナも泣いてるけどさ。受け入れないと前には進めないよ」

「ミナ…お前はなんで、そんなに強いんだ」

「希望を持ってるから。カホが裏切るわけないじゃない。あの天才ちゃんが。私たちを裏切って、勝ち目のない方へ行くわけがない。だから、信じる」

ミナは笑顔でそう言う。確かに、そうだ。カホが、俺らを裏切るわけがない。

「…そうだな。すまない。ほら、シノリも泣き止めよ」

「…うん。…ひっぐ」

シノリは時間がかかりそうではあったが、なんとか立て直したみたいだった。

「そこですんなりと受け入れられ方が強いと思うけどね」

「先に進む以外に道がないからな。先輩、聖武器はなんだったんですか?」

話を戻して、聖武器へと移る。

「ん、あ、これだよ」

そう言って、先輩は一本の剣を構えた。

「一応、持って帰って櫻井集団にでも渡そう。あそこなら鞘とか色々作ってもらえるし」

「じゃあ、早く地上に「あー!」

「!?」

俺たちは、俺たち以外の声を聞き、驚いてその方向を向いた。

「その剣、守ってたんだが」

赤で長髪の男が立っていた。

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