入社の理由
社畜君
「これはこうなってるから、このへんのコード直すといいんじゃないかな」
マスコットちゃん
「わー」
「社畜さんありがとうございます!」
「ちゃんと意図どおり動きました!!」
社畜君
「いえいえ」
「指摘したところに合わせて、きちんと前後のコード最適化してくるんだからさすがだよ」
マスコットちゃん
「えへへ、ありがとうございます!」
「失礼しますね」
……
社畜君
「マスコットちゃんってなんでうち入ったんでしょうね?」
メガネ先輩
「急にどうしたん…?」
社畜君
「ああいや…」
「〇〇大卒、2ヶ国語マスター、大学のピアノコンクール入賞etc」
「そのうえあのコミュ力でしょ、面接受けも良いだろうし」
「もっと条件の良い会社行ったり、特技に直結するとこ選んだり色々できたでしょうに」
メガネ先輩
「まあうちも開発系ではそこそこ名の通った会社だが、〇〇大クラスは2~3人しかいないからな」
「気になるなら聞いてみたらいいんじゃないすか社畜さん!」
社畜さん
「でもほら、プライベートなことですし///」
メガネ先輩
「さっきのやりとり見てる限り大丈夫だと思うけどな」
「おーい!マスコットちゃ~ん!」
「社 畜 先 輩 が」
「入社した経緯聞きたいって!」
社畜君
「ちょ//先輩/////」
マスコットちゃん
「ああ!求人案内見てこれだ!!と!!!」
メガネ先輩
「お!うちそんな魅力的な求人出してるんだ!
!」
「どれどれ……んんん…………。。。」
…
メガネ先輩
「一流大学卒?TOEIC〇〇点?クラブ活動で全国?そんなものは役にたちません!!」
「ワークライフバランスなんてク〇くらえ」
「1日36時間働けますかの精神で、真剣に仕事に向きあった人だけが真の戦力になります」
「やる気のないカ〇はいらない」
「集え、未来のフルスタックエンジニア!!!」
「……ナニコレ?」
社畜君
「僕の時もそれでしたよ?」
メガネ先輩
「え…まじ??」
社畜君
「名の通った開発系の会社ならこんなものかと思ってました」
マスコットちゃん
「負けるもんかって感じました!」
メガネ先輩
「君たちアグレッシブね…」
社畜君
「先輩はどうしてここに?」
メガネ君
「近かったから」
社畜君
「えっ、それだけ?」
メガネ先輩
「近場でいくつか探してたんだけど」
「どれも求人案内がな…」
マスコットちゃん
「どんな感じだったんです?」
メガネ先輩
「例えば『未経験でできる貿易事務』」
「未経験で何を貿易させられるんここって感じでさ…」
社畜君
「ちょっと怪しいですね」
メガネ先輩
「あとは『手取り即月35万、当たり前のことを当たり前にこなせばできる仕事です』」
「18万~20万が相場の時代に、新卒で即35万もらえる当たり前がなんか怖くてな…」
マスコットちゃん
「あとでネチネチ『当たり前とは何か』を問われそう」
メガネ先輩
「『愛の戦士募集』という求人もあった」
「なんの仕事をするのか全くわからなかった…」
メガネ先輩
「エントリーしたら数秒で電話かかって来て」
「うちは会社見学とか面接とか免除されてるんで、この電話で合格にしますよ!!!とかいうのもあった」
社畜君
「先輩あれっす、うちでよかったですよ」
マスコットちゃん
「わたしも、少し厳しいところがあれど、フェアな形で評価してもらえる今の会社で良かったなと思います」
「今まで幼稚園から大学までずっと親のススメ、親の支援で進んできました」
「仕事も、父の会社で役員秘書という話があったのですが、いろいろと自立したかったもので…」
社畜君
「偉いなあ!」
マスコットちゃん
「あとこれは大した事柄ではないのですが…」
社畜君
「うんうん」
マスコットちゃん
「父の会社は社風が固めで、可愛いぬいぐるみとか置いてはダメだと言うのですよね…」
「今の会社はきちんと仕事してくれるなら、そういうのは自由と言われまして」
「些細な理由ですが…」
社畜君 & メガネ先輩
(あっ絶対に、これが理由のすべてだ)




