正論A + 正論B は?
社畜君
「う~ん…これではダメだし」
「こちらも納得してもらえない…」
メガネ先輩
「おや!社畜君どうしたんだい?」
「この世の終わりみたいな顔して」
社畜君
「メガネ先輩!聞いてくださいよ」
「Z社へのシステム刷新提案」
「上様から品質性能でライバルからの追随を許さないシステム」
「という指示だったのでコツコツ作ってたんですが」
メガネ先輩
「うん」
社畜君
「昨日それに加えて、工数を最適化して安価に素早く構築する案を!という指示が…」
「それぞれは方向性として正しいと思うのですが」
メガネ先輩
「思うのですが?」
社畜君
「混ぜるな危険てあるじゃないですか?」
メガネ先輩
「ああ、トイレとかお風呂とかにあるヨネ」
「…まあこの場合は中途半端にしかならないやつか」
社畜君
「バランス型と言えば聞こえがいいですが」
「競合α社の性能品質と比べて中途半端なのしかできないような…」
メガネ先輩
「概算段階で折り合いがつかなくなったとか、安価な方向への需要を掴んだとかないの?」
社畜君
「無いですね…先方としては重要部分のシステム刷新とのことで、多少値がついても性能品質優先したいそうです」
「ただまあ…『安価に手早く』をモットーにするβ社が、うちにもチャンスをくれ言ってきたという情報を掴んだらしく…」
メガネ先輩
「ああ…心配になっちゃったか」
社畜君
「多分…」
メガネ先輩
「とりあえずさ、今のまま混ぜるな危険毒ガス発生プランをガッツリ作るのは一旦止めよう!」
社畜君
「大丈夫なんですか?」
メガネ先輩
「社内はともかく、上様の指示に基づいて動いて結果成功しました的な形がとれれば良いわけさ」
「最初の性能品質優先プラン、混ぜるな危険プランに加えて、工数削減安価プランの提案比較表作ってさ」
「私の指示の受け取り方に不安がありまして…といった感じで」
「あくまで上様への相談って形でもってきな!」
後日
上様
「我が社であれば性能品質プランならα社以上、安価プランでもβ社と同レベルの金額でより品質の高いものを提案できる」
「あとは先方の要求に合わせてどちらにどれくらい振るか詰めていけばいい」
「ハイブリッドプランだとα社やβ社に足元をすくわれる可能性があるな」
「そうだそうだ、私が言いたかったのはこういうことだったんだ!」
「社畜君、いい比較表だった!!」
社畜君
「日頃のご指導の賜物デス」
メガネ先輩
「お疲れ!」
社畜君
「先輩マジで助かりました!」
メガネ先輩
「気にしない!」
「ただ上様通さなきゃ、先方希望の性能品質優先プランで進めて、β社入ってきたとこで対案の安価プランも出しとけば」
「多分ツモってあがれてたというのはなにも変わらないんだけどな」
社畜君
「……シャカイジンテ、ホントニタイヘンデスネ」




